青黛 さんとのダイアログ
9 非常勤の菊竹先生が少し違うと感じてそれで菊竹先生のもとに入ったと言われたんですが入られた経緯をもう少し聞きたかったです。伊東さんや内藤さんの後で簡単に入られたのでしょうか?
▲伊東豊雄さんとは辞められてから2,3年の開きがあります。内藤廣さんは数年後に入って来られました。後先ではなく、高度成長時時代ではく景気のタイミングなどで入れたのです。菊竹氏の作家的建築家から現実的建築家へ脱皮する時期で多くの若い人を求めていたのです。
8 菊竹先生についてもう少し聞きたいです。
▲では次回時間をとりましょう。(※第9回講義録ご覧ください。)
7
▲何か書いてください。
6 なかなか刺激のある講義でした。
▲どんなところが刺激的だったか、聞きたいですね。
5 積算、施工らしい講義で自己主義で楽しそうでした。
▲ 「自己主義」・・いい意味に受け取ります。
4 リアルな部分を多く見せていただき、現実的でおもしろかったです。
▲ 面白かった部分おしえてください。
3 お金の話はとてもおもしろく聞かせていただきました。
▲おもしろく聞いたところ具体的に聞かせてください。
2 先生は学生時代、どのように建築の勉強(歴史など)をしていましたか?また学生のころから、めざしていましたか?
▲ 学生のころはあまり意識はなかったし、意欲も今一つでした。建築の勉強も怠っていました。
1 先生は海外で仕事をされたことがありますか?積算、施工ということでかたい難しいものだと思っていたのですが、聞いていて少したのしそうに感じました。
▲ 修業時代少し行きました。独立してからは一切お声なしです。というか、国内で仕事が出来ないと出稼ぎに行くしかないんじゃないですか。
茜根さんとのダイアログ
9 パソコンでの3D画面や図面よりパースを描いた方が良いというのは、お客さんに分かり易く説明できるからですか?自分のスキル向上のためでしょうか?パソコンの3Dの方が実際の出来上がりに近いような気がするのですが・・・。
▲全てに言えますがパソコンなどを通すと表現力がソフト次第で個性的でなくなります。ここは芸術的に一番のアングルを選んで目と指先で勝負したほうが直接的な表現となります。
8 大工さんのお給料は毎回少ないと言っていますが、大体平均して月収はいくらぐらいなのですか?昇給は無しですか?
▲大工さんはいろいろあると思いますが、聞いてきたところでは勤務日数に応じて月給支払ですね。月に25日はたらいて40万円前後。昇給はありません。日数を増やしたいので大工さんに限らず、祝日オーケーの人がほとんどです。
7 自分で上の方へ行こうとすると有名になることに重点を置きがちだけど、私も競争の世界はあまり好きではないし、人から評価を下げるようなことは言われたくないので、その辺のバランスは難しいですね。
▲有名、競争、評価・・どれも気にしなくていいのですが、難しいですね。
6 最近CMでも100年住宅とやっていますが、それは構造がしっかりしているからそれだけ保てるということではなく、自分たちで大事にケアしていかなければいけないのだなと感じました。今日は話していてすいませんでした。
▲そうですね。ケアというか手入れ出来るような家がいいですね。おしゃべり・・周囲の方にも配慮ください。
5 最初の荘子の話は妙に納得する部分がありました。別に分かる、分からないなどの2択じゃなくてもその間にある曖昧な部分があっても良いのではないかと思った。スライドは仕事の過程が流れとして見れておもしろいです。
▲ 芸短の講師やってた頃学生から愚痴を聞きました。学生は10畳の座敷に4畳の控え間を計画したんだけれど、先生に意味ないから4畳やめたほうがいいと言われた。曖昧な部分だったんでしょう。
4 意外に足場を組んだり、仮設トイレを設置するのにお金がかかるのには驚きました。
▲お金の切れ目は縁の切れ目といいますよね。 金は天下の回りものとも言って、これで飯食う人々もいます。
3 音楽も建築もクリエイトな部分ではすごく作っていくプロセスが似ているんだなと思った。急にアイデアが浮かんで自分が納得するものが出来るように常にアンテナを張って情報収集をしようと思った。
▲ 情報収集は体を張ってしてください。
2 お客さんとの契約で、見積書とか見れて良かったです。どうしても私たちはお金の話(施工する上で)だとリアルになれないのでためになりました。
▲ 非常勤講師というのは兼業ですね。仕事持っているからこそ、社会のリアルを知らしめることが求められています。逆言えば、仕事忙しくて「教える」はしたくとも、できないんです。
1 スライドを流しながら説明してくれたので、分かりやすかったです。プリントと板書での詳しい説明など、あまり現場でのことが分からない私でも意味を理解することができました。
▲ 最初だから緊張しましたが、よかったです。
麻黄さんとのダイアログ
9 カレンダーを使い仕事をスタッフさんと共有してつくり上げていくと知りました。面倒が嫌そうな先生の中で効率よくまわるやり方なのかと思いました。雨戸なしの窓の対策について聞き、やさしさを持った設計を考えているのかと思いました。
▲確かに、事務的作業は面倒で嫌です。設計はやさしさを持ってやっています。
7 「私にエコロジーの世界はないよ」とおっしゃっていましたが、使用している木材は輸入木材ですか。それとも、日本の計画地近辺の木材ですか?
▲必ずしも計画地近辺ではない、一定地域の国産杉材です。
6 施工管理を自分でされる前とあとで、設計を受ける件数はかわりましたか?
▲施工管理するから頼みに来る人はそれほど多いとは言えません。そこまで素人の人は理解が深まっていないと思います。
▲ 「荘子」解説書ですか。原文無理ですが、仏教など以前の話ですから。あと今西錦司、シェーカー紹介本、ビルボードHOT100本。思いつくまま、昔はマーク・トェイン「不思議な少年」ディケンズ「二人の王子?」など。時期によって変わります。
4 先週の授業後、さっそくチルチンびとを購入し読みました。窓のデザインを先生がされたと知りびっくりしました。美しいです。
▲ ありがとう。設計より暮らし方に編集視点があります。様々な編集者に出会えるのも楽しみです。窓のデザイン・・苦労が報われます。
3 「人の言葉を聞くことが大切」で、相手の思想を理解してその人の作品をみると気付くことが増えて、面白いのだと思いました。
▲ 思想が難解でも人の作品みれば大体察しがつきます。年を取るとそういう眼力はつきますね。
2 進化論が好きです。「ダーウィン論」は読んでないので読みます。生物が潜在的に持つ能力は面白い。ポナペ等で言うと、各々が作業過程を理解し、現状把握をして自ら行動する。こういうところをデジタルに頼ってる気はします。デジタルは一ツールと考えておきたいです。
▲ 麻黄さん、今西錦司わかってくれているようで嬉しいです。生物、もっと言えば自然と人間は繋がっていることをいつも感じています。デジタルは結局1と0以外はありませんから。
1 責任を持って事を成すのは面白いのだとご講義を聞いて感じました。その責任をおえるよう、知識と経験を身に着けたりして学んでいきたいです。
▲ 確かに責任感はどの場面でも大事です。しっかり学んでください。
芦根さんとのダイアログ
9 耐震解説の話がおもしろかったです。あと菊池先生の話は、図面の書き方がすごいと思いました。
▲菊竹先生ですね。面白い点、すごいと思う点書いて下さい。
8 計算は苦手ですけど、がんばろうと思いました。
▲頑張ってください。
7 様々な和瓦工事があるのを初めて知りました。もっと京都らしいものがあったら知りたいです。
▲私の知識も多くないですが、京都と言えば寺社の本瓦、民家の一文字や鎬(しのぎ)、野郎、まんじゅうなどでしょうか。
6 今日は色々なことが学べてよかったです。
▲特によかったのは?
5 今日は、庭園実習で遅れてしまい申し訳ありませんでした。聞き逃した部分は、他の友達に聞いて勉強しておきたいと思います。
▲ ご苦労様。
4 先生が今までした仕事の中で、一番たいへんだったことは何ですか?先生が仕事にやりがいを感じる瞬間は何ですか?
▲ 二つの重い質問。困ります。大変な仕事?たくさんあり過ぎて。最近では大量の質問の答え。やりがいの瞬間?これもたくさんあり過ぎて忘却の彼方。最近では石積み工事の指揮。
3 今回、授業を聞いて、驚くことばかりでした。基本設計構想や間取り図、エクセルを使った割り出しなど、実際に設計するためにこれほどの工程をふまなければいけないんだなと思いました。
▲ そうなんです。人の家を仕事とするといくらでも工程がでてきます。
2 今日、講義を受けて、実際に社会に出て働く時にどんな手続きをふまなければならないのか、またどんなことに気をつければいけないのか学べたことは後に、すごいいい教訓になると思いました。
▲ 社会人になってからも、ふと思い出してください。
1 今回の授業を受けて、専門業者の数の種類があるとは思いませんでした。実家が造園業を営んでいて、住宅の庭もやっているんですが、同じ庭の作業でも、他の業者が来たりするのを疑問に思っていましたが、こういう理由もあるんだとわかりました。しかも、28の業種があり、これだけ作業別に業種がわかれているとは思いませんでした。これだけあると許可をとるのに苦労するなと思いました。
▲ 私の住宅の場合の業種数えます。地盤調査、改良、足場、保険、警備、便所、基礎、製材、設備、電気、ガス、建前大工、造作大工、合板、モクセン板、瓦、板金、金物、内装機器、タイル、左官、煉瓦、金属、建具、切込み、ガラス、塗装、外構、塗料、防水・・30種類でした。
厚朴さんとのダイアログ
9 今回もタメになる授業でした。ありがとうございました。
▲それはよかったです。具体的にどこがタメでしたか。今後の参考にします。
7 日本の昔ながらの建築物は好きですが、”今”の日本の街並みをみても「キレイ」だとか「ワクワク」しません。なのになぜ人はみんなと同じ家を建てたがるんですか???
▲皆が求めやすい金額とか便利とか、構造とか設備とか、美の根源に根差すものではないからでしょう。
6 ストーブ業者もそうですが、もし設計者・施主がもめて、お互いの意見をのまない場合があるとおっしゃっていましたが、最後はどこにおちつくのですか?
▲色々な場合ありますが、基本的に相手の立場尊重です。一旦相手を認めて、なおいい機会あれば逆転という執念を持ちつつ・・。
3 日本の建築では間取りや一間ニ間などを使った技法がありますが、最近、特に私たち学生が考えるデザインの中ではなかなか使うことがありません。しかし、この技法を基本にした方が良い建築物が出来ると思いますか?
▲ モデュールというのは手がかりですから、日本の場合材木の寸法と合わせて便利です。良い建築のためには有効でしょう。
2 素朴な質問ですが、先生はお客とお金どっちが大切ですか?
▲ 究極の質問。もちろんお金です。だいたい金のない客は客ではありませんし。金の切れ目は縁の切れ目というし、訴訟や和解は金次第です。逆に言うと、それだけ1円に至るまで責任もって処理しなければなりません。
1 正直、デザイン重視で建築を考えていましたが、建築には積算・施工などの科学がとても大事だと感じました。
▲ はい、そうですが、単位少ないですね。
安息さんとのダイアログ
9 コミュニケーションは難しいですね。おしすぎてもダメで、引きすぎてもダメで。恋愛と一緒と仰っていましたが、本当にそうだと思います。上手いかけ引きが出来る人は言葉上手だと思います。
▲そうですね。職人だったら無口でもいいんですが、職業によっては言葉上手じゃないと大変です。
8 インド式計算は小学校の時に聞いたことがあります。でも×5は÷2×10というのはびっくりしました。要はモノの見方だと思いました。
▲そうですか。「びっくりしました」にびっくりしました。これ知らないなんて・・何故いままで教わらなかったのでしょう?
7 蟻は確かに賢明で忠実で熱心だと思います。働き蟻と呼ばれる蟻もいるぐらいですもんね。僕も賢明に熱心になりたいものです。
▲人間は難しいです。
6 人との信頼を得るのは大変だと思います。時間を守らないとルーズな人だと思われるし、大変な分、得た時は非常に嬉しいと思います。
▲本当ですね。時間とか金銭とか約束は守らないと。
5 今さらですが、最初のイントロの話好きです。(内容にかかわらず)
▲ オーケー。一見関係ない話をしているので、誤解されるかなと。嬉しいです。
4 僕はすぐに眠くなってしまうのですが、何か眠くならないように気をつけていること等ありますか?
▲ お昼食べた後の昼寝。若いときの眠いのはまだまだ成長のせいでは?私も歩いていても眠るほどで、昔眠狂四郎と呼ばれました。
3 設計と施工は別なのですか?お金って大事なんですね。お金があるないで人の縁を切られるのは恐いですね。
▲ 今、マンションの管理組合の理事をやっています。無報酬ですが、仕事並みに真剣です。自分たちの暮らしのことですから。そのためにも仕事でしっかりとお金をいただかねばなりません。
2 最初のポナペ島の話は、すごいと思いました。ただ以心伝心や阿吽の呼吸というものは長い年月をかけて生まれるものだと思います。先生は、ずっと設計をしてきたと仰っていましたが、以心伝心や阿吽の呼吸みたいなものを設計の上で感じたことはありますか?
▲ 長い間つきあってきたパートナーには、まさに以心伝心で助けられること多々あります。短い期間でも相性の合うスタッフもいて、言葉少なくてすみます。「あれ、どう?」と聞くと「何とかなりそうです」といった具合。
1 予算は安い方がいいんですか?「値段が良い」というのは、予算に近い方が「値段が良い」んですか?先生が冒頭で仰ったとおり学生である僕らが施工をおもしろいと思うのは経験もしていないのに難しいと思います。
▲ そうですね。難しいでしょう。予算に近いのが良いです。安いのはもっと良いです。
杏仁さんとのダイアログ
9 自分もスケッチ、パースは好きです。パソコンが使えない分、そこで補おうと思っています。見せたい所のみに力を入れて伝えることに意識を感じると思います。自分は言葉で伝えることが苦手ですが、スケッチの場合はかなり伝えることができるので便利です。
▲パソコンもそこそこ使えたほうがお得ですよ。
8 たとえ設計がすばらしいものでも作る側が適当だと全てがだめになってしまいますね。今日の授業ではそれを学びました。
▲よく学んでくれました。
7 自分は実際作る方になりたいので職人の側の現状が気になります。先生はいかに職人さんの仕事をジャマしないようにするかを気をつけているとおっしゃっていましたが、その他にも意識していることがあったら教えて下さい。
▲直接ケチをつけたり、疑ったりしない。相談したい時は最低親方とする。それも心配な場合は、微笑んで仕事の縁を切る。次回頼まないなど。
5 日本人のお国柄では「その道一筋」な考え方が美学として持ち上げられているような気がします。だから設計と施工が分かれているのでしょうか。職人気質な日本ならではの考えのような気がします。
▲ はっきり違います。だから設計と施工が分かれていない棟梁が一目置かれたのです。
4 姉歯事件以降建築の規制が相当きびしくなったと思います。何か起きないと対応出来ないのは日本人の悪いところのひとつだと思います。建築業界のここはちょっとどうなのって部分があったら教えて下さい。
▲ 実行予算と言って、施主に見せる予算明細との差額で儲けるシステム。諸経費が安く見せられる利点は施主を煙に巻くには都合がよい。
1 京都で建築をする上で難しいのが近所付き合い。京都の場合は最初建てる時はいい顔をして歓迎してくれているのかと思いきや、出来上がってからさんざん文句を言われる場合があると聞いたことがあります。その点、大阪の方は最初から「あんた迷惑かけるんやろ?ナンボ払うんや?」と聞かれるんだそうで、京都以外でもこの場所は気をつけた方がいいという土地があったら教えて下さい。
▲ 特にありません。
薄荷さんとのダイアログ
7 毎週日曜日が職人の休日で祝日なんかは休日でないとおっしゃっていましたが、そういう休日の取りかたなどは事務所や職人によって違うのでしょうか。
▲職人は日給月給といって原則、日銭ですから皆同じマインドです。
5 設計施工一体で施主が建築家を通して工事業者とかかわり、工事がはじまるとおっしゃていましたが、施主自体が建築にたずさわっていた場合、施主が工事業者と直接かかわっても良いものなのでしょうか。
▲ それこそ原点なのですから、もちろんいいです。
4 スライドで、どんどんと木造の木枠?が建ち上がりできていくのがすごく印象に残りました。足場を組むのに屋根の上1mほどでいいのを初めて知りました。もっと高いところまで足場は組むものだと思っていました。
▲ 安全的な面で手すり高さまででいいのです。
3 現実的な話を大学ではあまり聞けないので、聞いていておもしろかったです。改めてお金は大切にしないといけないと思いました。
▲ 現実だけではないということを学ぶのが大学生活の意義。
2 国や島によって工事や施工の仕方も変わってくるのだと改めて思いました。また現場情報として職人と書いておられましたが、やはり現場に行き、職人さんと話をしていくうちに自分の職人を見極める目なんかも変わってくるのかなと思いました。
▲ 職人と会うことが建物をしっかり作って貰いたいという気持ちに繋がるようです。
1 建築現場を始めからしっかり見たのは初めてで新鮮でした。また、簡易トイレを現場でははじめに位置決めをするのを初めて知りました。正直今まではどこに置いてもいいものだと思っていました。ただ工事が進んでいくにつれて邪魔にならない所があればいいと思っていました。
▲ 始めからというのは経験的で覚えやすいかもしれませんね。便所のことも考えるのは当たり前という意識です。
午黄さんとのダイアログ
9 THE BYRDSの「メリーに首ったけ」がいい曲だった。冬場の現場作業の話はとても辛そうだった。
▲映画じゃないです。冬場より夏場のほうが辛いです。汗が邪魔で。
8 数字に弱いことを改めて痛感した。
▲そんなこと言わないで。でも無理だったら、数字に強い人とつきあったらいいですよ。
7 実際の作業現場を見てみたい。
▲早く卒業してく仕事につきましょう。
5 設計・施工・管理を分離して考えるのではなくて、一つのまとまり、組織のようなものとして考える。デザインにおいてもそうだと思う。全てのデザインはどこかでクロスしているのだから、わざわざコース分けをしてその分野だけしか学べないのはよくないと思う。
▲ そうなんですね。現実を受け入れながら軌道修正するしかないですね。
4 建前から上棟までが2日でできるのにとても驚いた。もしも、天候が悪い日が続いたら、現場での作業は全くないのだろうか。
▲ 建前時の天候は前もって調べます。雨の程度にもよりますが、現場作業の途中での中止は避けたいところです。何年かに一度は難しい判断に迫られます。
2 今まで施工についてほとんど何も知らなかったので、この授業を通じて施工に関する知識を増やしていこうと思う。
▲ そうですね。
1 施工に対するイメージが実際の話といい意味で違った。
▲ どんないい意味だったんでしょうか。知的なところがあるみたいな?
