- タケちゃん:家族棟の棟梁。幼稚園の頃から大工仕事をしていたという。
- トウさん:棟梁の父親、今は棟梁の座を譲った。
- ミッちゃん:トウさんの一番弟子。
- グチ:若手大工。シーダ・バーンに惚れ込んでタケちゃんに合流。
- ユウ:見習い大工として修行中。
- シム:家族棟の棟梁。製材所の近くに在住。
先週末、家族棟大黒柱の長さについてマナから連絡があったことで、休みの間どうしようかと悩んでいた。つまり4メートルでたのんでいたものが、入ってみると5.1メートルあるという。せっかく入ったこの太い柱を設計どおりに切る手はないと。長いままでの案を腹に溜め込んで、墨付け刻み場の棟梁にじかに相談してみようということになった。
事務所からは車で30分、チアと一緒に9時半過ぎ着。今回、規模が半端でなく材の量が多い。トウさんとユウは歩道沿いで刻み、グチが中で刻む。タケちゃんは太鼓梁を墨付け中であった。
問題の大黒柱、といっても構造上最重要のものではなく、上部で手すり柱として2階から1メートルで途切れる考えで入れたもの。それが2.5メートル以上ともなると話が違う。まず上部に墨付けしていた貫穴は全部中止。最上部のみ桁材で固定。階段手前の上部にあった貫と桁、たれ壁も中止。これで階段から上がって行くときに、この大黒柱が天に向かって立ち上がろうとしている風情が眺められるのではと想う。
一段落したところで、建て方現場の段取りなどの話へ。
「早朝5時に着きます。食事などして現地つくのは6時半くらい?向こうのシム一派も同じ時刻に来ますよ。ですからそのとき現地ぶっつけで下見してもらうことになります」「もうすぐにかかってもいいんですよね」「まぁレッカーが8時前に来ますから。それまでは段取りして待っていてください」「え!初日からレッカーですか。」「奥の庭に材を置かんなりませんから」「そうすると土台を先につまなきゃというのもないんですね」「そうそう。タケちゃんが総指揮とるんですが、向こうのジム一派、大工さん5人ともあわせてチームワークいきなり組んでいただきます」「まぁでも、建て方は順番ですから。この本屋2階建てから建て込んであと平屋のほうにつないでいくというやり方だから、向こうの人数余るかもしれません」「月曜から土曜までですから念のため2人ほど多くしたんです。多すぎて困ることありますか」「別にないですけど、ぶらぶらしてくることが・・。ミッちゃんも呼んでいいでしょうか。」「ああいいですよ。体の調子どうかと思って声かけるの控えてたんですよ」「あの時は夏ばてで」「そうなんですか、それではぜひよろしく」「ジムにもその分一人減らすように伝えておきます」
ちょうど5人5人ということで。タケちゃん一派はいつもの5人、また考えてみればジム一派も前回の10x邸の5人で同じ。時間はかかったけどバランスちょうどよくなった。30分ほどで帰路につく。夕方フェリーで10Z邸へ。
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