今日は10Z邸の棟上げをお願いする二大棟梁顔合わせの日。先生現場なので、今日はひとりで刻み場に向かいます。
方向音痴なので、前日、事務所で入念に行き方調べました。8時4分、塚口着。さあ、お目当てのバス停に向かいます。あれれ?調べたところと違う・・・自分でもびっくり、なんと、阪急とJR間違えました。すぐに番頭さんに電話、トウさんに迎えにきてもらうことになりました。あぁ、私ってば。
9時前、刻み場到着。よかった、棟梁のジムまだ来ていません。間もなく、土佐ナンバーの車がやってくる。ジム登場です。「はじめまして、納屋組のチアです」「あー、どうもー、よろしくねー。今日はモコさんは?」「モコさん今日は事務所です」「あぁ、そうー。」
タケちゃん、ジム、お土産交換して、すぐさま打合せ始まります。刻み場、今日は機械音が鳴り響き、声が聞き取りにくいです。しかも大工言葉オンパレードで意味が分かりません!ピンチ!取材なのに、どうしよう!とにかく、写真だけでも!図面とわずかに聞き取れる言葉を頼りに、どうやら屋根の取り合いの話をしていることが分かりました。
ジム「どうくっつけましょか?コミ栓はどうしましょか?」タケちゃん「120の芯で、ホゾ上端2877、下へ120でいいんじゃないですか」ジム「そうですねぇ」
あっ!ジム、図面に何か書き込んだ!
すかさずズーム撮影。
昨日の先生打合せと同様、材と図面と行ったり来たりしながら打合せしています。わたし、完全に蚊帳の外。じゃまにならないよう、気をつけます。
屋根の取り合いの話が終わり、今度は基礎の図面見ています。ジム「ここは現場打合せにしましょか」タケちゃん「そうやね」
ちょっと休憩中、ジム「近くにいま二棟もっててね、なかなか手ぇまわらんのですけどねえ。あれ、タイコ梁ですね。下を丸くしてなかなか手ぇのかかることやって、すごいですよねえ。09Z邸のときにみて、いろいろ勉強さしてもらいました。」そういえば、タケちゃんは幼稚園のときから大工あそびしてて、ジムよりもだいぶ先輩というのを先生が言ってました。
ジム「あと、らんまあがってるとこですけど」
タケちゃん「下端から90あがったとこに蟻ほっときますわ」
ジム「いつも蟻どれくらいにしてます?」
タケちゃん「ネコが一寸、○○(聞き取れず・・・)が一寸半ですね、
○○平らにしときましょか?」
ジム「そうですねぇ、ほなこれでやらしてもらいます。
何かあったらまた連絡しますんで」
あっと言う間に打合せ終了。すると、
タケちゃん「たるきは流すんですか?」
ジム「いあー、あんまり形としてないんで、あげてあげてしますけど。柱関係だいぶできました?」
タケちゃん「・・・(柱ながめながら無言)」
ジム「横もだいたいいけました?」
タケちゃん「今からです」
ジム「柱、大体いけたら横ものはね、」
さらに、
「これは何でやるんですか?」「カンナ」
「丸の?はあ~」
と、お互い探りあいな会話?打合せおわり、ジム、さっと帰っていきました。
こんなにたくさん材があったら間違ったりしないんやろか?昨日から思ってましたが、そこで見つけた分かりやすい印!昨日見た、大黒柱にバッテンの印も分かりやすい、と思いましたが、これも分かりやすい。大工図面の渋い感じとは打って変わって、誰が書いたのか丸字でかわいいです。
事務所に帰り、レポートの作成、図面のズーム写真ばかりの拙いレポート作ってみなさんに送信。するとマナさんから、だいたいの状況がわかりましたので、有難いです、とやさしい返信。うれしくて涙が出そうです。はやく皆さんに追いつけるよう、がんばります!