槐花さんとのダイアログ
7 今日の講義では、先生の「我々の業界にエコロジーとか一切ない」という言葉が印象に残りました。
▲エコロジーは理屈のかたまりですね。
5 先生が何気なくこぼす言葉から現場の生の姿が見えて面白いです。どんな立派な建築家の先生も、現場では先生のような苦労をされているのかなあと思いました。
▲ ほとんどの有名な建築家の先生は現場では苦労されていないと思います。理由は決算的(作りあげる)業務だから。その分雑誌、新聞掲載やシンポジウムやコンペにエネルギーかけています。予算的(仕事を取る)業務ですね。
4 大工さんは豪快で休むタイミングや終了のタイミングを身体で覚えていて、何となく集合時間を決めてひと段落ついたところで休憩しているというイメージがあったのですが、分単位で非常に細かくスケジュールを決めていらっしゃる方もいると知って驚きました。下手なビジネスマンよりもずっとスケジュール管理に厳しかったんですね。
▲ 誤解あるかも。分単位の表はスケジュールではなく大工の作業観察記録です。大工のイメージは豪快かどうかは別にして身体でタイミングをはかっているのは確かです。
3 最初の授業から感じてはいたのですが、設計やデザインを他の行為に例える方をあまり知らなかったので、建築設計を音楽に例えられてお話されるのが新鮮です。
▲ いわゆる文化的行為は共通するものの方が多いと思います。若いとき美術に関心がなかったので一流の建築家になれないだろうという負い目がありました。それを音楽が救ってくれたのでしょう。しかもポップスから発想する建築手法は私だけですから。
2 講義中、ちょくちょく近隣の方々との微妙な関係を気にするような発言をしてらっしゃったので、やっぱりその辺は割と神経質に施工側の方も気にしていらっしゃるのかなと思いました。また、職人の方とのコミュニケーションは必要最低限以上とらないというニュアンスの話をしていたので、やっぱり職人の方はまっすぐに自分のやるべきことだけをやる人が多いのかなと思いました。
▲ その通りです。隣人といえども交通事故にあった相手方のようなもの。事故(建築ではクレーム)がないように神経使います。職人は9割がた自分のことに専念します。
1 地鎮祭のお話をされていたので、幼い頃今住んでいる家建てたときのことを思い出しました。私たちは「建前」と呼んでいます。空き地にしめ縄と竹があると、今でも「建前をしたんだなー。もうすぐ家が建つんだなあ」と思うのですが、そういえば日本以外でそのような習慣を聞いたことがありません。西洋にも建設前の儀式的なものがあるのか、調べてみたいと思いました。
▲ 「建前」したときは上棟式をします。日本の神道から来ているものですが、海外は?調べてみてください。
蚕砂さんとのダイアログ
9 菊竹事務所での「原寸大図面」の話が印象的でした。図面を製図する上で必須となる縮尺ですが、実際のところは「便宜上」の理由であり、実地ではうまく機能しない場合もあると理解できました。
▲いいところに印象をもってくれました。
8 PC、計算機が台頭すればそれだけアナログな計算というのは見過ごされがちですが、逆に数学的な感覚というのはこういった状況において重宝されるのではないかと感じました。スピード化される危うさを食い止めるのは、最終的に「人」が行うものなのだとわかりました。
▲よくわかってくれています。ありがとう。
7 建築家の「職能」を考えるとき、今やその範囲は広大なものになったと感じました。設計を行うのみならず、少なからず各時代の建築家は社会に対して試みを行ってきたように思います。混沌としていく社会の中でいかに自分のアイデンティティを構築するかがポイントになると感じました。
▲感想がちょっと難しいです。
5 「分離・断絶」が過去に否定されたにも関わらず、ますます細分化していく本学のコース制には大きな疑問を感じます。最初から単一の専門分野に縛られることは逆にその分野の視野、行く末を狭めることに直結するように思っています。
▲ 本当、本当。
2 普段何気なく見ていた現場の仕事や、状況が少しは知識を得たことで今までとは違う見方で、現場を見れるようになったかと思います。近所で行われている建築現場をよく観察しておこうと思いました。
▲ どうぞよく観察してください。
1 設計課題に取り組む中で生じる疑問点があります。計画は行う事ができても、実際にそれが建つとなるとどうなるのか。工事段階において、本当に可能なのかどうかという疑問がその多くです。学生課題はあくまで計画する力をつけるのにとどまるので、現場には触れない、知ることがない、興味がないのが現状だと思います。そうした中で今回の授業にあるような生の声は非常に重みのあるものだと感じましたし、社会に飛び込む第一歩として努力しようと思いました。
▲ 設計課題では、実際にできるかどうかは問題外・・などの講評が聞こえそうです。技術上の問題を一旦避けたいという暗黙の合意があるのです。
香鼓さんとのダイアログ
9 私は設計する時に型から入ります。個人住宅の場所、機能の依頼などがあると思いますが、その機能もふくめてデザインする事が設計するという事ではないかと私は思っていました。今日の話を聞いて違う視点のデザインの仕方があるのでデザインは個性なのだとあらためて感じました。
▲違う視点のデザインの仕方に気づく。いい話ですね。
8 デザイナーと施工者の違いは答えがあるかないかだと感じました。デザイナーが空想の世界で物をつくりだしているとすればそれを現実化するのが施工者、値段、重さにたえれる物の厚さなど答えのある物を考えるものである工務店はデザイナーとセットであるものだと感じました。
▲そうです、デザイナーと施工者は立場を変えても一体です。
7 先生は生々しいお金の話を講義で話され、競争はいやだと言いました。でもコンペとかで勝利した方が名が売れお金ももらえるのになぜですか?瓦張りも体験しましたがすべて手作業でほんのすきまも家にとってだめなのですごくせんさいなものと感じました。
▲確かに競争は活力ですが、この社会他の人がやりたいのなら、どうぞと言う、譲り合いもまたあるのです。そうやって少しづつ力を蓄えて、あるとき一気に認められる場合もあります。瓦工事も似ているかもしれません。コツコツ隙間なく繊細に一枚づつ。
6 デザイナーが現場に立って骨組みの時点から居るというのはたしかにあまり聞かない事ですが現場に立って少し作業にふれることも、大切であると私は感じています。先生は予算で出たオーバーは求めるといっていますが、施主が払わないなどと反対した場合、予算内で出来るようデザインを変えますか?
▲そうですね。予算がつかない場合は簡単な工事に変えます。
5 設計と施工の仕事をわけてするという話でしたが、私も専門は専門で行ったほうがいいと思いました。ただ、だから知識がいらないという事ではなく、このような勉強も大切だと思いました。
▲ そう思われますか。私の講義では、専門化はよくないという趣旨ですが。
3 現場と加工のコミュニケーションの取り合いは大切だと思います。私も実際に小さいですが手作業で木造建築を作った際、加工は加工、現場は現場となっていてミスや食い違いが生じました。働いていくと専門な事になっていくが、デザインしたら終わりではなくしっかりかかわって行くべきであると感じました。
▲ 経験があるのですね。
2 いろいろな場所で見積りを出してもらい最終的に任せるのは値段以外にどこを見て決めるんですか?安いなら安くつく方が依頼人にも喜ばれるし自分たちと差があるほうがそれは儲けになるのに、どこでみきわめますか?
▲ 安いのは儲けにはなりません。姿、話し方、紹介者などとの複合判断です。
1 今、私は絵の上で書いているデザインをしているだけであるが、将来もし実際に物を建てる際に行う事を知らないのでこの講義で少しでも見につけておくべきだと感じました。ただ理想で書くデザインだけでは社会に出た時にはただムダな作業なのかなと思いました。私は木匠というプロジェクトで小さいが木造の建物をつくり土台の基礎づくりから行った事があります。その時も感じたが、自分の体、手足を動かして物づくりをするという事はとても大切だと思います。
▲ 施工は自分の体、手足を動かして物づくりをするわけはありません。
香需さんとのダイアログ
9 建築界の中だけでなく、さらに世界を広げてゆこうと思ったら、ただ建築分野だけに詳しいだけではなく、コミュニケーションの能力も必要なのだということがわかりました。
▲そうですね。建築の分野は広いようで狭いし、狭いようで広い。
6 今日、トラブルがあって訴えられたというお話を聞きましたが、今まで見てきた中で訴えられた理由以外にどんなものがあるのですか?
▲質問の意味が捉えにくいです。
4 今日の講義では、建築の施工現場での裏側の事が分かりました。やはり建築に携わる仕事には、苦労が多いということが分かりました。
▲ どのような苦労が気に留まったのかを書いてくれればもっとありがたいです。
2 実際に現場で行われている工事の様子を見に行ったときに、もし、行われている工事の内容が思っていたものと少し違うなという風に感じた場合は、どのように言うのですか?
▲ 場合によりますが、違っている場合で悪い方向になりそうなら、即ストップです。生コン予約入っていてもストップです。
1 私はインターンシップで実際に工事の現場というのを体験していて、少しなじみがありました。しかし、今日教わった事は施工の基礎の部分だったので、私が行く工程よりも前でした。なので、詳しく知ることが出来たのでよかったです。ありがとうございました。
▲ こちらこそ。よかったですね。
葛根さんとのダイアログ
9 スケッチの大事さについてきけて良かったです。私もパースよりスケッチをたくさんしてデザインを考えていくので少し自信がつきました。
▲よかったですね。
8 雑誌等に出る事によって有名になり仕事が増えると思うのですが、そんなに増えるものなんでしょうか?具体的に教えていただければありがたいです。
▲雑誌に出る時の作品の質にもよります。全国の人が目にするのですから、仕事が増えるのは当然でしょう。問い合わせが殺到するわけではないし、長年にわたっての蓄積も必要ですから、一時出て長続きしないと意味ありません。
7 リアルな現場の情報が知れて大変勉強になります。質問なんですが、見積が出てなくて後から探すと言ってましたが、想定していた予算より高くなってしまうことはないのでしょうか?
▲あります。その時はしょうがないですね。設計に戻ってシンプルなデザインにするとか無駄を省くとか量を減らすとかします。
6 予算や決算等のお金に関する内容の話は、現実的でとても参考になりました。他の授業では、このような話は聞けないのでもっと教えてほしいです。
▲はやく仕事に就きましょう。
4 リアルなお金の話は大変分かりやすく勉強になります。そこで1つ質問なんですが、減らした分だけもうけになるとおっしゃていましたが、もし赤字やもうけ(差額)が10万ぐらいだとわりにあわなくないですか?その場合になんとかする方法はあるんですか?
▲ 減らした分だけ儲けになるのは一括請負工事の場合です。赤字や儲けが少ない場合は次の客で取り戻すしかないじゃないですか。
3 お客様との関係はお金だけ、と先生はおっしゃいましたが本当にそれだけでしょうか?そうなると多くのお金を払った方がいいデザインにして、少ない方には手を抜くのですか?若輩者ですがお金以外にも大切なものがあると私は思います。
▲ 人の言葉を逆手に取る質問ですね。「金だけ」というのは究極の表現であること気が付いてください。金だけの人間ならこのような講義はできません。デザインの質は金額の大小に関係しません。パーセンテージに関係します。私の場合同じ質の家ばかりですからパーセンテージは一定です。デザインの量は金額に関係します。大規模な家はデザイン量が増えますから金額大で、小規模な家は金額小です。本当に大切なものは、お金のように手に掴むことがでないぐらいはわかっています。
1 地鎮祭の時に仮に悪霊?的なのが居た場合はどうするのですか?その場でおはらいするのか、したとしても建て主にとっては不快な思いをすると思うのですが、、、建築に関係なくて申し訳ないです。普段の授業では学べない現場の事情が分かるので楽しいです。
▲ 悪霊的云々という経験がありません。
桂皮さんとのダイアログ
6 今回も良い話が聞けました。ありがとうございます。
▲良い話はどの話だったのですか。
5 小設計、中設計、大設計の大きな枠組みの講義はとてもためになるものでした。大設計を行う場合、仕事はそう多く掛け持ち出来ないものでしょうか。
▲ 私の場合、設計だけしていたときは年に2軒まででした。今は名前が知られて、年に4軒程度となりましたが、これ以上は無理です。現場掛け持ちは2軒まで。
4 本日もためになる授業でした。ありがとうございます。おそらく写真という教材が最も分かりやすく深いものではないかと思います。ぜひ現場以外の知識も先生のカメラで私たちに教えていただければ幸いです。
▲ そう言われて正直嬉しいです。写真をたくさん撮っておくのはデジカメになってからです。時代が変化していると実感しています。現場以外となると、デザイン・スケッチとか旅先とか?でしょうか。
3 音楽の思想と如実にデザインが関わっていることは私も思っていました。これからも良い音楽を聞き、良いデザインを探っていきたいです。
▲ もともと1本のものが分かれていったのでしょう。これからを期待しています。
2 基礎工事の写真は興味をそそるし、ためにもなりました。やはり、施工者側で出す基礎工事の推定(見積?)金額というものは、経験によるものなのでしょうか。
▲ 見積もるという言葉は、各部分の金額を積み上げた全体を見る、という意味合いでしょう。まずは仕様と数量から算出された金額を経験にたよって納得するということだと思います。
1 「施工」の意味を知れたことが今回の授業で最も大きかったと思う。今後の授業で自分の可能性を伸ばせるようにしたい。
▲ そうですね。この講義は皆さんにとって小粒ですが大きいですよ。
雷丸さんとのダイアログ
9 授業で一曲目に聞いたのがすごい好きでした。ボブ・ディランの「風に吹かれて」のような雰囲気でした。「時代を超えるものをつくる」ものづくりをするうえですごく大切な言葉だと思いました。
▲一曲目はボブ・ディランです。
8 現場は毎日行って見ていたいけど、遠いところからも仕事がくる・・・うれしい反面、むずかしいと思いますが、それをこなしてるんがすごいと思いました。
▲我ながらすごいと思います。
7 「賞はもらうもんじゃなく、取るもんですよ」今日の心を打たれた先生の名言!! 私の名言ではなく、古くから言い伝えがあるのです。 6 今回の講義には関係ないのですが、先生は原発問題、放射能についてどう考えていますか?
▲原発問題については憶測ですが、設計が一流でも実際の施工や工事が二流ということが大いにあります。阪神大震災の時高速道路が倒れたのは高度な設計に手抜き施工があったからです。原発も労働者は地域の元農民だったりしたのではないでしょうか。とても優秀な工事人を集めることは困難だったら今後も同じ問題が残るのではと思います。
4 今日は家の基礎が見れたのでよかったです。スケジュールなどを組む際に気をつけてることは何ですか ?
▲実は住宅は小規模なのであまりスケジュール組みません。カンで行きます。引越し日が決まっている場合、スケジュール設定します。気をつけることの一番は、材料納期でしょうか。職人の「手待ち」状態というのが最悪です。
3 やっぱり世の中お金なんですね。
▲仕事という意味では避けられないことですから、逆手にとって利用するくらいでなければ・・。仕事でなければ世の中お金ばかりではありません。
2 現場で使われる言葉、今回ならサイコロなど普通の授業でならわないことが、現場をこなしている市居さんならではの授業で、学べることがたくさんあります。コンクリートの打ちっぱなしのやり方についても興味があったので見れて良かったです。
▲現場言葉は教科書に載らないことが多いのですが、一度覚えたら忘れにくいかも。
1 学校では学ぶだけで現場の写真などを見ながらの授業なのですごくわかりやすかったです。現場監督の声がかかっているので、これからの授業がたのしみです。すごく自分にプラスになる授業だと思いました。
▲写真よく見てくれているのですね。ありがとう。
辛夷さんとのダイアログ
9 私の知り合いにも施工管理をやってる方がいます。入社1年目で現場をまかされてると聞きました。施工管理をするにあたり知識以外で大事にしていることってありますか?
▲ですから、毎回講義に立って伝えているのですが。
8 菊竹さんの名前が出て驚きました。師弟関係っていうのもなおさら驚きました。私も授業で建築家を調べる時に作品に興味を持ち調べたことがあるので。そこで質問ですが、菊竹さんに一番おどろかされたことって何ですか?
▲驚かされたこと?すぐに思いつきません。次回話ができればいいですが。
7 職人さんが作る家(手づくり)とハウスメーカーが作る家(機械)ではどれくらい値段の差がでるんですか?
▲値段の差は出ません。値段は買い手が決めていくものだからです。
6 施主さんとデザイナーさんの間にはさまれてトラブルにならないんですか?
▲私はデザイナーです。
5 スライド写真を見て大工さんって天気、気候の変化がある中ミリ単位で物を作っているのにはいつも感動させられます。今回の写真とても美しかったです。
▲大工さんは土木と違って半分外の仕事が多いです。そこに繊細さが宿るのでしょう。写真の感想ありがとう。救われます。
4 見積書っていうものを初めて拝見させて頂きました。普段見る機会がないので新鮮でした。
▲よかったです。
3 クライアント、施工する人によって図面が違うことに驚きました。CADで図面を書く時代にやはりスケッチとかの方がどんな空間なのか伝わるんだなあと先生の図面を見て思いましたし、もっとスケッチを書いてうまくなろうと自信につながりました。
▲自信ついてもらえるとは思いませんでした。
2 私達がやっている設計課題ではけっこう無茶なことをしていてもデザインがよければ誉められたりするのですが、この授業で土を運ぶのにいくらかかるといった金額を提示されると自分がやっていることは本当に世の中に通じる設計なのか疑問に思わせられました。
▲私もデザイナーの端くれだからよくわかります。この年になると、無茶話も大体聞き尽くした気がして敬遠したいです。
1 ずっと設計ばっかりしているので建物が建つことしか考えてなかった、知らなかったのでどのように工事が行われるかっていうのを知ることができて今後の設計に生かしていきたいなあと思いました。もっと根切りが簡単だったり建物においても施工しやすいものを今後作っていきたいです。改良杭ってもし家が建つ下が何十メートルも下が地盤がゆるかった場合何メートルもの釘(杭)の長さになるんでしょうか?もっと違うやり方もしくは建てないんでしょうか?
