シーダ・バーンのブログへようこそ。
これから家を建てようと思う人に伝えたい建築家の日々の仕事ぶりを綴っています。
学生さん、社会人の方々にも参考になれば幸いです。
なお、当ブログでは、人物、場所、日時等が特定できるような表現を控えています。



現場速報-10Y邸7日目午後、建ち見

午後になり、風が強いのでユウが合板で風除けしながら下げ振りを見て行く。大工さんなりの建ち見の段取りとか順番があるのだろうが、いずれにしろ、前日までの重労働と違って、厘の微妙な調整、時に大木槌をも振るいながら。やはり棟梁というものは究極の知的労働だと感心する。でも近年はその腕を振るう場所も少なくなったんでしょうね。人々のニーズだと言ってしまえばそれまでだが。

ところで、学生が午後帰りで現場の真横を頻繁に通っていくが、誰もこの建て方を見ようともしない。つまり、そういう家庭でも学校でも価値観がスルーしているのだろう。この道歩いて通る人々はほとんどいないが、この建て方工事通して立ち止まって見ていたのは自転車に小さな子を乗せて、しばしガードマンと話していたお母さんだけだった。無念というか残念な。

次の現場である10Z邸の最終の調整がJマナ(Nさん=事務所のマドンナの略)より。多少の変更を伝える。昨日のネット工務店から返信メールあり。やはり多忙につきこちらに迷惑かけられないからという主旨。ただしせっかくの木工事、今後の勉強に現場見学させてもらえないかと、逆依頼。大工も決まっていないので、返事は保留。丁寧な返信であるが、工事に参加してもらえないのは残念至極。昨日からの大工資料まとめて送る段取りを進めている。建ち見の終了で、仮筋交い四方八方に止めている状態で、全員で楔の打ち込み。

時過ぎ遅くなってすいませんと宅急便で縁3束、納品。伝票午前中着となっていたものだが大勢に影響なし。給湯器の件、事務所で追い炊き式で注文しようとしていることが発覚。最初は給湯専用だったのが、いつの間に?自動お湯張りと追い炊きの区別がつかなかったようで、もっと勉強しておいてくださいとJバト(事務所Tさん=事務所のバトラーの略)に注意。
(つづく)