あらすじ フェリーで遠方に行き来する現場の基礎工事は一筋縄ではなかった。しかし地元の顔とでも呼ぶべきオヤジに導かれ徐々に道が拓かれていく。
主な登場人物
- 10zさん:空前絶後の熱烈なシーダ・バーンのファンかつお施主様。豪放かつ繊細なキャラで、時に出演も。
- オヤジ:基礎屋の社長兼親方。口も手も動きが速い。
- シュン :組の若頭?俊敏な感じ。
- カクさん:黙々と鉄筋組みをする日焼け職人。
- スケさん:鉄筋屋の親方。
いつもの職人宿泊。天気は快晴、空気が澄んでいる。朝食7時にとるも食後すぐに10z邸母親棟床方向の変更をマナに伝える。つまり仏間の畳をやめたことで今まで下地板だった床方向が表に出るわけで、今の下地板方向は広縁と直角であるので、平行に。あと現場写真や現場便りを添付メールして、宿を8:30出発。8時40分現場着。
既に工事がはじまっている、今朝はオヤジとシュンの2人。18通の墨だしを始めた。トランシットで擁壁側イ通と18通の矩手を出す作業。これが固まると、すべての場所が確定する。擁壁側改良鋼管杭がラインに大まかに乗っている。この程度の誤差が出るのであろう。基礎立ち上がりに乗っている風で許容範囲か。芯ラインが終わってやはりフーチングラインの墨だし。
墨出し終わると段取りよく鉄筋屋登場。ユニックで鉄筋運んできている。もう一人はワゴン車で車降りる前にシルバーの日避けシートはっている。すでに神経の細かさ予感。
オヤジ捨て物に行き、シュン一人で掘り方。表層路盤のように固くて平バケットでは掘りにくいとこぼす。
マナより板方向の図面くる。この際母親棟は全部一尺幅雇い実でしようと思う。昨日の10Zさんのファックス不調、電話で確かめる。どうも事務所のファックスのせいかもしれないとなる。マナに伝えて、もう1回送ってみるかというところで、あとは不明。10Zさん、昨日のたたみ案を撤回、「板のほうがいいですよね」と念押し。全部一尺幅でやりますといってもぴんとこないか、とりあえず喜んでくれている。
11時足場屋登場。計2人。水曜日以降と伝えていたが、その後連絡なく、この時間に来たかという程度で迎える。仕事しにくいだろうからと、現場内車両がガレージに移転。30分余りで残りのフェンス完成。
10Y邸、キッチン背面カウンター、昨日のスケッチはやり直し、レンジと炊飯器一体の引き出しで提案。バトに添付メール。
オヤジ戻ってきて、鉄筋の位置の打ち合わせを要望される。つまりアンカーボルトと手巾13ミリのどちらかをセンターにするしかない。けんかをするわけで。このような細かい質問あまりないというと、そうですか。でも大事なことだからと。主筋をとめる捨て筋の位置をどこに打つかを決めればよいらしい。話し合いの結果、捨て筋をセンターから内側面にして、その内側に主筋。そうすると、アンカーボルトがセンターに入れられて、フックのかぶりも40ミリぎりぎりで納まるということにした。鉄筋のメインは働き盛りのカクさん、元締めが年配親方スケさんという体制。ここで午前終了。