▲そうですね。施工しやすいことは美に繋がる可能性あります。そうそう緩い地盤のところはないですが、もしあったとしても資金に応じてそれなりの対応があるものです。
川弓さんとのダイアログ
7 本当に今の日本は宣伝型のものであふれていますね。私もあまり好きでは無いのですが、やはり一般の人はあまり疑問に思わないものなのかと思ってしまいます。
▲そうですね。私もそう思います。
6 本日、部屋で図面をひいているだけでは解らない。現場に出なければ情報量が違うとおっしゃっていましたが、授業で建築がどんどん出来ていく姿を見ると、本当にそうだなと共感いたしました。
▲その共感を今後に活かしてください。
5 現場の様子が解りやすく、毎回楽しみにしています。私も音楽マニアなのでBGMも密かに楽しみにしています。
▲音楽も好評ばかりではないので慎重です。もっと工夫凝らしたいですけれど。また期待していてください。
4 冒頭で子供の頃は暑さも寒さも我慢していたとありましたが、私もそうだなあとすごく共感しました。建築は人に寄り添うくらいが丁度良いと思います。
▲そうですね。嬉しい言葉です。
3 作曲であろうと、ものづくりであろうと、設計であろうと、良いものをつくりたいと思ったときの気持ちがすべて純粋であることがわかります。
▲はい、はぃ。ご指摘の通りだと思います。
2 現場でしかわからないことがあるということで、なるほどなあと思いました。設計するにあたって、現地調査を徹底的にやるということは建築の基礎とつくるように何よりも大切ですね。
▲本当にそうですね。
1 私は逆にユンボを知っていて、ドラグラインなどの機具の正しい名称を知りませんでした。確かに現場の人から教えてもらったので、ユンボと頭の中に入っていました…。また、仕事の様子をリアルに見せてくれる講義はほとんどないので、実際の仕事ではトイレから設置したり、御見積書やご近所さんとのやりとりがあったりと生々しい話が身近に感じられて逆に楽しく話を聞くことが出来ました。仕事にするということはこういうことなんだ、と思えました。
▲まったく、よく聞いてくれているなぁと感心しました。
甘草さんとのダイアログ
9 スケッチ、私は苦手で全然描けず、イメージをうまく伝えられないことが多々あるので、ぜひ練習して描けるようになりたいです。
▲私も仕事をしてから数年間は指が動きませんでした。
7 京都の瓦のこと全然知りませんでした。勉強しようと思います。
▲勉強してください。
6 やはり現場を目にすることは、とても貴重な経験なんですね。
▲どんな仕事でも同じなんでしょう。
5 どの場面にも、お金が絡んできて少し面倒くさそうです。
▲報酬もらっての仕事ですから。社会に出たら面倒くさがる余裕は無いです。
4 至福のよろこびは長くは続かないのはちょっと残念です、、、今日の写真を見て、現場にずっと付いて見ているのは楽しそうだな、と思いました。
▲そうですね。間近ではなくて、もつかず離れずで見ていたいです。いわゆるメイキングというものです。
3 設計をして終わりだけではなく、施工の現場にまで関わることは大変だし、同時に複数のプロジェクトを行っていたら手が回りきらなさそうだけど、現場を知るということがとても重要だと思いました。お金には厳しく行こうと思います。
▲現場は施工の一部ですが、最終的には全てのもの(もちろん設計も含めて)が現場に収れんしていくのでしょう。
2 現場の話を聞いていると、事務所にこもってばかりいるよりも現場に出たほうが良いように思います。職人さん達とじかに接した方が思い通りの設計した建築が建てられる気がします。設計したいことだけ考えるのではなく、現場の気持ちにもなって、、、。
▲事務所を出たら外の人ばかりです。7つの敵と戦うみたいな。施主、役所、近隣、メーカー、工事業者、職人、天候・・どれも、気を許せません。
1 今日の授業で出てきた言葉の半分以上が知らなくて、もっと勉強しないといけないな、と痛感した。実際に色々見てまわりたい。見積書等の話を聞いていると、紹介など必要みたいなので、人とのつながりはとても大切にしないといけないな、と思ったので、今からでも大事にしたいと思います。
▲こういう話は勉強にも限度がありますよ。仕事を始めてからでも遅くないと思います。
款冬さんとのダイアログ
9 良いといわれている音楽は時がたっても良い音楽と認識されると思います。なぜなら良いとされる音楽をベースに新しい音楽が生まれると思うからです。影響し合って次世代へと感覚は引き継がれていくのではないでしょうか。
▲ちょっと難しいです。最近は新しい音楽が生まれにくい時代です。
7 何でベンガラと柿渋しか使わないんですか?
▲白も使いますが、結局色に重きを置いていないんですね。茶色とか、白とか哺乳類的な色・・。決して鳥類みたいにならず色に無頓着です。
6 自分のデザインによって裁判ざたになったりする可能性もあるのかと思うと少し怖くなりました。
▲しかし、訴訟の1回2回は勲章だと思わないと。強くなれませんよ。
5 中設計?の先生との接点の方が濃厚なので、進む道もそれしかないと思ってしまいますが、建築の業界は色々な種類の会社があります。偏りなくもっと様々な経歴を持つ先生がいてもいいのではないかと思いました。
▲そうですね。意外と非常勤講師の布陣が大事ですね。
4 雑誌の言葉はすごくいいと思います。建築は住む人のためにあるように思います。建築家は形のおもしろさや自己の表現に力を注ぎすぎていると思うときがあります。
▲まったくそう思います。特に建築ジャーナリズムは。
3 細かい図面は仕上げまで多量にあって大変ですが、12の建物にかける時間と労力とを考えると壮大な計画の中で将来身をおくのだなと思い、楽しみになってきました。
▲「壮大」ですが、「瞬間」の連続です。
2 エクセルで図面を書いていたのは驚きました。事務的な処理ソフトも使い方によっては立派なプレゼンテーションの手段になり得るのだなと思いました。
▲聞かれていませんが、何故エクセルで図面描こうと思ったか。エクセルは計算ソフトだから、図面情報を計算してくれる、つまり図面=積算だと思うからです。
1 授業で見た写真や講座内容で施工の流れをみて、色々とデジタルで処理され、ロボットや機械が工場で働く時代でも、やはりものづくりは人の手によるものなんだなと思いました。どんな大きなビルも私たちが今いる場所も人の手から作り出されていると思うと少し嬉しくなりました。
▲一品生産の建築費はほとんど「手間」代ですから。手間かかってるから高い・・なんてバチあたりです。手間惜しむと一品の価値なくなります。ことに住宅は。
黄今さんとのダイアログ
9 瓦の印象、イメージがすごく変わった。日本建築にはおそらく無駄なものなどないし、より繊細、有機的なものなのだと思いました。
▲いいところに感想もちましたね。
8 地方へ行く仕事は楽しいのではないでしょうか。地元が名古屋なのでもし近くの話があったら寄ってみて下さい。
▲楽しみもあります。名古屋ではありませんが、岡崎と浜松で家を建てました。名古屋からの問い合わせは何件もあるのですが。話があったら寄りましょう。
7 エコロジーな積算・施工をもっと聞きたいと思います。
▲エコロジーはやっていません。
5 もっとリアルな話が聞けたらいいです。
▲これ以上はさすがに大変です。
4 すべての部品を木でやることができるのだと知りました。
▲そうですね。木でできます。鉄、コンクリート、ガラス、アルミ、ではできません。
3 積算・施工は人とのつながりとお金を大切にするのだと思いました。実際その2つの使い方が上手な人は良い仕事をするのだと思います。
▲出来上がりに厳しくなければ、ただの良い人になりかねません。
2 現場用語がいくつもあってやはりいろいろ建築に関わっていくには経験が大事であって、現場で働くにはそれがもはや一番大切になってくるのだと思いました。一度知り合いのところのを見に行くのがいいなと思いました。
▲経験はもろ刃の剣。あまり尊重しすぎてもね。
1 デザインや設計の会社についてしかあまり考えていなかったのですが、建築についての知識をつけていれば施工の仕事も出来るのではないかと思いました。日本には地鎮祭など独特な文化があっておもしろいのですが、海外ではどのように行われているかもとても興味を持ちました。
▲そうですね。
木瓜さんとのダイアログ
8 これから実際に施工するプロジェクトの一員になるので、スケジュールについて勉強になりました。大人の世界も少し垣間見れそうな気がします。
▲よかったです。
7 先生はあまり競争の世界が好きではなさそうですが、ライバル等はいらっしゃいますか?私は今学生という立場で、正しく競争だと思っておりますが、ライバルありきで成長するものであるとも思っているので気になりました。
▲ライバルはいつも秘めてもっています。競争ではなく日ごろの鍛錬の励みのために必要です。
6 お金の話がリアルで少し嫌らしいと思ったけれども勉強になりました。この知識を生かして家を買う時や、お店つくる時に気を付けて見積書に目を通そうと思いました。
▲見積書は一筋縄ではいかないですから勉強してください。
5 工事保険というのがあることを初めて知りました。家は生涯で一番高い買い物なので、もしもの時は怖いなあとずっと思っていたので問題解決できてよかったです。あと社会のしくみについて学べた気がします。
▲ もしもの時は怖いということを覚悟でする仕事です。サラリーマンでない限りリスクは背負ってしまいます。
4 1日の緻密なスケジュールで優先順位を考えながらしないと大変だなあと思いました。日本では住宅同士が密接しているので施工が狭いところで行われるので難しいかと思いますが、お隣さんの住宅を傷付けてしまった事とかありますか。
▲そうですね。足場を解体しているときに隣の屋根瓦を割ってしまって。職人が申告しないかったので、施主からのクレームでわかりました。
3 今日の講義も、リアルでした。建物というのは普通の人で人生において一番高価な買い物なので、悔いのないものを選ばなくては、と思いました。そして高価なものであるからこそ、お金を水増しされて請求されないように気をつけようと思います。
▲気を付けてください。
2 地盤をしっかりしても、3.11の地震で液状化してしまって、住宅が傾いてしまった住宅が目立った。その傾きを直すのも施工の仕事なのですか。お金の話がリアルに聞けてよかった。もっとリアルな現場、現状が知りたいと思った。
▲早く仕事につけば、リアルが体験できるのにと思います。
1 ゼミの課題で木造の住宅設計をした後なので、全体の流れがつかめ良かったです。でも勘違いしてしまっていたのが言葉の意味でした。それを理解してのぞみます。施工にあたって業者が多数入るので、チームワークでリーダー的な存在が施工業者だと思いました。
▲監督と呼ぶのですから、スポーツと共通しているのかもしれませんね。
黄柏さんとのダイアログ
9 時代が経ってもいいものは、新しく見える。これは音楽においても、芸術作品においても関係することである。そこには必ず当時からの基盤があり、この基盤はそのままにするのではなく、少しだけひねったものが、時代を経ても新しく感じるものとして残っている。私はそう思った。
▲そうですね。鋭い見方ですね。
8 正直、計算は得意な方ではない。紙もペンもない、頭の中で行う感数計算にいたっては、まだまだ私の思考回路では程遠い。まだまだこの計算法を理解するには時間がかかりそうだ。しかし、数字の計算は必ず仕事の中で出てくる。速やかに計算できるように鍛錬しておくことが必要であると感じた。
▲計算というか、カンですね。値段のアタリがつけられなかったら甘く見られます。
7 瓦をはめる作業は木匠塾というプロジェクトで体験したことがある。少しのズレが見た目、機能ともに低下してしまうということを聞いた。その一枚一枚を人の手で丁寧につくられていることの手間ひまがどのようなものなのか、全く予測できない。瓦の形が異なることの利点を知りたいと思った。
▲瓦は基本形がほとんど同じですが、時間や地域とともに一工夫されていくのだと思います。
6 自分がデザインをすることの重み、責任がどのようなものなのかを、学ぶことができた。やはりお金が、人を動かすのだ。当たり前ではあるが、やるせない世の中であると思う。
▲やっぱり金ですね。だからこそ金では計れないセンスを磨いて研ぎ澄ましていくのです。
4 ビケ足場・仮設トイレなど、施工中にかかる経費が存在することを知った。基礎をつくるには時間がかかる。しかし、それでも建物基盤となる部分であるため、細かいところまで目を配ることが大切であるということを学んだ。
▲少しづつ知ってください、学んでください。
3 アイデアはリラックスした時にあらわれる。確かにその通りだと思った。何かふと余裕のある時に、私もよく浮かぶことがあります。音楽も建築も、あるいは私たちの世の中は、このような咄嗟に浮かぶアイデアによって成り立っている部分もあると思う。
▲本当にそうですね。「咄嗟」はコントロール外の出来事。
2 実際に基礎だけでかなりの段階があって地盤ができているということを知った。現場では図面がすべてを語る。そのため、いかに図面が細かく記されているかが大切になる。今後、自分の製作でも図面を見つめなおしたい。
▲ところで、図面は手段ですから現場で破り捨てる時もあるのですよ。
桔梗さんとのダイアログ
9 先生の昔の事務所での話を聞いていて、いくら自分が尊敬している人だとしても、よくついていけたなあ、と感じました。私は、まだそこまで尊敬できる建築家や先生と慕う人がいないので解らないのかもしれませんが、相当根気がないとこの世界でやっていけないように思いました。
▲別に尊敬していたからではなく、センスや志向があうかな程度でした。
8 先生も他の建築家のように親戚などの家の設計から名前を売っていこうとしたのを聞いて、やっぱり、名をあげるには、住宅の設計をする人が多いんだなあと思いました。
▲皆さん最初は住宅ですね。いい親類、いい知り合いをもっておきましょう。
7 授業の始まりに瓦の話がありましたが、京都の人の見栄であっても日本の様式や文化が続いていくのの手助けになっているんだろうな、と思いました。
▲まったくそうです。
6 開始時に話されていたゴキブリの話が、他の授業においてもなかなか聞ける内容ではなかったので印象的でした。
▲ゴキブリはそうでなくても印象的ですね。
5 建築の授業で荘子をするとは思っていなかったのですが、久しぶりに読むと、意味が深くで面白かったです。
▲若くして「荘子」を面白く思ったとは、珍しいですね。
4 建築の形ばかりをこだわって、使いにくそうなデザインの建物が好まれている中、先生のデザインはとても過ごす側のことを考えられていて、空間が気持ちよさそうだと感じました。
▲お上手ですね。褒められて悪い気はしないです。こういう設計の手法は師である菊竹先生に教えられました。箱を作ってから中味を容れるのではなく、中味を理解してから箱を考えるというような。あとは音楽かな。
3 厚朴くんの質問に対する先生の答えがとてもストレートで、でもストレートな意見でごもっともだと感じました。
▲直球勝負というもの。あまりやると疲れます。
2 現場情報が大切というのは、今までの設計課題でも言われていて、実際の例を挙げて話を聞くと、現実味がありました。施工が既に始まっていて、どうしてもプランを変更したいというときは、どうしているんですか?全ての図面を描き直すのでしょうか?
▲プランというのは設計段階では計画という意味合いです。施工段階になるとプランは平面図という意味に使われます。そしてプラン変更する場合、すべての図面を書き直す場合が多いので、最も忌み嫌われるものです。作家事務所にある傾向ですが、私の場合少ないとおもいます。
1 専門分野の裏の仕組みを聞けて面白かったです。全てを自分ですると、やりがいはあると思いますが、苦労する面などありませんか?
▲2重人格的或いは一人二役的になるところでしょうか。設計は夢見勝ちで施工は現実主義者ですから。
枳殻さんとのダイアログ
9 今日はバースに菊竹先生とお好きなもののお話ばかりで先生の表情が穏やかだったのが印象的でした。好きなものに関連づけてものをつくるという点で、私は文学好きなのですがそれに関連づけて設計なぞをしてみるとやっぱり抽象的でぼやっとしまらない形になってしまって苦しいです。
▲「表情が穏やか」とは、何かよく見てくれているのですね。あまりヒートアップしないように気をつけます。
8 先生はロマンチストですねー。結婚は人生の墓場なんて言いますが、あえて恋愛からのプロセスでもって語られたのはそういう意味もあるのでしょうね。
▲結婚はやはり恋愛があった後なんでしょね。
7 3年程前から百万遍手づくり市というのに学校の勉強関係なく出展しています。サビ部分の手工芸はすたれないというお言葉に少し勇気を頂きました。正直続けていけるのかと思い悩み日本の文化論とかを読みあさっています。最近は高田渡のバーボンストリートブルースが意外と文化論でよかったです。
▲勇気持ってください。
6 先生は虫は宇宙人だという説をご存知ですか?
▲知らなかったです。確かに全宇宙に一番居そうな感じです。
5 分かるということは分裂して理解というようなことをおっしゃったかと思いますが、それは荘子の言うことと矛盾しませんか?
▲ホンマですね。矛盾しますよ。ことばでは伝えられない本質を文字で伝えているのですから。わかるという困難さを、わかりやすく伝えているともいえます。
4 こんどチルチンびと買います。おめでとうございます。先生はちょくちょく食べることが好きだということを匂わせている気がするのですが気のせいでしょうか。仕事に対する姿勢といい北大路ろ山人を思い出します。(ろの字が出てきませんでした…。)
▲ありがとうございます。素朴に嬉しいです。正直楽しみは食べることくらいです。
3 サイモン&ガーファンクル私も好きです。ベンチャーズは確か親日で有名でしたね。おじいちゃんになっても日本の片田舎の公民館のような場所を巡ってはライブをしていたと聞いたことがあります。今はもっぱら高田渡とか野沢享司なんか聞いていますが、広い空間で聞くとまたちがう味わいがありますねー。
▲S&G時代を超えたバンド。若いのに詳しさ独特ですね。
2 音楽が云々と書いたものです。のどを痛めておりましてレスポンスできず申し訳ありませんでした。コンビニによってはレジのうしろに上等なギフトセットが売ってたりするのは、先生の体験談にあったことが多々あるからでしょう。すべての大人におつかれさまです。
▲その話に食いつきましたか。面白い人です。
1 音楽がお好きなんですねー。私は最近syrup16gというバンドにはまっています(フェードアウトは少ないけど)地鎮祭のおそなえが興味深かったです。野菜というのは地面の神様というからには根菜なんでしょうか?コーナンで地鎮祭の飾りを買うということは、使いまわしはだめだっていうことなんですか?
