シーダ・バーンのブログへようこそ。
これから家を建てようと思う人に伝えたい建築家の日々の仕事ぶりを綴っています。
学生さん、社会人の方々にも参考になれば幸いです。
なお、当ブログでは、人物、場所、日時等が特定できるような表現を控えています。



現場速報-10Z邸5日目午後、束石


主な登場人物
  • オヤジ:基礎屋の社長兼親方。口も手も動きが速い。
  • リキ:組の番頭。力が強く頼れそう。
  • トモ:オヤジの息子。最初リョウと呼ぼうとしたが、オヤジがトモちゃんと呼んでいる。息子さんで、気が良さそう。 


ポンプ車登場。オヤジ運転のユンボで一杯ずつ生コン受け手流し込む。これがポンプ車雇わないオヤジ流コン打ち。見積もりのときポンプの項目ないけど抜けてませんかと聞くと1回呼ぶとお金かかるからな、といっていた。今後もこれ方式なのだろう。生コン屋さんにとっては少々付き合いが長くなるが。リキがコテ押さえ。トモがかき込んだり板を置いて流したり。ヴァイブはかけていない。


約1時間半かけて打ち終わる。雨脚が強くなり、シート養生。






モコに10X邸、いよいよ実施設計終了ということで洗面所周り変更のスケッチ送る。気合い入れなければ。そもそも、モコから電話あったので、「何ですかと」聞いたら、「10X邸の作業ですが、申請図でしょうか実施図でしょうか、どちらを先にやりますか」と聞いてきたので、一怒り。どっちもやるんだよ。だいたい気合が入っていないからそんなこと考えるんであって、そんなこと人に聞く余裕なくて遮二無二仕事すすめるだけではないのかと。この前の打ち合わせで日程も決まって、人員も自分しかいないんだから。チアにも何やってるのと聞いたら、先日の議事録ですというので、それは後回し早くエクセル図かかれよと伝える。

コンクリート余りを、といっても余分に頼んでるかもしれないが、リキ、束石とサイコロに猫車でコン打ちとヴァイブ。オヤジは製氷機みたいなサイコロ製作プラスティックに油スプレー。ポンプ車のおじさんが猫車から型枠にかき入れる作業兼任。ちょっとかき入れすぎだとリキが怒る。オヤジが、手伝いしてもらってるのに怒られたんではかなわないなといって、一同爆笑。男同士雨の中たいへんだが、楽しそうだ。こういうところやはり女でなく馬鹿な男しか出来ない仕事だなぁ。ベニヤで雨養生して一段落。オヤジ退場、おや、羽子板植え込みがまだあるんだと思っていると、リキとトモは雨の中、擁壁に腰掛けてのこっている。3、40分で15個分丁寧に植え込み開始。再度ベニヤ養生。これで一段落と車に戻るが、ウィンドブレーカーが防水不十分で風邪を引きそう、のどが痛み出してきた。

雨脚強くなるにもかかわらず、2人擁壁型枠撤去の作業を続ける。車中で様子見ていると、ゆらゆら景色が揺らぐ。写真を撮るとまるで絵画のように思えて、何枚もシャッターを切る。隣家も雰囲気出てくるから不思議。これも面取りガラス効果を連想した。4時40分作業終わり、トモがこれで帰りますと挨拶にくる。雨中大変でした。こちらも17時退場。