シーダ・バーンのブログへようこそ。
これから家を建てようと思う人に伝えたい建築家の日々の仕事ぶりを綴っています。
学生さん、社会人の方々にも参考になれば幸いです。
なお、当ブログでは、人物、場所、日時等が特定できるような表現を控えています。



現場速報-10Z邸9日目午前、ブロック積


主な登場人物


  • オヤジ:基礎屋の社長兼親方。口も手も動きが速い。基礎工事幕の主役。
  • ジム:ブロック屋のひとり。年配の搬送担当。
  • ベン:勤勉そうな職人。前回とは違い一人で工事進める。
  • ニキ:型枠大工。


宿を7時50分発8時現場着。すでにブロックを積んだトラック場内に。先日の小柄な親方風ジムだが、今日も午前中終わるんでしょうかと聞いたところ、「いやどうやろ?今日は少ないと思うわ。」と、どうも親方ではないらしい。単なるブロック運びのお年寄りか。

しばらくして、モルタル攪拌機積んだ軽トラ入場。年配の小柄な職人ベンが来たので、仮囲いの中を案内した。ベンはジムとも話をしないので、どうしたものかと思いきや、ジムが「オヤジもうすぐ来よるやろ・・・」。そのとおりオヤジ登場。「すいません、すぐレベル出しますから」と仕事にかかろうとしたので、「その前にちょっと話が。」「なんです?どうぞ」「明日月曜休みで火曜も半日休みと言ってましたが、火曜は午後出てもらいませんか。」「こちらは木曜休みで土曜も用事あるので、何としても火曜半日と水曜で堀方してもらって地盤の様子みたいのです。火曜はコン打ちがあるんで。」「わかった、よう段取りしてみます。」

レベル出してみると、以前のブロックレベルが10cm以上の上がり下がりがあるという。境界はほぼ直線なので、1枚目のブロックを大半カットしなければ、ということでベンはさすがにぼやきつつカッターを入れ始める。粉塵をあげながら割られていくブロック多数。オヤジ退場。夕方には確認しにくるそうだが、「私は3時に帰ります」と伝える。

話は朝一に戻る。マナからTEL。11月3日の建て方の中途に祭日が入ることに気付いた。住宅街だからどうでしょう。困ったね。「タケちゃん、建て方の途中祝日入りますけれど、具合悪くないですか。祝日の工事できませんか。」「よくやっていますよ。」あ~、住宅街だからどうか、土地の人に聞いてみます。「オヤジ、この地域は祭日の工事でカンコンしたり、レッカー入ったらどうですか。」「祝日は工事しますよ。住宅街でも?問題ないよ。」ちょうど打合せに来ていた型枠大工(ニキ)さんにも聞いてみた「祭日の工事どうですか?」「私は八幡の方の人でここら辺はわかりませんが、」「そちらの方では?」「してますよ。日曜日はしませんが。」ということで10Zさんにも電話。「先生が言うなら構いません。お任せしているので」

「ところでオヤジ、この基礎図古いのでここの基礎低くなってる。」「新しい図面ありますか。」「新しいのあるけど、何やら文字で細かく書いてあるんでややこしい。古いのコピーしてきますから、これで話しますわ。職人ていうのは字はあんまり読まんですけん。」「そうですか。事務所のもんに伝えておきます。」ベンがブロック切りを終えて、モルタルを練ってようやく積み出す。まず道路寄りの一段目、積み出すと早い。午前終了。