▲お互い音楽好き。野菜はそうかもしれません。意表をつく質問。コーナン云々はどうなんでしょう。たまたま施主が買いに行っただけで深い意味はないと思います。
黄連さんとのダイアログ
9 最後の質問に対する答えで、瓦が重い方が構造がしっかりするというのは驚いた。RCなどではわからない構造的な魅力だと思った。菊竹先生が先生の恩師だったのにはとても驚いた。
▲ひとつは台風に強くなるということです。
8 僕は常々、数字に強くなりたいと考えています。数字や科学に強かったら、もっと設計課題に活かせるんではないかと思います。社会に出るまでに今よりは少しでも数字に強くなっておきたいです。
▲強くなってください。
7 瓦について今まで全く学んだことがなかったので、すごく新鮮だった。一文字瓦という高価で手間もかかる瓦の存在も知れたし、瓦工事の経路についても知ることができた。
▲新鮮でよかったですね。
5 設計と施工両方できるメリットが少しずつわかってきた。建築に関わる人間としては両方出来るようになりたい。
▲そう思ってきましたか。あとは思うと出来るのギャップ、コツコツ年月かかりますよ。誰も教えてくれる人いませんから。
4 敷地の狭い土地は足場を組むのが大変そうだった。将来現場で働きたいと毎回思う。
▲現場はいいと思います。頭と体両方使いますから。
2 設計監理という職に就きたいと最近おもうようになりました。設計して施工までするところに、普通の設計事務所では体験できないこともできると思います。設計管理事務所の数は多いですか?
▲少ないです。
1 今までに積算、施工という単語が出てくる授業が無かったので、とても新鮮な授業だった。僕は図面を引いたり、模型を作ったりするよりは、現場で体を動かす方が向いているのではないかと最近思うようになった。なので、就活にあたってとても悩んでいます。
▲設計だけでは世の中成り立ちませんから。
金柑さんとのダイアログ
9 時代を超えるものをつくる。新しいとはむずかしいですね・・・。私はパソコンは全然ダメですがスケッチは得意です。しかしスケッチはデフォルメされるもの。スケッチでは雰囲気を出せても、それをデザインしてその雰囲気をうまく設計に取り入れて出すことの方が私にとってはむずかしいです。
▲これからです。
8 数字は苦手です・・・。
▲得意な人をパートナーにするといいです。
7 賞はとるもの!!宣伝も仕事!!何でもぐいぐい積極的にいくのが大切だなと思いました。
▲賞はとるものは反語です。賞はたくさんでなく、一つ二つでいいですよ。
6 きびしいお仕事ですが、それでも続けていこうと思う理由は何ですか?
▲建築、特に住宅建築、木造住宅建築、伝統木造住宅建築、その中でも特に伝統木造住宅建築の設計施工、各地域の伝統木造住宅建築は、すればするほど奥が深い。虫を顕微鏡で覗けば覗くほど・・みたいに。
5 始めに読んで下さったお話で、技術は本や話では学べないというお話に納得しました。私も技術は自分で経験をつんでつかみ取るものだと思います。
▲そうですね。練習の繰り返しとか継続というものです。
4 仕事の流れをしっかり記録してるのがすごく大切だなと思いました。あと私は遅刻癖があるので、ダメだとわかっててもなかなか直せなかったのですが現場は30分前集合が当たり前だと聞き、これではだめだなと思いました。
▲私は施工をする前の設計専門の時は何十年という遅刻癖ありました。また遅寝遅起きでもありました。人間変われば変わるもんです。だめだなと思う程度でも前進です。
3 私もお金は大切だと思います。その人の言葉を聞くというのも大切だと思います。どちらも私に欠けているものなので頑張りたいです。
▲そんなことはないです。がんばってください。
2 基礎工事の達人の見抜き方があるというのがおもしろかったです。私のアルバイト先にお客さんとしてよく工事現場の方達が来るので、今度見てみようと思いました。
▲でも、職人は来るでしょうか。来るのは監督さんばかりだったりして。キッチンのショールームなんかはそうですが。
1 図面だけで分からないところとか、現場でぱっと決めたり変えたりするのがすごいなと思いました。現場の大切さが分かった。現場に通いながらの図面描きをしていこうと思います。一から家を造り上げていく様子はなかなか見れるものじゃないし、そういう話を聞けるのは貴重だと思うので頑張って受けたいです。見積もっていた(拾っていた)値段より安い所が見つかったら施主さんにも関係してくるんですか?
▲現場の大切さ、そんなにすぐにはわからないでしょうが、意気込みは大切ですね。がんばってください。同じ品質で工事が終わるなら施主さんは安いほうを歓迎します。
枸杞さんとのダイアログ
8 今月号のコンフォルトでとりあげられている先生の住宅はもしかして昨年の授業のものですか
▲そうです。
7 上棟が終ってから現場の写真の解説が少し適当になった気がしますが気のせいでしょうか。
▲気のせいではありません。直観力もっていますね。やり方、見せ方工夫します。
6 授業の初めの方で、木造とRC造の工事の過程の話がありましたが、たしかに私も工程の時間軸に断絶性のあるRC造より、連続性のある木造の方が親しみやすいと思います。
▲よくわかってくれています。
5 もう一度、「監理」と「管理」の違いを教えてください。ざっくりと説明を聞いた感じ、クライアントの立場に立つか現場に立つか現場の立場に立つ、かという違いのように思いますが、再度説明お願いします。
▲大体あっていますが、次回解説します。
4 土台を並べだしてから、骨が組み終わるまでだいたい何日程度かかりますか?あと、スライド中の音楽は眠いです。
▲通常2日です。
1 現場の写真の件なのですが、もしよければ先に図面(平立断)を見せていただけないでしょうか?その方が、完成までの道のりがわかって、よりたのしめると思うのですが、いかがでしょう。
▲図面も見てもらいます。
草果さんとのダイアログ
8 数式のプリントが良かったです。
▲ありがとう。
6 細胞のちがいによって値打ちが変わると思っていなかったのでおどろいた。
▲細胞の違い?
4 もし先生が今の仕事を選んでいなかったとしたら、どんな仕事をしていたと思いますか?
▲そういう質問はつらいです。音楽やりたかったから。
3 前回の講義で、エクセルで図面を引くと仰ってましたが、本当にそんなことが可能なのかと思っていました。しかし今日の図面を見て、充分わかるなあとしみじみ感じました。
▲結構できますよ。キャドも胡散臭いし。手書きも今や自己満足にしかみられないし。いっそう、スケッチとエクセル図でやらんかな。
2 価格を見てひとつひとつ、けずれる所が無いかチェックしていくことは、利益のためではなく、お客様と喜び、より良いものをつくれるようにするためだと話してくださったのが、良いことだなと感じました。
▲わかってくれて、ありがとう。
1 私達は、自分のやりたい事を最大限に活かした設計を今の段階ではやっていて、実際それを建てることになったら一体いくらになるんだろう…と気が遠くなりました。やりたい事のマスタープランがあっても、予算の都合で完全に再現できずに終わってしまう住宅の例もいくつかあるようで、それなら予算内におさめるということを念頭に置いて設計していかなければいけないな、と思いました。
▲よい判断だなと思います。若い時からしっかりやってほしい。私は回り道が長くて、しっかりスタートが遅すぎました。
胡桃さんとのダイアログ
8 計算の仕方や数字の考えは参考になりました。仕事内容やスケジュールなど詳細に見せてくれますが、これは講義用にまとめてくれているのか、普段から仕事の1つとして(分析など)やっているのですか?
▲普段から実用としてやっているものを講義用に棒グラフとしてみたものです。次回実用のままのもの紹介しますが、まだ発展途上です。分析というものではなく実用、運用しているものです。
6 実家が瓦屋をしているので、今日のスライドは、なじみ深いものが多かったです。よくお金の話をされますが、先生は仕事の場面で、お金より人情(施主さんのいきなりの金銭トラブルやその他もろもろ)を優先する/した事はありますか?
▲もともと人情もろいので、金銭に厳しくドライに仕事をしないといけないなということです。
4 今、大学での建築は、正直自己満足だったり夢で設計をしていますが、一番現実味のある「お金」の話をメインに聞けてすごく新鮮で面白いです。現場の写真も多く見れて勉強になります。
▲大学は実社会との落差が大きいかもしれません。
3 あまり尊敬できる建築家はいませんが、彼ら(BEEGEES)はすごく尊敬しています、という言葉が印象的でした。「真っ白なキャンバスに向かうアーティストのようにスタジオ入りする・・・」いい言葉ですね!
▲激励の言葉と受け取ります。ありがとう。建築は地のものです。旅行で見聞を広めない限り伝わりにくいですね。そういう意味で、人の名はないけれど、洋の東西に限らず民家とか民芸と言われる職人文化には圧倒されます。
2 エクセルを使って図面を描くというのが新鮮で、やってみたいと思いました。施工メインの講義で今までのものとは違うので興味深いです。
▲今までの講義って知りませんが、新鮮な気持ちになってよかったですね。
荊芥さんとのダイアログ
8 授業でスライドを使ってくれるのですごいわかりやすいと思いました。あと、色を変えてくれるのが見やすくてわかりやすかったです。
▲具体的に指摘してくれて、ありがとう。
6 今日は授業の最後に話してた見積の話が、ミナミの帝王みたいに思えてすごい興味を持てました。
▲設計、工務やっている間は私の規範の一つです。
5 今日は、先生が現場の家ができるまでの木の材料でつくられている写真を見させてもらい、細かく写真を説明と一緒に教えてくれたので、わかりやすくいい刺激を受けれたなと思えました。
▲優等生ですね。
4 今日は、また現場の写真とかを見さしてもらい、意識を高めさせてもらえたと思いました。またいろんな現場についての写真や、先生が思う仕事の楽しいと思えるところとかを知りたいなと思いました。
▲毎回写真やります。
3 最後の先生が質問に答えている時が、先生の考えてることからいい刺激を受けれたと思いました。
▲ありがとう。
2 今回が二回目の授業なんですが、先生のこの授業中に教えてくれることや説明してくれる話は、なんか教科書から学ぶ感覚とちょっと違う感じがして、現場から学ぶみたいな感じがする感覚なので、興味深くておもしろいなと思いました。
▲いいところついて言ってくれました。教科書は苦手です。
1 今日のこの建築積算・施工の授業で、建築されるまでにいろんな過程があり、いろんな人と関わりを持ちそれぞれにするべき役目がしっかりとあり、そしてつくられているんだという事を少し知れました。すごい現実的な話をしてくれたので、もっと詳しくなりたいと思いました。
▲今後も詳しく説明していきます。
決明さんとのダイアログ
9 先生は屋根瓦を注文が無ければ自分のお気に入りの形にするといっていましたが、私はその形の意味が重要だと思います。もしその屋根の上端のお気に入りの形に意味があるのなら教えて下さい。
▲熨斗(のし)瓦は屋根で一番見栄を張るところです。5段とか7段とか高くするのですが、私は最低の3段で先端の鬼瓦にあたるところは1段です。出来るだけ質素にするとモダンに通じますから。伝統建築にモダンの要素も入れていきます。
8 建築家として成功するのは年を積まないといけないということがよくわかった。先生は下積みの時代、毎日何を考えていましたか?
▲人生というのはその時々で考えることが違います。川の流れに乗るために棹をさして方向を調整するでしょう。大きな目標はなかったですが、その時々で行く末を考えていたのだと思います。自分の微力では結果がだせるか不安で、運命に身を任せながらもいい方向を選ぶというところまでではないかと思っていました。
7 建築雑誌(アカデミー型等)に掲載されるためには編集長の所に挨拶をしに行かないといけないというのは驚きました。実力のみではなく、そういったコミュニケーション能力も必要なんだなと感じました。先生は自分のコミュニケーション能力は、どこで培ったものだと思われますか?
▲昔は人前に出てスピーチするとのぼせて胃痛が起こって倒れてしまう人でした。2000年に木造の仕事獲得のためシンポジウムを開くことにして、司会になって登壇したとき初めてしっかり話せました。以前は自意識が強かったのに、その時は我を忘れて木造建築のことに集中していたからです。違う話で、亡父の実家に訪ねて行ったとき、手ぶらで来たんか!と怒られました。それ以降、上の人を訪ねる際は絶対手土産渡します。これもコミュニケーション円滑化の一助ですし必須だと思います。
6 数字に強くないと施工ができないというのはなぜだろうと思った。積算ならわかるが施工の現場では、そんなに計算をする必要があるのだろうか。施工をする前に構造計算や見積を出しておけば、施工の段階ではあまり必要ないのではないでしょうか。
▲現場では設計変更があります。また手違い、間違いなども起こりえます。。数量の拾い直しとか追加注文とか、とっさの判断で解決が試されること、それが現場なのですよ。教科書通りのことなんかあり得ませんから。
5 建築家と施工者の力量関係や信頼関係はとても重要なんだなと感じました。先生は工務店の職人の人たちとコミュニケーションをとる際に何か気をつけたりすることはありますか?
▲できるだけ邪魔しないように離れています。休憩時間も含めて。朝夕のあいさつやお礼も欠かせません。
4 お客さんが金が無いのに注文するというケースがあるため、金を見せてもらってから仕事をするというのはしょうがないことだが、なんかもっと良い方法があるのではないかなと思いました。
▲それを教えてください。
3 曲作りと建築は似ているという話が面白かったです。僕は建築と音楽は同じくらい深いもので、難しいものだと思っていましたが、全く別のものだと思っていました。建築は科学的に考えることが多いと思いますが、音楽はとても直感的だと思います。
▲ほんとうに直観的ですね。建築ももとはそうだったんです、きっと。
2 先生は工事、施工の値段が安くなったらお客さんと一緒に喜ぶとおっしゃっていましたが、逆に思ったより費用がかかったり、上手くいかないときにはお客さんと一緒に悲しむのでしょうか?私は良い情報はお客さんに与えても良いと思いますが、悪い事は言わない方が良いのではないかと思いました。
▲確かに、請け負いの場合は悪いことは言わない方が良いでしょう。でも私は施主の代理人ですから、一緒に悲しんでいる暇はないです。情報にいい、悪いは必要ないでしょう。いつも前向きな考えを伝えますから。悪いなりにアイデア出します。
1 先生が実際に施工の現場に入るときに、施主さんにもできることはしてもらうという、個人の家を建てるときならではの習慣のようなものは、とても良い取り組みだと思いました。ただコストを削減するだけではなく、施主さんが家を建てるという実感を与えることができて、一生に一度あるかないかの体験ができてうらやましいことだと思います。しかし、実際には全て、先生や施工業者にまかせて自分は何もしたくないという施主さんもいると思うのですが、その場合はどのような説得をなされるのでしょうか?
▲説得ではなく了承をもらえば自分の納得のいく仕事をすればいいのです。それが一番大変なんですが。
牽牛さんとのダイアログ
9 私が聞き逃しているかもしれませんが、先生が設計から施工まで行う住宅でバルコニーや庭の提案などもされていますか。
▲バルコニーってほとんどないです。渡り廊下やポーチとなります。家の内外あいまいですから。庭の提案はします。煉瓦や門やパーゴラなど。
8 先生の仕事の分布図を見て仕事が少なくなってきているようにも思いましたが、はじめのころのように近畿でまとまっていると動きやすく仕事もしやすかったですか。
▲そうかな。増えてはいないですが。減ってもいないです。はじめの頃、そうですね。でも遠くはお客さんが熱心で、動きやすいかもしれません。お客さんは、こんな遠くの場所に来てくれるんだ・・と感動し放しですから。
7 京都らしいといえば京都らしいと思うのですが一文字が多いのはなるほどと感じた。
▲はい、そうなんです。
6 根太のない住宅の中で、デザインという面もあると思いますが、この他にもいいアイデアが生まれていると思うのでなにか一つ教えてください。
▲いいアイデアのいことを、お客さんが「他にウリの部分ないですか」ときかれました。そのウリのことですね。たくさんあります。モクセン板の壁とか。
5 施工も設計も行うことは強みと感じましたが、これから設計者をめざすのなら必要と思いますか。
▲必要です。
4 全国で働いていると思うのですが、事務所を世界などをめざすことのできるように大きくしようと思ったことはありますか?
▲世界はダメです。伝統文化は地域文化と結びついての物です。私の地域は関東以西です。
3 先生は自分で工務店が行う仕事をなさってますが、お客さんに伝えてるのですか?又ホームページなどに自分でやっているなどと載せているのですか?
