シーダ・バーンのブログへようこそ。
これから家を建てようと思う人に伝えたい建築家の日々の仕事ぶりを綴っています。
学生さん、社会人の方々にも参考になれば幸いです。
なお、当ブログでは、人物、場所、日時等が特定できるような表現を控えています。



見学簿-10H様2-③



10Hさま2回目のご見学の様子を3回に分けてお送りします。
ご見学2回目は、シーダ・バーンの二階プライベートスペースをご覧いただきます。


土間の応接スペースに戻り

先生       アメリカの北部ニューイングランドの素朴な感じが好きなんです。ボストンの家の屋根とか、鎧戸とか。京都の円通寺とか、洛北なんかのお寺もいいなあと。だからシーダ・バーンは両方のミックスですね。

ご主人    僕は一軒目が建売で二軒目が鉄骨で、もう今度は最後やと思ってます。

奥様       ステンドグラスが素敵です。

先生       これは、うちの両親の家の古建具ですよ。

ご主人    タタミの部屋も作って頂けるんでしょうか?

先生       そうですね、30ミリ板に薄くして、敷く感じになりますかね。

ご主人    古家の最終受け渡しの日の前にいっぺん覗いたんですけど、窓みんなこんなんだったんですよ。使えるなら使おう思ってます。

先生       築何年くらいですか?

ご主人    築45年の家です。

先生       とすると1965年だから昭和40年ですね。昔の大工さんの家が残ってたんですね。


契約のはなし

ご主人    契約はどうなりますか?

先生       引渡し以降に一度敷地を見させて頂いてからですね。今はお互いフリーな状態ですから、契約のときに、部屋と予算の話、坪数、坪単価の話になります。大体2時間くらいの話ですけど。ご希望の部屋数と種類、広さをそれまでに決めておいて頂くといいですね。基本設計が一番大事です。それが決まればあとは実施設計で技術の話になりますから。


エコの流行について

ご主人    ある家作りグループがあって、その見学会に一度いったことあります。

ご主人    さきほどの見学会ですけど、ダンパーで風を下から入れてワイヤで屋根の開閉をするというようなのが特徴なんですけど。

先生       壁の中を空気を通したり、水は漏れますけど空気はメンテが簡単ですから。最新鋭の高気密高断熱がエコといわれてますけど。

ご主人    家内の実家はクーラーなくてもよかったんですけどね。

奥様       そうですね、お風呂上りくらいですね。クーラーつけるのは。

先生       まあ、なるべくそれに近づきたいなと思ってやっています。建物が分厚ければ分厚いほど住み心地は良いですから。

ご主人    軒の出も長いのがいいですね。

先生       軒は最低でも1m以上ありますから。1.4mが最高ですね。支えをつけて。


工期について

ご主人    工期は半年くらいですか?

先生       そうですね。通常の家で製材加工2ヶ月、現場4ヶ月ですね。そのあと外構に移ります。

ご主人    契約終わったら、市居さんに連絡させてもらいます。

先生       そうですか。敷地状況見せて頂いて、周囲状況とかも拝見させて頂いて、それで契約になりますね。

ご主人    そのときは一緒に行ったほうがよろしいですか?

先生       いやー、まだフリーな状態ですから、ふらっと行ってふらっと帰ってきます。


今後の予定

先生       いつ頃までにというのはおありなんですか?

ご主人    そうですね、1年以上の余裕は考えてます。上棟にいい季節なんてあるんですか?

先生       一般に棟上げは秋から春までがいい季節ですね。梅雨、酷暑、台風は苦手とします。

ご主人    そうですか。ではまたご連絡します。

先生       楽しみにお待ちしています。

(おわり)