シーダ・バーンのブログへようこそ。
これから家を建てようと思う人に伝えたい建築家の日々の仕事ぶりを綴っています。
学生さん、社会人の方々にも参考になれば幸いです。
なお、当ブログでは、人物、場所、日時等が特定できるような表現を控えています。



廻日録 3月30日 雷声の候




2012

金曜日曇り。早朝6時前着岸。プロシードにて地道を走る。さすがに渋滞もなく目的地にまっしぐら。といっても現場近くなると道が錯綜してくる。ある程度ネットで道順を覚えておいて、最後は記憶とカンを頼りに。7時20分過ぎ現場到着。納屋組にはメールでお知らせ、無事着きましたと。それから12x様にも現場に入るのでご挨拶の電話。基礎のアッシはまだ車上らしいが、約束通り今日来るということで、現場での建物配置の最終確認。東側は境界から通常の1000。北側は設計通り1050とした。丁張りの前にぶれるのも嫌なので、12x様にも電話で一応伝えておく。そうこうするうち仮設便所屋さん到着。いつものように一人で要領よくセッティングには感心する。入れ替わるようにユンボを積んだ、がっしり安定感のある人が来場。9時過ぎていて、道に迷っちゃったよ・・。ここは関東だ。アッシはもうすぐくるよ、とのことで、段取りよさそうなこの人はダン。やがてアッシ登場。名刺交換。基礎屋さんの親方で、年の頃は私より上かもしれない。まず敷地境界の確認。最近はこの敷地境界でクレームがつくから、きちんと確認して・・と自分でつぶやきながら糸を張る。追い出し方を伝えて、ほぼ直角で敷地に収まりそうだ。普段は納屋組がしているのだが今回は遠方につき、まず地縄張りから始まった次第。その周りに遣り方杭を打っていく。一旦現場を離れ、風邪薬と食料品を買いに走って、そこで昼休み。
12x邸丁張り特殊スケール
午後戻ってみると、見慣れないメジャーを使って直角を出すという。早い話、大きな2等辺三角形をつくる金属メジャー。これで2点、やり方貫に印をつけると、直交方向が決まるという優れもの。トランシットは使わない原始的だが、まったく正確に出るものだろう。14時前12xご主人様ご来場。瓦雪止め有無、リビング窓の位置、タイルのサンプル等打ち合わせ。また道路沿いのガレージ予定地を予め掘削して仮設ガレージとするアッシ案も了解いただく。お茶とコーヒーの差し入れいただく。14時過ぎ、掘方開始。マクさんが来場。今回の設備などの工事業者を紹介してくれた方であり、そもそも12x様からのご紹介でもある。しばし歓談。典型的房州人だそうで気さくな世話好き。年に1回は、こういった地方ごとに味わいのある仕事となっている。お二人出場の後、地盤を確かめるが柔いところはないようだ。そこで、地盤改良の有無をメールで12x様にご連絡する。設計基礎底の地面-40㎝のところで杭、鉄筋で固さを確かめる。地盤調査では-50㎝以下で地耐力が出ている。-75㎝のところでさらに地耐力が増すわけだが、50㎝までの地耐力で構わないとすることに。その場合は、設計基礎底40㎝をランマーで突き固めて50㎝と同等とすることでおさまる。したがって、全体的に地盤改良なしとする。以上、現場で杭や鉄筋を通じての私の感触。17時帰路。初日は様子がわからず無難な市内のサパホテル泊。11y邸はバト詰めで、オリとクム大工、ワザ板金が奥付け作業。


10z邸建具手すりスケッチ
2011
水曜日晴れ。10ex邸新アルト13時着。タケ大工3薪ストーブ組立。タイル屋。10z邸バト、足場解体。







2010
火曜日。梁電線シャクリの検討。











2009
月曜日