▲調べてください。
2 木匠塾で基礎の穴掘りから割栗石、捨てコンなど関係したことがあるので体験と重ねながら見れてよかった。そこで先生は現場に立ち作業をみていてもっとこうした方が、良い効率なのになどがあったらお聞きしたい。
▲基礎工事も含めて昔とあまり変わらないやり方ですね。それなりに効率はいいと思います。
1 建築が出来上がる基礎の基礎の話を今日聞きました。私は夏に木匠塾という活動で水盛の作業を関係したことがあったので、すごく自分の体験とおきかえて見ること、聞くことができました。そのためにどれほど水盛作業が大事なことかを改めて実感しました。
▲実感できてよかったですね。
牛蒡さんとのダイアログ
8 作業の過程を人生に例えて説明してくれたのがわかりやすかった。施工の重要性がわかった気がした。
▲とっさの思いつきですから軽く聞いといてください。でも嬉しいです。
7 自分をアピールしないと仕事が増えないというのは、ある意味どの業界にも共通する事のように思った。色々な宣伝の方法がある事がわかったが、どの宣伝が一番客の食いつきが良いか気になった。
▲費用かけて宣伝はしません。お客さんが来ても、そのあと、どうでしょうかなどと追いかけもしません。より多くの人に仕事ぶりを知ってもらうだけです。食いつきがいいのは、建築予定者が買う雑誌に載る場合でしょうか。
4 建築等の一回の施工で大きな金が動く仕事は少しのミスや行き違いが後々大きなトラブルになりそうだと思った。
▲そうですね。施工の仕事ができるようになると、トラブルに向かっていく気持ちの強い人になれますよ。
3 1回の施工でかかる費用、料金はどのように設定されるのか気になります。
▲工事費用は材料代+手間(人工)代+諸経費(会社管理費とか通信郵送代とか車、ガソリン代など)が元になって出てきます。数字だけ出てきて疑問だったら、何人工かかってるんですか?とでも聞いて反応見るのも手です。
2 現場では微妙なズレ等により図面通りにいかない事もあるようで、少し怖く感じた。施工する職人は基本的には図面通りに施工する責任があると思う。
▲そこが問題。特に現場で手作りの場合、図面通りに施工してはいけない場合があるからです。心配な間は現場立会いしましょう。
1 設計だけでなく施工もする方が、現場で急に予定が変更される場合でも指示を出せて得な気がした。
▲執念深い設計者から見ればお得なことが多いですね。
胡麻さんとのダイアログ
9 原寸図の図面はやはり正確さが大事なものだと思った。かなりの時間がかかりそうです。徹夜は1日だけではないですよね??1/200の図面を書くのでも1週間ぐらいかかってしまうので、もっと練習しないといけないと思います。
▲昔、手書きで図面を書いているとき、A1の大きさですが、1日1枚が目標でした。日が経つにつれて鉛筆の粉で紙が汚れてくるので。遅いとバレバレです。
8 部分的な図面は設計者が書くわけではなく、施工の人がかくということには驚いた。
▲建築図面には設計図と施工図があります。どちらも同じところを書くので、自分は描かないという建築家が出てくるわけです。
6 お金に関わる問題はやはりややこしいと思いました。
▲仕事は皆ややこしいですが、特に人間相手にするとね。
5 あの屋根に張ったパネルはどのような意味があるのでしょうか。
▲モクセン板です。瓦下地の荒壁土の意味。
4 建築を建てるときのお金を詳しく聞いて、すごく大きなお金が動いていることを知りました。
▲たしかにこの仕事のお金の量は大きいですね。
3 一番下にひくコンクリートのことなのですが、写真で、ぞうりを履いてその上にのっていたのを見て、あのコンクリートはすでに固まっているのでしょうか。まだ固まっていない場合しずんでいかないのでしょうか。
▲打ってから30分くらいで固まっていません。表面積が大きいから浮いているのです。
1 現場の仕事は、ただ家を建てるだけではないと改めて知りました。周囲のことを考えたり、地下のことを考えたり、奥が深いように思いました。学校にも新しく校舎が建ちましたが、その施工を見ていると、あっという間に建築が仕上がっていき、人の手であのような大きなものを、あの短い期間でつくるという手作業はすばらしいものだと感じました。
▲一生飽きないほど奥は深いですね。特に伝統工法は。
山椒さんとのダイアログ
9 耐震問題はこれからもっと進化していくと思います。地震が来る前に家の下に設置した土台が地震にあわせて動くものがあると聞いたのですが、本当にあるのですか?
▲詳しくはないです。
7 施工管理の人とコミュニケーションをとるのに酒の付き合いが多いと聞いたのですが、そうなのですか?
▲向こうから設計者にお誘いがかかるパターンは普通です。親睦と言えば聞こえはいいですが、籠絡になりかねないです。私は特に情にもろいので。施工管理の人の話で、工事職人との付き合いはほとんどないと思います。
6 先生はうったえられていくら払ったのですか? いくら訴えられていくら払ったかです。
▲オフレコにつきここでは・・。
4 ぼくは本物の素材に囲まれては生活できないと思います。夏はクーラー、冬はヒーターの生活に慣れてしまったので、ない生活は考えられないです。人間は苦しみの後に楽しみがくるのだと聞いてそう思いました。
▲慣れは怖いですね。
3 音楽と建築はまったく接点がないように思うけど、一つ共通しているものがあると思いました。それは、その物についやす情熱なり人と人とを交わらせたりするところは一緒だと今日授業でわかりました。
▲オーケーです。
1 施工管理の仕事が少し分かった気がします。
▲少しでいいですよ。
紫苑さんとのダイアログ
6 ストーブ屋さんは頑固だと思いました。 まったくそうですね。
▲私も頑固ですが。
5 スライドを見るとき、真っ暗にすると眠くなるので暗くするのは前のほうだけにしてほしいです。
▲たまに暗くしたい時があります。ご勘弁ください。
4 途中かかっていた音楽がとてもリラックスする感じで眠かったです。
▲どうなんでしょうか?
3 音楽はメロディなどで信頼を得て、教師はそれがないから信用がないとおっしゃっていましたが、教師はその人柄が喋りに出てそこから信頼を得るんじゃないかと思いました。
▲小学生ではないので、教師の本来は人柄ではなくて研究成果となるのでしょう。でも研究成果がどこまで有効なのか、建築デザインの場合は難しいようにも思います。
鹿茸さんとのダイアログ
9 先生は音楽が大好きなようですが、どうして建築家の道に進もうと決めたのですか?何か通ずるものがあるのでしょうか。
▲それは既に話したつもりです。昔オフコースやっていた小田和正さんご存知でしょうか。当時のメンバーで地主道夫さんと私が縁あって同級に。彼にレコード2枚、これいいねと、貨したきり40年。小田さんも建築家志望で早稲田にいたんだと。地主さんは建築だと生活安定すると竹中工務店に。2005年外人の設計補助で学会賞。ところで、私は同じ音楽好きでも演奏もできないから建築それも木造建築しかなかった・・というわけです。
8 感数計算について忘れかけていた公式と共に、新たに知った計算術に驚きました。二乗数なんて特に。明日から就活がはじまるので、勉強がはかどると思います。
▲二乗数ですか特に10台の・・。身につけてください。
7 瓦工事のお話の中で女親方が重要であるとのことでしたが、彼女達には職人ならではの道具や技術はありますか?この前、THE世界遺産という番組でキジ島の木造教会が特集されていましたが、キジ島の職人は構造から意匠まで斧一本でつくっていました。少し気になりましたので、教えて頂けたらと思います。
▲職人ですから専門道具はあります。手仕事と言っても、道具は離せません。技術は経験によるカンだと思います。あとは信念ですね。
5 授業のスライドと共に音楽を流すのは今回で二度目でしたが、とてもラフな気持ちで授業を受けることが出来、より楽しい講義であるように思います。
▲音楽については好評不評がありました。今後も機会をみて流します。
4 人の人生にかかわる仕事をしてお金がもらえるなら余生も本当に幸せな暮らしができると思います。又、先生のはっきりとした仕事に対する視線は、私はとても好ましく感じます。先生のような日本人が国を支えているのではないでしょうか。
▲余生の幸せって?仕事に対する視線ははっきりしましたが、今のところ国を支えてはいません。
3 基礎工事と平行して行われる墨付け、刻み作業は棟梁の大工さんが担当するとても重要な仕事であるという話でしたが、墨付けは墨の付いた糸を弾いて跡をつけると昔耳にしたことがあり、その方法が現在でも引き継がれているのか、少し興味があります。
▲まったくそうです。驚異的にも、引き継がれているのです。
1 先生の授業をはじめて受けさせていただきましたが、仕事の内容が事細かにわかり、非常に勉強になりました。お話の中で、バカ定規などの専門用語が出てきましたが、これから建築関係のお仕事につく上で他にも知っておいた方が良い用語はありますか。これからの講義でもたくさん出てくるかと思いますが、ユンボ等、特に知っておいたほうがいいものを知りたいです。
▲お仕事についてからでも遅くないですが、用語集などあったらいいかもしれません。
紫蘇さんとのダイアログ
9 私はどーしてもスケッチができません。しかし、インテリアコースの先生にはスケッチができないとクライアントさんとの会話が大変といわれました。いっきに上手にかけはしないのでしょうか?やはりコツコツと練習するしかないのか・・・
▲私も仕事での数年間はスケッチできませんでした。ミーティングで先輩がスケッチを素早く描いてアイデア出すので、言葉だけの私は負けの連続でした。ところで、その先輩のやり方をいつも見ていたんでしょうね。別のチームになってその先輩がいなくなったら、急に描きながらアイデア出す人になれました。
8 施工の事を恋愛とたとえるのはおもしろい発想だと思いました。
▲ありがとう。
7 自分の会社を広めるためにお金を払って雑誌にのるというのは、いつかはのっている人たちみたいに、大きくなるために必要なことだと思いました。しかし、ただで雑誌にのり、さらにお金をもらえるのはうらやましいと思いました。
▲お金に巻き込まれないポジションもあるのですね。
5 最初のほうに、今やっていることは必要ないものといわれたとき、ドキッとしました。たしかに今やってるデザインは、わがままで、本当に自分中心のデザインになっているので、クライアントの意見を聞いてするということを経験してみたいと思いました。
▲学生時代って結構無駄な時間過ごすのです。それが人間の幅を広げることに繋がる・・贅沢な人生コースです。
4 図面も完成していて、工事にとりかかっているのに、数十センチであっても変更しようと思ったのには、すごいと思いました。
▲図面は出来上がりに近づく手がかりとしてつくるもの。いつでも捨てられます。脱皮みたいですね。
3 最初に聞いた音楽は父がよく聞いていたものに似ているように感じました。父も建築の仕事をしているので、建築をする方は、似た音楽を好むのかなと思いました。
▲世代が同じなら。私の娘も数年前まで建築の教育受けてました。
2 普段デザインだけしかやっていないので、こういった現場のことを知れて、とても為になると思いました。
▲こういった・・とはどういった?具体的に伝えてくれるとありがたいです。
1 地鎮祭のことまで建築家の人が関わっていくということを初めて知りました。家を建てるだけでなく、環境配慮までするということも設計のことからではなく、人と関わって行っていくのを学べました。
▲施工の特徴は、かなりの人間とつきあう仕事だということです。
柴胡さんとのダイアログ
9 菊竹清訓先生から受けた大きな影響などはありますか?音楽を感じるような建築というのは学生時代から変わらない方針なのでしょうか。
▲影響とか尊敬するとかではなく、もうKIKUTAKEが肉と血になって・・。音楽は独立後数年たってから気づきました。ただ好きだったというだけでなく、文化というつながりの中で同じなんだと。建築に一層興味がもてるようになったのです。
8 実際の現場で使われる図面はなかなか見る機会がないので参考になります。せめてパッと見て理解できるように、できればしっかりと書けるようにならなければと思います。寸法の尺も実際の施工では必要不可欠なのでしっかりと意識しなければならないと思いました。
▲まじめなご意見で頼もしいです。
7 建築家の営業系統の話は非常に興味深く聞かせていただきました。建築の世界を志す上で営業活動は最大の不安要素のひとつです。自分の建築の売り込み方を考えなければならないことを初めて知り、大変参考になりました。
▲昔、仕事始めたころ、亡父に「ゴルフできるように」「建設会社にあいさつ回りしなさい」などと、営業のことでうるさく言われました。でも自分は営業は苦手で縁遠いのと、デザイン宣伝力もなくて、独立後は苦しみました。。
6 様々な業者が出入りする中でも、意外とワンマンな業者があると思うと面白い。お互いに尊敬しあったり逆にいがみあったりする事もあると思います。人間関係しんどいですか?
▲施主から別発注する別途業者となれば、ストーブやガーデニング業者は私に遠慮しないのです。でも、設計者をみくびる業者はダメです。
5 保険などトラブルの話をしておられましたが、施工の段階で最も恐ろしいトラブルは何ですか?(トラブルでなくてもなんでも)
▲施主からのクレームですね。不信感に満ちたクレーム・・初期は怖かったですが、今はなんとか。本当は事故とか怪我も恐ろしいでしょうね。
4 ご自身で起業するというのはとても苦労の多いことと思います。将来的な憧れでは私も自分の会社が持ちたいとは思うのですが、先生が起業されてから仕事が軌道に乗るまでにどのような苦労がありましたか。またそれをどのように乗り越えていかれましたか。
▲一言では言えません。機会があれば順を追って話します。
3 設計施工を1つの会社でやっている所と、設計と施工で業者を分ける場合は、施主の負担はかなり違ってくるのでしょうか?また、設計施工を行う場合は、年間に手がける設計戸数が少なくなるように思うのですが、いくつかの仕事を並行して引き受けるということはあるのでしょうか。
▲一昔前、室内という雑誌で名物編集長がハウスメーカーを批判して、「建築家+工務店」方式をキャンペーンしていました。ひとかどの人物でも間違うことはあるのだなと思いました。私の場合、設計戸数は4つまで並行現場は2つまでが限度です。
1 私の自宅の裏でちょうど8月半ばくらいから住宅建築工事が始まった。最初に恐らく地鎮祭だと思われるが犬の像(?)のような大きな置物が置いてあった。ちょうど自分の部屋の窓から工事の様子が見えたので毎日進み具合をチェックしていた。土台基礎なんかあっという間に出来上がってしまい、木造3階建ての住宅が今ではほぼ完成しているようだ。基礎~骨組みあたりまでずっと丸見えだったので、建築工事の進行をリアルタイムで目撃するという貴重な体験ができた。
▲貴重でしたが、ありふれた建築のような気もします。
射干さんとのダイアログ
9 「何故A1用紙にすべて入るのですか?」「一目で入るMAXの視野だから。」(ちょっと言葉が違いますが)これを聞いて、とても納得がいきました。
▲菊竹さんが頭、理論でなく、体と感覚で発想すると言われていましたが、具体的にはこんなことも絡んでいるような気がします。
7 授業の最初の方に読んだ「はねつるべを拒む老人」を読んで、とても感激しました。この老人の言う事は大げさにも思えたのですが、今、機械無しでは何も出来ない時代人。
▲ホントに大げさか、バカかとされそうですね。でも真理を含んでいるんです。
5 少しずつ出来ていく家を見て、「このように家が完成していくのか!」て感心しました。映像では一瞬でしたが、実際はタフなんだと痛感しました。
▲タフです。
4 家が出来てゆく過程がみれて、とても勉強になりました。木造住宅はやっぱりいいですね。
▲やっぱりいいでしょう。
3 授業の最初の方に聞かせて頂いた曲がとても良いとおもいました。
▲ありがとう。また聞いてください。
1 この講義を受けるまで、積算・施工の事は一切分かりませんでした。今日、実際にスライドショーを見ることによって、施工には多くのステップがあることに気付きました。又、施工が工作物を作り上げると同時に、所定の性能、仕様、意匠を作り上げることであるという事もわかってよかったです。
▲よかったでしょう。
麝香さんとのダイアログ
9 2by4の理論より先生の抜き構造でコーナーの壁を抜くという理論の方が日本に合っているように思いました。
▲貫構造ですね。合理と道理の違いです。
7 瓦の話で京都人は一文字瓦を使用するという、見栄っ張りといわれて、そうかもしれないと思いました。天気に左右されるので、それを踏まえて工程を立てる大切さが必要。
▲京都は特別です。
6 お金の管理能力が会社の売り上げをどうするかが決まる大切な仕事だなと思った。
▲確かに。
5 施工とデザインや、インテリアデザインとランドスケープ、建築など分けずに、デザインを学び、施工を学びたいと感じました。
▲そうですね。この講義ではそうしたいです。
4 施工に関しての費用の話しが主でした。金銭トラブルが多いこのご時世、しっかりしてないとえらいことになるということを改めて理解しました。
▲ 費用は一時の魔物です。建物の出来具合によっては消えてしまいます。
3 講義中のスライドを見ていて施工の画像で土を掘りセメントを流し込む前のがありましたが、一度プロジェクトで体験しました。好きだからこの仕事をしているという言葉が今の自分に活をいれてくれた。
▲好き嫌いは基本です。それから少しの我慢が必要かも。始めは嫌いでも面白さがわかってくるまでの。
2 クライアントをより納得、説得していただくのに一番大切なことは、経験を見せていくことだと思います。経験すればするほど、自分に何が足りなくて、クライアントが何を必要としているのかを瞬時に判断できるようになると思います。
▲特にこの世界経験が大事なのですが。周りはそうではないですからますます。若い建築家、売れ線の雑誌、斬新なアイデアなどは経験が邪魔する類です。
1 建築と一言で言っても、色々な役職があることに改めて確認できた。自分たちのように、デザイン、設計する人の他に、施工という大きなくくりで、中に様々な職人さんたちがいる。その人たちとのコミュニケーションのとり方や、選び方などが勉強になった。
▲ほんとうに色々な人がいるんです。
沙参さんとのダイアログ
9 今日は先生と菊竹先生の出会いや仕事について話を聞くことができてとても良かったです。
▲よかったですね。
8 先生のお仕事の範囲がとても広くて驚きました。やっぱり自分の拠点となるところから遠いと大変だと思いましたし、その土地で作業をするには色々なトラブルがあって1つ1つ解決されて完成させた事がすごいと思いました。
▲そうですか。やはり大変だと受け取られたんですね。小さな家ならいいのですが、やはり大きい家はこたえます。
7 最近は様々な塗料があって、でもその反面体に害があるとかがニュースで報道されたりと様々な問題がある中で先生は柿渋とべんがらと桐油を使って自然のものを使っている所がとてもすごいと思いました。
▲そう、ああだこうだと能書きに惑わされないだけでもいいです。
6 今日、印象に残っていることはストーブの事を先生が熱く話されていた事です。あまりストーブについては知らなかったですが暮らしの中でストーブの暖かさは中心になると思っていたので先生の話を聞きやっぱり大切だと改めて思いました。
▲薪ストーブはなかなかメジャーにはなりませんが、大切だと思ってくれているのですね。
4 今日は、基礎の所から柱や壁になる木材を次々と入れて行く所がすごいと思いました。写真で見たからか何もなかった基礎の上に建物が出来上がって行くのを見るのが楽しくこのように出来上がるのだと分かりやすく理解することができました。
▲よかったです。
2 施工する方が一人だったりと少人数でされている事がすごいと思いました。そしてとても驚きました。いろいろな名称や言葉が現場ではあると思うので少しずつ授業を通して覚えていきたいと思います。
▲住宅規模ですから少人数です。
生姜さんとのダイアログ
9 今回の授業で、積算、施工に関する事以外にも、スケジュールやその日の出来事などを記録し整理することがとても重要なんだなと思った。
▲整理好きでないと。エクセルも必要ですね。
8 この授業では他の授業と違って、実際の施工現場の過程を詳しく「見る」ことができるところが一番いい。他の授業では一時的もしくは一部しか伺えないので。
▲詳しく見る人が少ないですね。
6 毎回とても現場の話がきけてためになっている。建築など施工業者などとの関係のいろいろなことを知れるのが、、、。
▲現場はほんとうの姿がわかりますから。
5 都市とメディアの関係について知りたい。中国の今の建築についてや、それが与える世界への影響を知りたい。
▲ほかの講義に行ってください。
4 全体の流れ(基礎から)がわかったが、細部も見てみたいと思った。
▲時間に限りがあるので、そこまではごめんなさい。
3 TSUTAYAに行って、CDを借りようと思いました。
▲借りてください。
菖蒲さんとのダイアログ
9 とても先生は音楽にインスピレーションをもらっているように思われますが、CDのジャケットやアーティストの雰囲気から受けるインスピレーションというのは具体的にどのような面ですか?
▲ジャケットもデザイナーが関与しているし、アーティストもライブなどには気を使っていますから、動画はありがたいです。
8 数学が大の苦手ですが、どうしたらいいでしょうか?
▲絶対数学の得意な人と一緒になること。
7 先生の講義では、たくさん写真を使って現場の説明をしてくれますし、パソコンの中にも大量の写真が入っていることをうかがえますが、現場ではずっとカメラを持ち歩き撮っているのでしょうか?
▲そうです。腰ポシェットに入れて。出来るだけ職人などの人と一緒に取っておくと後で状況がわかります。カード容量の増えたここ3.4年からです。
5 先生は今まで数々の現場や現場の人に出会ってきていると思いますが、それぞれの現場や現場の人たちと仕事をうまく進めていくため心がけていることはなんですか?
▲職人の邪魔にならないように、休憩時間も含めて少し離れて居ます。仲良くならないよう仕事以外の話ししないとか。あとは「手待ち」になってブラブラしないよう、材料納品、前打ち合わせ抜かりなく、決定図面渡しなど段取りよく。
4 先生は、現場に多く出たり、経営者としてやるべき仕事や考えることが多いと思いますが、仕事とプライベートをどのような方法で分けていますか。リラックスする方法や、うまく割り切って生活をしていく方法があるのであればお聞かせ下さい。
▲仕事とプライベートの分け方ありません。子供も手が離れ、妻も一緒に働くので、適当に休んだり働いたり時間に拘束されないように。早起き早寝は必要。ただ仕事のきつい期間(遠方とか重複)が長い場合、日曜日は完全休養日になりました。
3 田舎や地方の方々が、あたたかくコミュニケーションがとりやすいという気持はすごく共感できます。しかし、ビジネス(お金含む)のことを考えると仕事はしずらかったり、また田舎や地方ならではの痛い目にあったことはありますか。※目が悪いので、毎回最前列に座っているのですが、もう少しホワイトボードの図や字を見えやすくお願いします。
▲まずは、すいません。字が良くないのは伝達手段として文字を重視していないからですが、言い訳ですね。注意します。地方の話は、たくさんありますが、外者からは「田舎の中でお金が廻ればそれでよい」と見えて、彼らの金銭感覚が違うことは確かです。
2 まず、最後のQ&Aで“音楽”についての質問に関しての回答が気になりました。自分自身の趣味を仕事に関連や、どのように考えを分けてたり、一致させているのかというところが気になりました。また、本社が現場という男くさいカンジの考え方が気に入りました。
▲趣味は仕事にしないほうが良いと言われます。正確には趣味は仕事に関連付けろ、です。彫刻や絵画が建築と結びついているのは誰も気づきますが、音楽がとは・・。私はそこに気づきました。本社は現場・・言い換えると現場の判断は本社よりまさる。原発事故もそうだったようです。
1 授業の始めに「追い詰められてやらざるを得なくなった」とおっしゃっていました。具体的にどのように追い詰められるのでしょうか?もともとはデザインなどもかんでた部分もあったのですか?なにかと最近されないという“地鎮祭”もこだわりをお持ちみたいなのですが、こだわりかなにかありますか?
▲簡単に言えばズッーっとデザインをやって来たのですが、それだけで生活して行けなくなって勝負に出たということ。地鎮祭にこだわりはないですが、自らなくすものではないです。
白止さんとのダイアログ
9 羽目板のほんざね部分にビスを打たないで反りをおさえるようにビスを打つ納まりがシンプルで好きでした。早く効果的な仕様は職人と相談して決めるのでしょうか。
▲まず発想は独りだったり職人とのそうだんだったり。最終決めるのは職人のオーケーあってからです。
8 要領のいい計算式は非常に使えると思います。現場において坪数と平方メートルの変換はとても大事なのですね。
▲その通りです。
4 通し貫構法の建前の写真スライドが非常におもしろかったです。
▲そうですね。見世物にしてもいいでしょう?
2 建設現場の基礎部分の工事の工程がタイムラインで流れているように見えて非常に動きが見えた。
▲写真がよく伝わったようです。
1 細分化された日本の建築の世界で、個々の業種が非常に息苦しいようなイメージを持った。そして、段取りと工事の境がまるで同じ業界とは思えないほど異なる世界であると感じた。
▲「異なる世界」・・新鮮な感覚ですね。
蘇木さんとのダイアログ
6 草むらの中にいるバッタが幼虫だとは知りませんでした。
▲・・・・・。
4 BGMがとても良かったです!!自分もお金は凄く大切だと思っています。お金の管理などをしっかりできない人はダメだと思います。
▲BGM半端ながら恐縮です。お金・・もらう前から施工して倒産に至る場合ってホントに多いです。
3 設計より工務店が請け負う仕事の方が2倍も収入があって、両方できると年間の設計数を減らすことが可能という話は、とても合理的だと思いました。設計数を減らすということは、ひとつの物を時間をかけてもっと良いものにできるんだなと考えました。
▲まったくその通りだと思います。その通りにしない現実は、教育にも原因がありそうです。
2 ポナペ島の話は魅力的でした。話し合いをしていなくても全員の頭の中で工程や材料をきちんと把握していて、1日で無駄がない作業が出来るということがすごいと思いました。現場には、現場だけしか伝わらない言葉が沢山あるということを知りました。
▲2,3人でチームを組んでいる工事業者がありますが、基礎工事などは特に仕事途中あまり話さないチームがあります。何度も同じことやってきているんでしょう。
1 建築を建てる前の段階で、地鎮祭だったり地盤ならしだったりやることがすごくたくさんあることに驚きました。工事費とか、工務店によって値段が倍も違うのは知っておかないとかなり損をするんだなと思いました。
▲本当にたくさんあり過ぎですね。知らないと損することも多過ぎます。
竹葉さんとのダイアログ
9 時代を超える、というコトバが心にひびきました。瓦が重いと柱がしまるというのは意外でした。ゆれたら落ちる気がしていたので・・・
▲最近の瓦は桟瓦だから落ちにくいです。
8 数字好きなので前半の話がとてもおもしろかったです。考えてみればそうだな!!と感動しました。
▲感動!こちらこそありがとう。
7 瓦の種類が知れてよかったです。今度京都の家を見つけたら一文字なのか見てみたいと思いました。
▲見てください。
6 アフターケアはしないと言ってましたが、本当に初めからおかしい時がもしあれば、どうするのですか?
▲まず状況把握、原因追究、対策、責任、費用など誠意をもって対処します。そうならないよう、現場工期中にチェックしますが、あとから発覚も多いです。地方はより神経使います。
5 所員さんを育てて自分の仕事を少しずつ任せていくという形が一般的だと思うんですが、もし先生が働けなくなった時は自分の会社や仕事のスタイルを継いでほしいという気持ちはないのですか?
▲ようやくこの質問が出てきました・・という感じです。継いでほしいという気持ちはありますが、歳とともに薄れてきました。孤独というやつでしょうか。
4 施工の写真の時にBGMがあったのでなぜかおしゃれに感じる事ができ、家の建つ工程に興味が涌きました。
▲そうですね。本当に力を入れたいのですが限界があります。でも喜んでいただき嬉しいです。
3 音楽の事もそうですが、色々な事が仕事に人生につながっているんだなと思いました。
▲文字や言葉だけでなく、音楽、映画、美術、絵画、写真など建築と同様気になります。
2 CADではなくエクセルで基礎の値段を出しているのがすごく解りやすかったです。見積書?のような金額が出てきてますが、基準が解らないので他のものと比較して話してもらえると少しは想像しやすいと思うのでお願いします。
▲なかなか難しいですが手間の1人工は2万円と覚えるだけでも基準になると思います。
1 予算もプロが入ると良し悪しを見抜ける事が出来るんだなっと驚きました。施工は工事をまとめる仕事だとやっと理解しました。工事は専門的な仕事なのでとりまとめなければならいんだと分かりました。
▲自分でもそうそう気づかなかったんですよ。工務店は工事をするところ・・といった漠然とした認識。
丹参さんとのダイアログ
9 今回の建築ジャーナルからの原稿依頼という事もそういった人たちに自分を売り込みにいった結果という事がお話にありましたが、そうした様々なメディアに対して自身から『時代を超える』と言える事があるなら例としてお聴きしたいとふと思いました。
▲自分からは言いません。不遜ですから。
8 設計から施工に至るまでを、工務店を頼らずにやっていくためには、基礎工事から始まる(それ以前もあるでしょうが・・・)工程を1つ1つ頼める仕事人を探さなくてはいけないという事を初めて知り、驚きました。
▲そうですね。驚きあるかもしれません。
7 瓦を使った建築物は、全国にありますが、今日お話をしていただいた「京都では一文字が良いとされる」以外にも、土地柄によって瓦の注文が独特な土地はありますか?
▲今のところ特にないですが、やはりいぶし瓦の人気は高いです。
5 ランドスケープデザインを学んでいますが、公共の場所などで所有者の違う土地に対して拡張したりする場合、どんなやりとり(交渉)がそこにはあるのでしょうか。(ちなみに拡張→敷地を広げることです。)
▲ちょっと分野が違いませんか?
4 自分には出来ない事がある事をまた1つ知りました。今回で4回の講義がありましたが、大学ではできない事を知ったり、やったり学外(インターンやオープンデスク)へ出るきっかけになりそうです。
▲そうなんですか。
3 冒頭でもおっしゃられた、設計がまずは出発点になる事を音楽に言い換える、とても小さな出発であると同時にそれが無くては始まらない、そう言ったものづくりである事に感じられました。
▲よく理解してくれてありがとう。
1 実際の現場の例を今日は見せていただきましたが、そうした仕事の流れは他の講義では扱いませんし、課題の中でも出て来ることが無かったので、気付かされることが多くありました。建築を学ぶ中では実社会の中でしか学べない事がまた1つ、また1つ発見していくのは今は興味深く、感じました。
▲そうですね。これからも興味持って聞いてください。
竹如さんとのダイアログ
9 耐震問題は、日本のこれからの大きな課題と思います。津波によって壊された街を再生するためには、どのようなことを重視することが必要だと思いますか?
▲人間の浅知恵を認識すること。地元に入らないと発想できません。阪神の時は建築的に多くを考えましたが、津波には太刀打ちできないかもしれないので。
8 地図などのスライドを使用していて、今日の授業はわかりやすかったです。
▲はい、ありがとう。
6 最後の質問は必ずお金の話が出ますね。大工さんが物づくりが好きだという話がでてましたが、私もお金は安くても良いから好きな仕事をしたいです。
▲個人的にはそうですが、スタッフもいますから。
5 今、先生は設計する側ですが、もし、自分が建てる上で一番重要視する点は何ですか?
▲出来上がりのデザインです。
4 前回までは、地盤のスライドばかりでしたが、今回は枠組み(軸組)ができてきて、だんだんと家に近づいているので楽しかったです。先生は、家を建てる過程で、一番好きな工程は何ですか?
▲昨年も答えました。基礎工事です。
3 先生は設計と施工の両方に詳しいですが、それぞれの魅力は何ですか?
▲それぞれ絡み合っての魅力ですよ。それぞれになると魅力まで至らないと気づきました。
2 半年間、CXの大道具会社でバイトをしてたのですが、大道具用語で捨ベニというのがあります。今日、授業で話してた捨てコンと同じで、「捨て」とは言いますが、大道具を作る過程ではとても重要な作業です。
▲はい。なかなか経験値高いですね。
1 仮設トイレの話がありましたが、現場だけでなく、震災時の仮設住宅のこともいっぱい考えたい。
▲そうですか。
地母さんとのダイアログ
9 冒頭の方で話題に出てきた、「この音楽が今になってもいい曲だと思うかどうか」ですが、私は音楽に限らず、本当に良いものはいつの時代であっても人々の心を惹きつけるものだと思います。
▲はい。
8 授業の最後の方に見せていただいた工務店マップがとても面白いと思いました。関東や中部の方の工務店ともつながっているとは思っていませんでした。
▲大誤解です。たしかに建築家が地方工務店とつながる場合もありますが。とにかく、ここまで来たら、そろそろ工務店という発想やめてください。
6 単純に疑問に思ったのですが、先生はデザイナーという仕事がお嫌いなのでしょうか。不躾な質問ですみません。
▲大好きです。ただ住宅などの建築はデザインだけで終わりじゃ、悲しいから。
4 先生がこの仕事をされている時に、一番つらいと感じる事は何でしょうか?もしあれば教えていただきたいです。
▲体調悪い時?どんな仕事も同じですか。施主の不信が拭えないとき。断交状況になって元に戻らないなぁと実感したとき。昔はよくありましたが、最近少なくなりました。
3 他の講義などではお金の話題には一切触れないことが多いので、とても新鮮でした。現場でリアルに働いた時、一番大切なことだと私は感じました。
▲意外や、現場ではお金の話あまり出ません。黙々と仕事していきます。現場前と現場後がお金の話です。
2 前回の講義を受け、設計と積算、施工をまとめて請け負うというスタイルがとても合理的で良いのに、なぜ世の中のデザイナーがその形をとらないのか疑問に思っていました。今回の講義を受け、依頼主とのトラブルで会社が倒産してしまうと聞き、納得しました。
▲やはりトラブルでしょう。施主、設計、施工の3角関係は設計者にとって都合がいいようにも思います。直観ですが。
1 工務店などに全てまかせてしまうのではなく、依頼主自らも施工に参加するという形をとることによって、「自分の住む家ができてゆく」という事を実感でき、それはとても夢の広がることだと私は感じました。私は建築デザイナーというものは、施工も含めて全ての指揮を取っているものだと思い込んでいたので、デザイナーはそういうことをしないというお話を聞き、とても驚いています。
▲ほんとうにそう思っていたんですか?形だけは指揮をとっているようで・・という話はどこの世界でもあることですね。
地竜さんとのダイアログ
9 エクセルで図面を引いたり、予定を記録しておいたりと、先生はエクセルの使い方がとてもうまいと思いました。
▲納屋組全員の英知の集結です。これからも進化するでしょう。
8 数学は苦手だったので、また勉強しようと思いました。
▲勉強お願いします。
7 瓦の種類も京都は一文字が多いと聞きましたが、京都生まれで今までずっと京都にいた私としては、たしかに見たのが多い瓦だとわかりました。
▲そうですね。
5 設計と施工を分離させると、その分何かできることがあるんじゃないかと思いました。
▲経験上たぶんないです。余分が増えます。
4 図面では表されていない石積みなどはやはり設計者が現場にいたほうがいいと思いました。
▲そうですね。いづれ話します。
3 夏休みに実際に施工に関わる事をしたのですが、木取り図などとてもたくさんの図面を見て、大変だったことを思い出しました。しかし、仕事になった時は毎回このような作業があったり打合せがあるので、建築の施工という仕事の大変さがわかりました。
▲そうですか。大変でしたね。
2 施工も先生が見るということは、よりクライアントの方の喜ぶ顔も見ることができると思うのですが、一般的な設計事務所のように施工を全てまかせてしまうより、知っている顔が現場にいると、クライアントの方もより安心して仕事をまかせることができるのでしょうか。
▲そうですね。いい視点です。
1 建築の設計と現場の施工管理を同時に仕事として行うのはとても大変だと思いました。資格などはどちらから先に取得していくのでしょうか。
▲施工管理に資格はありますが、建築士資格で十分です。
土瓜さんとのダイアログ
9 THE BYRDSは古い感じはとれたが、今にも無い何か新しい力の様なものを感じた。
▲そうですか。古いけれど勢いがある・・ということでしょうか。
7 瓦の違いが地方の違いによりある事は新しい発見だった。文化と建築の親密感を再確認した。又、設計者と実際に家を作る人との人間関係の難しさと重要性を知りました。
▲ありがとう。
5 建築は色々なパートの人たちとの連携が必要不可欠であり、またその事に難しさを感じた。
▲はい。難しいことが伝わったようでよかったです。
4 デザイン者と実際に建設する人との意思そつうは難しいものだと感じた。
▲そうでもないですが。
3 良い建築をする事も必要だがアフターケアの心配なども生まれた。
▲それほどでもないです。
2 職人の体つきのこうさつまで頭がまわらなかった。
▲普通まわらないです。
1 工事現場に置く簡易トイレの後処理がめんどうそうな印象を受けた。また、私たちが普段建築を考えた際には構造やデザイン性をよく考えるが、今回の授業を通じて建築には私たちの知らない仕事がたくさんある事に気づいた。
▲そうなんです。たくさんあります。
露蜂さんとのダイアログ
9 僕はずっと自分が好きになったものは、好きになっただけの理由がある人だから全てはリンクするんじゃないかと思っていました。先生が「自分が興味があるものをデザインに活かす」という言葉は、なんとなく僕がずっと思ってきたことと似ているんじゃないかと思い嬉しくなりました。
▲私も嬉しいです。
8 インド式計算術というのは面白いと思った。もし、先生の事務所で働いていたら計算が遅くて怒られる人だろうなあと思いました。
▲あまり怒るのやめようかと思っています。
7 瓦の種類やその値段を聞けて楽しかった。特に京都の人は見栄を張って一文字にするというのは今度から注目してみようと思った。
▲よかったです。
6 完全変態と不完全変態の話は面白いと思った。虫の話と建築がつながるのかなと思っていたけど見事に話がつながっていました。わかりやすかったです。
▲ ありがとう。見事だとは光栄です。
5 質問に答えて頂きありがとうございました。僕もいま、全てがライバルの様な気持で取り組んでいます。ときどきこのままでいいのかなと思うことがありますが、先生もそういった感じだったと知り安心しました。
▲競争する気はないのですが、負けん気があるのですね。
4 先生は若いもんには負けないという気持でやっているとおっしゃいますが、いつ頃からそういう気持になるものなのでしょうか?また、それ以前はどういう気持だったのでしょうか?
▲これはすごい突っ込みです。言ってしまった自分がまずいなぁとうろたえました。いつから年寄りになってしまたんですかという質問同等です。昔から人を見下す性格がありました。能力もないのに俺が一番だと。事務所に入った初日に先輩の仕事にケチつけたり。今もそうなんでしょう。若いスタッフなんかに任せられないのは当然です。
3 設計と施工が一緒の方が合理的だと思ってはいたが、更にコストが良いということを知って、クライアントとしては設計と施工をやっている工務店は安心できるなと思った。
▲設計施工の工務店だったら巷にわんさかあります。設計がおまけになっているようでは、安心できるとは限りません。
2 現場情報をしっかりと調べていないと、訴訟問題になるとか、施工がしっかりしていないといざこざになるとか当たり前のことなのかもしれないけど社会はシビアだし、厳しい世界な人だと改めて感じた。最後の、現場では他の仕事をしているというのはすごいなぁ~と思った。
▲本当です。私もまさか施主の現場で他の仕事をしているとは夢にも思わなかったです。施主が息子さんに向かって言ってました。「ほらほら邪魔しちゃあかんよ。先生はほかの家のこと考えているんだから・・」
1 夏にインターンシップに行ったとき、やたら事務所で「見積」という言葉を聞きましたが、何のことかいまいちわかっていませんでした。けど、今日の授業でいろんな金額の中から信頼して選ばないといけないというのは、経験がものを言うのかと思いました。ユンボを街で見たことはありましたが名前を知らなかったので勉強になりました。
▲やっぱりどことも金額で一喜一憂でしょうか。
天麻さんとのダイアログ
9 菊竹先生の軽井沢の美術館は京造の千住先生の美術館とは違いますか。十六年間の所員として働いていて図面をひく他にまかされていた仕事はなんですか。
▲違います。軽井沢高輪美術館です。設計監理以外に特にないです。
8 敷地の面積の出し方とかコツがあるのをうまく使えば、施工中や普段からもっと早く敷地のスケール感などを感じ取れると考えました。スケジュールは基本設計とか項目に分けることによって完成までが見やすくなっていた。
▲ありがとう。
7 和瓦工事について、女の人が棟梁になって働いている姿が格好良かったです。現場にあのように働いている女性は多いですか?
▲少ないですね。ほんとうにあの親方が唯一でしょう。
6 アフターケアのことについて、もう少し聞きたいと思いました。本当につながりはないですか?
▲地方は特にです。セルフケアだとか造作で入った大工さんに頼むとかで解決します。住む人自身で手を入れていってほしいという思いもあります。
5 理解したと言葉にした瞬間、理解ができてなかったりする。言語化することは、制作をしていく中でテーマやコンセプトを文章化することに通じると思います。
▲はい。なかなかレベル高いですね。
4 前回の授業ではお金の話をして、今日の授業では質素な人の生活の話をして。先生は授業の内容の考え方が面白いと思いました。
▲面白い突っ込み方ですね。もともと性格がおおらかなので、仕事ではお金を使うも使わないも、真剣に考えます。
3 現場での写真を何種類も見せてもらって、基礎工事の確認はやはり設計士本人も同席した方が良いことが分かりました。現場合わせという言葉がありますが、現場の監督やクライアントの狭間で摩擦があったりするんですか教えて下さい。
▲現場の監督は私ですから、施主と職人の狭間ということですね。お互い直接話さないように注意していますので、摩擦はありません。
2 住宅の基礎の部分について学びました。人を雇うお金や工事のときに機械を使うか使わないかなどで、予算をかけずに施工ができることがわかりました。現場にいる職人の人たちはその土地の特徴などを感じ取りながら、住宅の基礎を立ててトラブルのない工事をしていくように努力をしていると感じました。
▲ようく理解してくれていますね。確かに有能な職人はカンも鋭いと思います。
1 積算・施工はこれから自分が実際に建築関係の仕事をしていく上で一番重要になっていく内容だと思うので、しっかり学んでいきたいと思います。先生は前期(4月~9月)の間にしてきた仕事で、今年の地震や台風の影響はありませんでしたか。あったならば教えて欲しいです。
▲私もしっかり伝えます。前期の影響はありませんでした。
天門さんとのダイアログ
8 バイリンガルの話がありましたが、今の日本の住宅はほとんど米式の寸法ではないのですか?日本の寸法も同じくらい使われているんですか?
▲尺寸は少数かもしれません。
7 施工時に「最もこれはやばいな」と思ったことはありますか?それを乗り切った、もしくは他のやり方をしたのかを教えてほしいです。
▲石の話など。一度据え付けた石や柱や壁は素早くとりかえるように。
6 写真を流すときに専門的な部位や構法をピックアップして深く教えてもらえたらと思いました。そうすることで、知識が少しでも増えるからです。
▲専門工事の講座ではないので、詳しくは大変です。
5 写真と一緒にもっと内容を語ってほしいと思いました。
▲すいません。今回少なかったです。
3 標準図や詳細図を見て、1ヶ月で作る課題は表面上のものでしかないことがわかりました。
▲表面上だとわかっただけでも・・。
2 写真で講義をしてもらうのには、とてもわかりやすいですが、淡々としていたのでもう少し絞って要点を話してもらうと、どこが大切なのかがわかると思いますので、よろしくお願いします。
▲そうですか。なかなか難しいです。考えます。
1 建築家は建築以上のことをすることによって1軒の家が建つんだとなかなか辛い仕事でもあると思いました。仕事相手を選ぶにもひと苦労するのもわかりました。
▲そうですね。
当帰さんとのダイアログ
9 KIKUTAKE&MEという人との出会いをみて、小さいものから関わっていくことがとても大事になるのだと感じました。自分の作品のスタイルや考え方を分かってくれる人がいるということはとてもめぐまれていることだと思います。
▲いい捉え方ですね。
8 最初説明してくれた4×5=20/4÷2=2×10=20という説明がよく理解できませんでした。もう一回説明してください。
▲4掛ける5は20(暗算で)出すところですが。5掛けるは2で割るですから、4割る2=2と出します。カンで0をつけて20でもいいわけです。
7 日本の伝統的な建築の工事。和瓦というのは韓国の瓦とそこまで違わないが、細かいところはやはり違いは持っていた。
▲そうですか。
6 先生は建築という仕事がこんなに大変だと思ってましたか。私はただ単に楽しそうと思って始めたのですが、、、
▲どんな仕事でも大変なんでしょうね。サラリーマンだったらそうでもないかもしれませんが。老後のこと考えると。
5 大設計のところと中設計・小設計。同じ設計の会社であってもそれぞれの役割は違ってくる。質問です。施工とはデザインをしている人や会社と話がぶつかることが多いらしいです。形を現実化しにくいということで…先生はそういう時、絶対ゆずれないものとは何ですか?
▲私はデザインも施工もしているから、すでに一体のアイデアが出てきてぶつかりません。
4 設計する時、むずかしいと感じる時はいつですか?人との関係やクライアントとのぶつかりなどあるんですか。
▲施主の要望が少ない時。規模が大きい時。この二つでしょうか。そしてこの二つが同時の場合、最高の難易度です。設計段階では夢を持っているのでぶつかり合いは施工段階より少ないです。
3 施工の流れをいつも見せてもらって、実際どういう仕事をしているかが分かります。人が住むための場所を造るのにあのように建てていくのだと思いました。
▲そうですね。
2 住宅の基礎の部分についての話と現場情報など。私たちが今住んでいるところがそんなに簡単に建てられたものではないということを分かりました。そこには、様々な自然環境や周りの状況なども工事をするのにはとても大事になるということを分かりました。
▲基礎の段階は三つ子の魂のようなものです。
1 昨年、建築構造設計事務所でインターンシップをしてたのですが、その時見ていた作業や仕事、現場など。今日の授業の内容とかぶってて、改めて「施工」という仕事について考えてみる時間でした。先生は今までお仕事をしていきながらデザインを施工で表現するのにむずかしいところとかありましたか。
▲インターンシップも有意義になりましたね。デザインを施工で表現、というのは日常のことなのでむずかしいところと言われても・・いつも難しいです。
独活さんとのダイアログ
9 時代を表す曲と時代を超える曲。たしかに、デザインにも同じことが言えるかもしれない。時代を超えるデザインには、またそれがステータスとしての意味も含むのかもしれない。
▲そうですね。
8 製材や荷重のわかりやすい計算のしかたが知れて、本当によかったです。ためになりました。
▲ためになってよかったです。
7 左官などの指名は後手後手になると聞いて驚きました。適当な所が意外と多いのですね。
▲適当ではなくて、左官などの仕事は建物が出来上がってきて、現場見ないと見積もり出さない人も多いので。
6 昆虫の成長過程と、建築物の建設過程を同じように考える授業スタイルが面白かったです。
▲ありがとう。
4 リアルな金額を出しながらの講義、とても面白くて聞き入ってしまいます。この講義の方法、途中で止めないで下さい。
▲途中でやめませんから、出席してくださいね。
栃実さんとのダイアログ
9 床が一番大事だというのは自分がこれまで床に対してあまり着目したことがなかったので驚きでした。音楽のように目を閉じていても暮せる家は形重視の家よりは住みよいので同感でした。スケッチは自分のイメージを人に瞬時に伝えられ、上手く書けて損はないと納得しました。
▲いいところをよく感じ取ってくれました。
8 インド式の計算で、2ケタの二乗の計算方法がとても楽であり、計算の仕方も面白かったです。
▲ありがとう。
7 瓦を付ける職人や左官職人の話が面白かったです。職人選びも大事なのだと思いました。
▲はい。
5 写真だと、とても理解しやすいので、おもしろかったです。
▲写真好評です。
4 木造住宅が出来上がっていく様子を知ることができて勉強になりました。たった5人で作業していると聞き、びっくりしました。
▲住宅ですから人数はかけられません。
3 材料や構造計算等も考え、どのくらいの金額になるのか計算しておくことで、工務店に頼むより信用できてお金も得するのだな、と勉強になりました。
▲勉強になりましたね。
2 様々な業者と関わって仕事をしていく中で、良い仕事をしてくれるのか、自分の望む金額で仕事を依頼できるのかは自身での積算や現場情報、工程ををある程度把握することで実現していけるのだと感じました。
▲はい、そうですね。
1 地鎮祭から基礎工事までの流れを今まで見たことがなかったので、写真を見ることで現場での流れを少しでも理解でき、勉強になりました。現場を含め、自分で全体を実際に見ていくことで、現実を目の当たりにできるのだと思いました。見積書の話はとても興味深かったです。
▲興味深かった内容具体的に伝えてね。
杜仲さんとのダイアログ
9 質問です。先生はよく音楽の話をされるのですが、設計をする際に音響面でより良くなるような設計のこだわり等はあるのでしょうか?形から設計する事が自分は多いので耳の痛い話でした。自分の設計は先生は嫌いだと思います(苦笑)
▲風の音、葉っぱの音、鳥のさえずりなど自然の音には配慮します。入り口はどこからでも、形からでもいいのです。そのあと様々な検討をして説得力持つかどうかです。たぶん、若い時は空振りの多いホームランバッターになりがちです。
8 質問です。カレンダーの欄で「ガードマン」という項目があったのですが、これはどんな作業で必要になるのでしょうか?また、工務店とけんかをしたとおっしゃっていましたが、どのような理由でけんかをされたのでしょうか?
▲レッカーなど大型車が道路を占拠するときに必要です。理由?ここでは言えません。
7 質問です。安いまんじゅう瓦と高い一文字瓦とで、値段は大体どれくらいの差があるのですか?柿渋・ベンガラを使う理由も気になりました。
▲一度調べます。今のところ正確にはわからないので。
6 アフターケアの良い事務所=お客の事を考えている良い事務所、という事では必ずしもないという事がわかりました。質問ですが、先生はよく自分の好きな音楽や文学についてお話されていますが、そういったものが今の建築のデザインやスタイルに大きく反映されているのですか?
▲アフターケアのことよくヒアリングしていただけました。デザインに大きく反映されているからお話をしているのです。
5 大設計のように、施主に対してクリアな設計方法のほうが工程(過程)的に大変でも質を上げることができるので、より普及していくべきだと思います。先生は建築家の中の「何でも屋」なんだなあと感じました。
▲ありがとう。力強い激励と受け取ります。「何でも屋」=器用貧乏というイメージになりかねません。私はあくまで「住宅デザイナー」です。
3 予算2000万の若いお客の話がありましたが、実際、先生に設計を依頼されるお客さんは、平均してどれくらいの予算で依頼をしてくるのですか?また、どのような年齢のお客さんが多いですか?
▲やはり若い方が多いのでしょうか。 工事費としては2100万円くらいで、それに設計料とか別途工事(外構など)、諸雑費で、総予算が2500万円くらいですか。年齢はあまり詮索していないのですが30代が多いのかな。
2 本社が現場というスタンスはかっこいいなあと感じました。写真を使って現場の様子を実況してくださるのは、現場の生々しさというかリアルな部分が出ているなあと思った。絵や図だけでは伝わらない部分が伝わってきた。
▲かっこいいなぁと言われるとは思いませんでした。現場が始まると、打ち合わせは現場で、模型の変わりに原寸現場で、図面も現場を見て・・等、現場に勝るものはありません。
1 先生の中での「良い基礎工事会社」の基準が、「体が黒く寡黙な人」というところが先生の人柄を表しているのかなと思いました。でも確かにべらべらしゃべる職人はちょっと信用ならないかもしれない。質問、費用の話があった際、140万ほどの見積が80万ほどになったので、当初の90万より10万ほど安く上がったとありましたが、施工主の方にはあらかじめ「90万の予算」と言って、最終的に10万安くあがっても「90万」で請求するのですか?
▲「人柄を表している」という評価ユニークですね。請負契約では正にその通りです。私の仕事は委任契約で施主の代理ですから、情報開示して判断仰ぎます。10万安くなったら安く支払うよう伝えます。
忍冬さんとのダイアログ
9 僕自身も課題制作の中でスケッチを重要視して描きますが、今の時代では、PCで全て出来てしまう中で先生自身手描きで仕上げる事の(スケッチ、図面など)価値は大きいと思われていますか?
▲手描きスケッチは最後の聖域です。
8 かなり細かい仕事をしている事に驚きました。仕事のむずかしさが伝わりました。
▲自分で言うのもなんですが、大胆かつ繊細に。
6 私はお金が大好きですが、先生はお金と建築どちらかならどちらを選びますか?
▲よい建築の後お金がついてくる場合と、お金があってよい建築をつくるのとだったら前者です。良い建築を作るのは私ですが、後者の私なら自分では作れません。
5 先生がこの大学内の先生で「この人は凄いな」と思う人がいればおしえて欲しいです。
▲大学内外とも凄いなというのは、いません。昔は年上の建築家や教授が遥かな存在でしたが、この年になるとあの程度だなとばれてきます。
4 一つの建物や家を造る上で、どういったお金の動きがあるのか気になっていたので、よく知れて良かったです。これまでにニュースや新聞などで取り上げられた建築業界の事件で気になっていることなどはありますか?
▲構造偽装事件。今まで施工会社が槍玉だったが、ここでは設計の欠陥が明るみに。
3 先生はお金が大事と言いましたが、今までお金がないという人の気持をくんで、利益を無視して仕事をした事はありますか?
▲そういうのは仕事ではないので何とも。「ミナミの帝王」の萬田氏は、金のない人の気持ちを汲んで仕事をして、利益あげます。無視はしないでしょう。そんなうまい話はなかなか無いから人気あります。
2 前回と今回で現場の雰囲気というものが理解できてきたかなと思いました。建築業界に限らず「現場主義」という考え方は個人的に好きなので、とても興味がでます。先生はこれからずっと設計をするのですか?他には何がしたいですか?
▲興味持って続けてください。他に何がしたい?と言われても。仕事なら我慢強く続けることが一番強みになると。趣味だとたくさんの音楽を聴いたり見たり。
1 先生が事務(設計?)よりも現場に行く(そういうやり方をすすめている)というところで、そのやり方をとる大きな理由は何なのか気になりました。現場にいなければ分からないことはありますが、先生は逆に若い頃などは事務(設計?)の仕事をしていたから今があるのか、という所も気になります。施工と工事の違いを知ることで理解しやすくなりました。
▲確かに。若いころは設計専門にやってきたので、今の設計施工があるのかもしれません。工務を先にやっていると発想が現実に捉われる癖がつきそうです。設計者は現実をひっくり返す決断も必要ですから。
合歓さんとのダイアログ
8 仕事のことを恋愛に例えていて面白かったです。大人はマージャンできた方が得ですか?
▲ありがとう。麻雀は頭鍛えるには面白いですが、体力、視力、時間の消耗が大変です。
7 私はまだホームページ見ていません!!すいません。私たち学生はただ図面をひいているだけで、現場のことはちんぷんかんぷんでしたが、ここまで画像データがあると本当に良く分かってきました。先生の1日はあっとゆう間ですか?ツライ時間は何時くらいですか?
▲「ここまで画像データ」というところに実感あります。ありがとう。年を取ると時間経つのが早いです。辛い時間?眠る前ですか。もっと1日あったらよかったのにと残念です。
6 話していてすいませんでした。以後気をつけます。これから先生の言う100年住宅がたくさん増えてほしいです。今回の施工今までのより照明が明るく感じました。
▲どういたしまして。
5 荘子の話むずかしかったです。寒くなって現場仕事大変ですが頑張ってください。
▲荘子いづれわかります。頑張りますが、わが娘のようなかわいい激励ですね。
4 今日の講義はいつものスライドに音楽が付いていて良かったです。先生は仕事中もよく音楽を聞いているんですか?どんなジャンルですか?
▲オフィスワークの時は聞いています。ジャンルは洋楽。ポップ、ロック、ジャズ。
3 先生は1日に何軒の仕事を受けるんですか?スライドを見ていると先生の1日って本当にあっという間なのかな、といつも思います。一瞬写ったごはんが気になりました。
▲設計も入れて2,3件です。受けるというか見ます。
2 建物の基礎の部分ってぱっと見分からない部分ですが、しっかり図面もあって現場の写真もたくさんあって理解できました。現場に女性がいたことと、エクセルでも図面を描けることにびっくりしました。
▲エクセル図って誰も知らないようですね。
1 写真がたくさんあって、先生の仕事の様子が本当によくわかりました。誰があんなにも写真を撮っているのか気になりました。最初写真を見ているだけでは、〈施工〉が何なのか分からなかったですが、最後のサビの部分で工事との大まかな違いがはっきりしてよかったです。社会に出てから、の話もされましたが、設計はどの部分でも大変そうですね。
▲私が撮っているのです。
昇麻さんとのダイアログ
9 ミスタータンブリンマンを聞いたとき、昔のそれこそ70年代、80年代といわれる音楽だな、と思いました。あのリズムは今にはないゆったりしたものですごく好きです。昼のカフェとかで聞くとゆったり時間が過ごせて良いと思いました。そこまで悪いとは思いませんでした。
▲なんと60年代なんですよ。カフェやレストランで流れていることが多いですね。ゆったり感だとは・・わかります。
8 数学の話がすごくたのしかったです。
▲ありがとう。
5 BGMがあると、木造の床がうつっているだけの写真がやたらとかっこよくみえて、音楽って大切だと、なぜかこの講義で改めて知ることができました。
▲映画音楽ですね。
4 スライドを見てて音楽を流す先生ははじめてでした。ちょっと良い感じでした。
▲ありがとう。そういう先生なのです。
3 デザインする時には全くといっていいほど考えない場所をこの授業では実際の写真を見ることができるのは、とても勉強になります。
▲とても役に立っているような喜びです。
2 この講義は本当にプロのその時の感想が聞けてとてもうれしいです。現場で使っている物の名前や順番などが実際の現場の写真を見ながら説明してもらえるのでわかりやすい、というか教科書で教わるより場の雰囲気がよくわかります。
▲聞くほうも一生懸命が伝わってきます。
麦芽 さんとのダイアログ
9 設計をする上で、「家族を読むこと」が大切なのかな?と思いました。形から入るのはNGとおっしゃったのですが、それはランドスケープでも言えることなのでしょうか?土地をデザイン(アースワーク)という面では形が重視されることがあります。
▲家族でしょうね。
8 足場板で木材の中に鉄板が入ったのがありますが、その場合、値段はだいぶん上がるのでしょうか?
▲もともと安いものですから、多くは上がらないと思います。
7 私も今年、瓦の葺き替えをしました。古民家の改修だったため棟木から取換ました。屋根の改修は本当に大変で真夏に行ったのでさらに厳しい工事になりました。太陽光で熱くなったルーフィングを歩くと、足袋のゴムの部分が溶けました!!夏にするものじゃないそうですね・・・
▲本当ですね。8月は台風もあるし。やはり外部工事は9月中から6月はじめまでですか。
6 段階を踏んでいき、施工、管理から、予算が生まれる。簡単には行かないと感じた。
▲簡単ではないです。
5 先生が思う良い施工者とはどんなタイプの施工者ですか?
▲ケレン味(はったりや誤魔化し)のない、手慣れたタイプでしょう。見栄を切ったりお上手を言うタイプは×。
4 雨などの影響で工程表通りにいかなく、完成日大幅に遅れることって多いのですか?
▲天候によって大幅に遅れることはないです。
3 これから就活ですが、分野を選ぶ時に好きなことと仕事にするか、仕事と趣味は別にするのかと考えることがありますが、とりあえず儲かる仕事に就けば何でも楽しく感じるのかなと思いました。「お金ありきのお客様」いい言葉だと感じました。
▲建築関係、特に設計は儲かる仕事ではありません。私の若い時は儲けとは縁のないところで修業したので、今頃になって楽しみが出てきた次第です。
2 設計と施工の関係で少し自分の中で簡単に考えていました。設計者は施工(現場)と関わっても良いのでは?と思っていたのですが。施工に欠陥があった場合、責任を持てなかったり、設計に問題があったりして互いに関わらないようにしている。相手の仕事を信頼していないと一緒の仕事を出来ないと感じた。
▲そうですね。設計監理の場合、施工者を信用しないことから始まっているようにも思います。同じ仲間(会社)でのパートナーシップのほうが信頼に足ると思います。
1 私は「施工」は面白いと思います。実際に学校の「加子母村木匠塾」というプロジェクトで、現場仕事をしています。デザイン、設計も大事ですが、施工ありきの設計ですから、現場で学んだ事がデザインに生きると私は感じました。現場に出てみないとわからない問題が山ほどあります。「現場合わせ」という言葉がよく飛び交います。今日はリアルな現場風景が見れて良かったです。設計も行い、施工も自分で出来るのは本当に大変だと思いますが、楽しいと思いました。ちなみにユンボの免許持ってます。
▲面白いと感じるのは幸せだなと思います。
蕃果さんとのダイアログ
9 床材のビス止めの説明で疑問に思ったのですが、、、ビス止めは床材が浮いてこない為だと説明されていましたが、あの上から合板などを貼らないとなるとビス面が表にむき出しになりますよね?それは危険ではないのですか?
▲危険ではないです。ビスの淵はアールになっています。適度に埋め込むことによって危害ありません。自宅で10年以上暮らしての結論です。
8 遠方からのクライアントとの仕事の場合は、先生の様に設計・施工をすべて行うというスタンスは理に適っているな、と感じました。
▲どうも。よく感じてくれました。よい建築家?よい地元工務店のスタンスを外すことの道理がわかってくれたようですね。
6 今までの施工の写真を見ていると木造ばかりでしたが、先生は木造以外はやらないのですか?
▲木造以外なくてすいません。今は木造しかやりません。他の構造も施工のルーツは木造からきていると思います。
5 分離とか一体とかが問題なのではなく、ある分野に特化した技術者が増えている事、設計施工に関する全てのことを網羅したエキスパートが少ないことが問題だと思います。ただ、日本の大学の学部構成から細かく分野分けしている以上、オールマイティに動ける人を育てるというのは難しい気もします。
▲あきらめないで。大学のせいではなく一人一人の問題でもあるわけだから。
4 先生は受けない仕事などはありますか?お金の事をおっしゃっていましたが、そういうの以外でこんな人とはやりたくない、とか・・・。
▲受けない仕事はあまりないです。相手も選んでくるので。やりたくない人もいますが、割り切りですね。
3 基本構想の説明の時、施主と話し合う前に先生の中で間取りを沢山出していましたが(スライドの順番的に)、施主の意見を聞く前にある程度固まったプランを持っていたほうが設計作業としては進めやすいのでしょうか。施主の要望を聞いて設計、が普通の流れだと思っていました・・・。
▲よく聞いてくれているようですが。まず、施主の要望は最初に出してもらいます。それが設計与件というものになります。それに対して案をたくさん出すので、普通の流れかと思います。また出した案について意見を聞きます。或いはこの案にしてくださいと言われることもあります。
2 施工の仕事をするにあたり、多くの作業車(ユンボなど)を見る機会があると思うのですが、やはりそういった物の機能性や流行について詳しい方が、施工の現場で役に立つのでしょうか。
▲詳しくなくてもいいです。ただ不思議に思った時は、休み時間などに聞いてみてください。
1 当たり前なことですが、住宅を建てる時に基礎工事やそれに関わる見積、交通の足の確保等、設計して終わりではないことを改めて詳しく知りました。今日の講義で一番驚いたのは仮設トイレの位置もきちんと決めて図面上でも表している、ということです。確かに建設作業中にトイレが無いと色々困るとは思いますが、どんな現場にも仮設トイレを設置するものですか?また、他の現場に無くてはならない仮設のスペースなどはあるのでしょうか?(資材置き場とか)
▲そうですか。驚きですか。とりあえず置く場所を指示しないと運搬設置の人が困るということです。仮設スペースはある中で考えるしかないです。なければ建物の梁の上に長材を掛けるというやり方もあるくらいです。
半夏さんとのダイアログ
7 先生が仕事をやっている中で一番楽しいのはどんな時ですか?
▲別の方の質問もありました。見学の来客と1,2時間話をするときです。あと、上棟式なんかも。
6 先生の仕事に対する考え方で、家ができた後の管理は家の人がやれる家を作りたいんだという所にとても共感できました。自分も誠実でありたいと思います。
▲ありがとう。誠実さが大事ですね。
4 これからは海外の仕事が大事になってくる時代になっていると私は思っているのですが、先生は海外で仕事をしてみたいと思ったことはありますか?
▲ありますが、夢に終わるでしょう。イタリアの雑誌社が取材に来たことがありますが、勘違い?と思うほど理解度は低いと思います。日本で忙しいなら海外に行く必要もないわけで、大事とは思いません。
3 施工を知れて面白かったです。設計がんばろうと思います。
▲がんばってください。
2 いい工事者というのは話を聞いてわかったのですが、現場に出てからよくないとなった時どうするのか気になります。
▲次の工事人を確保してから、辞めさせます。今回我慢で、次回呼びかけない場合もあります。
1 これまでの課題では設計しかやってこなかったのでこの積算施工の授業で現場の仕事に触れてみて、興味が持てるようになりました。自分で仕事をやっていく上で設計以外にもやらないといけなくなるかもしれない仕事が多くあることに気付きました。現場の仕事も面白そうだと思います。
▲設計者が現場の仕事をしたくても、教育や社会はそういった方向には向いていませんから、大変ですよ。
冬瓜さんとのダイアログ
9 最初に聞いたTHE BYRDSの曲は、どちらも耳になじむ感じがあって時代を超えているように感じました。菊竹さんの事務所の話がありましたが、質が変わったと言うところに対して先生自身が何か思ったことがあれば、お聞きしたいです。
▲バーズありがとう。菊竹デザインの質転換について。60年代設計界の寵児だった時から70年代は高松、安藤らの時代に変わった。先生は彼らに渋い表情でした。どちらがモダニズムの正統かということで、先生の気持ちはよく理解できたわけです。今になってみれば、どちらにしろそのモダニズムからは距離を置かねばならないと思うのです。
8 計算の話は、苦手な分野でありましたが面白い内容でした。恋愛、結婚、出産、成人のたとえ話はすごくわかりやすかったです。
▲面白い、わかりやすい、などなどありがとう。
6 完全変態、不完全変態の話が出た時は、何故と思っていましたが説明を聞いて納得しました。現場で、PCデスクを作っていた人がいて、受付と説明されていましたが、いったい何を受付ているのかを、教えてもらえるとうれしいです。
▲受付みたいな場所どりをしていました。そこに大工さんがきて質問していたので、はまっているなと単純に感じたまでです。
4 基礎工事が終わってか骨組みを立てるまでの流れが思ったよりもスピーディで驚きました。
▲それまでの1ヶ月余り、大工の工場で加工作業が続いていました。立てるときはプラモデル製作のようなものです。体力は要りますが。
3 先生は、基礎工事を見に行っていますが、これはもうダメだ、とストップを掛けたことはありますか。あるのならどういったことにストップをかけたか教えてください。
▲サイコロわかりましたか?基礎工事はあまりないです。間違わないようにチェックしているので。今回初っ端の配置移動がありました。
2 3ミリの誤差で職人が作業をしているという話を聞いて、安かろうわるかろうじゃないこともあるのだなと感心しました。サイコロの使用する場所がいまいちわからなかったので次回、説明いただけると嬉しいです。
▲3ミリは尺貫法では1分といって、建築では一番基本の寸法です。その半分1.5ミリ、5厘までです。1ミリを単位にすると視覚上製作上小さすぎます。サイコロ・・小さなコンクリートの直方体。地面から鉄筋を浮かしてコンクリートの中に十分埋まるようにするもの。
1 「かいりょうぐい」の説明があっさりしていたのですが、現場ではまた別の呼び方はあるのでしょうか。また「改良杭」であっているのでしょうか。基礎工事の工務店探しの話が出ましたが、やはり経験によって選択肢が増えてくるものなんでしょうか。それともなにかコツがあるんでしょうか。僕もなんとなく工事と施工を同じようなものだと思っていたのですが、全然違ってびっくりしました。
▲地盤改良杭です。改良工法について、デザインとは関係ないので、ついあっさり勝ちになりました。経験は大事です。それも自分で切り拓く経験のほうが。失敗もありますが。確かにだんだん引き出しが多くなってきます。
紅花さんとのダイアログ
9 先生が菊竹先生から教わったキッチンの話は先日私も同じ事を先生から教えていただいたばかりだったので自分自身の体験ととてもリンクしました。やっぱり菊竹先生のように有名な方ほど生活やシステムを重視した設計をされるからこそ人々に愛される建築が生まれたのかなと思いました。
▲その通りだと思います。
8 先生のお話をきいていると遠い地方のお仕事をされるまで大分時間がかかったようでしたが、それは雑誌にでていてもなかなか全国から仕事の話が来なかったんでしょうか。また他の地域で設計すると色々と地方により形式がかわったりすると思いますがそういうときに気をつけていることなどありますか?
▲初期の頃は話が来なかったのです。私は神(いるとしたら)の采配と思います。力が付くまで地元でがんばれ、そろそろ地方に行きなさい、地元に戻ったらもっといい仕事しなさいなどと。地方に行ってもあまり形式はかわりません。日本文化の地域レベルが高いのでしょう。
7 瓦に種類があることは知っていましたが、それにより値段がかわるということは知らなかったので意外でした。一文字瓦はかみ合わされていますが、それでもスルっとぬけそうで、屋根からおちないのかなと思いました。また一文字瓦は値段とディテール以外にまんじゅう瓦は何が違うんだろうと思いました。
▲一文字は軒先の形状を言うので、まんじゅう瓦とその他で違うわけではないんです。
6 先生の話を聞き、デザイナーももっと現場や施工等についていろいろと知るべきだなと感じました。私はデザイナー希望ですが現場を見ること、作ること、体を動かすことが好きなので現場を知っているデザイナーになりたいと思いました。
▲頼もしいです。私の理想と同じです。
5 先生は講義の中でインテリアなど細かく分野で分けないほうが良い、三千年前にみやぶられているのに未だに日本ではそうした小分野に分けるということがまかりとおっているとおっしゃっていましたが、私はまさに先生のおっしゃっている細かく分けられたコースに所属しているので先生の話を聞き、少し考えてしまいました。
▲日本では細かくするだけです。プリンシパル・アーキテクトが存在して統合すれば違いますが。それが無理なら私みたいに部分(施工)を切り口に全体を示唆するしかないでしょう。結局仕事を通して学んでいったほうがいいとなります。
4 先生は在来工法の木造の住宅しか建てないとおっしゃっていましたが、それしかやらないと決めたきっかけは何ですか。また時には違った工法の建物を建てたくなることはないんでしょうか。
▲在来工法ではなくて、伝統工法です。機会を見て違いを説明します。違った工法で・・は時にはあります。ガラス張りの温室住宅とか・・。
3 先生は現場を全て自分でみられ、スタッフさんたちはめったに現場へ行かせないということですが、それではスタッフさんたちの現場感覚が身につかず成長できないと思うのですがどう考えてそうしているんでしょうか?
▲スタッフは時期が来れば自然と現場に行けます。きっかけは仕事が重複するか先生不調の時です。仕事はスタッフ育成のためにあるのではありません。良い素材は幾度となく磨かれれば自ずから輝きます。
2 最初にされたポナペ島の島民の話はとても印象的でした。昔建築家がおらず細かく仕事がわかれていなかった時代の日本でも同じように阿うんの呼吸で仕事が行われていたと思いますが、さすがに今の社会でそうして誰も指示せず建築が建つということはありえないと思いました。
▲震災直後の緊急対応などでは、その片鱗が見られたかもしれません。阪神大震災はどうだったか?
1 今までの施工関連の授業はとても固く、テキストは文字ばかりといったものが多かったため、とても聞きやすかった。実際に行っている現場の写真をみたあとに図で工程を整理していくためとてもわかりやすかった。今まで施工というとめんどくさいイメージしかなかったが、写真をみていると施主や大工さんたちと共に実際に家を作り上げていっているという光景がとても伝わり、現場に出るということは大切なことなんだと感じました。そのためには現場や施工についてもっとよく知り、私も実際に自分で施工に携われるような建築家にならなけらばいけないと思いました。
▲わかりやすく説明しているつもりはないんですが、写真が効いているのですね。断片的に興味を持ってくれてずーっと覚えてくれるのならも嬉しいです。
防已さんとのダイアログ
9 先生は音楽のような感覚で建築を設計しているとおっしゃいましたが、どのようにお施主さんにそれを伝えているのですか?もう少し詳しく聞きたいです。
▲お施主さんには伝える必要ないです。結果が大事ですから。
8 最初に計算の話を聞いていてあまりよく分からなかったが聞いてるうちに、坪の出し方などがわかった。仕事をしていくと年輩の職人さん達は、昔の単位で言うので、よく理解しておかないと恥ずかしい思いをすると思いました。
▲尺5寸とか5分板とか言われますよ。45ミリ、15ミリ板のことです。
7 京都の人はねちっこいとか見栄っ張りな人が多いと思っていましたが、やはり建物の瓦一つにしても良い物を選ぶんだなと思いました。
▲そうなんです。
6 後半の授業でお金に関する講義を聞けて楽しく聞けました。他の先生はこういう内容の話をしてくれないので・・・
▲こういう話の仕方でもいいわけですね。
5 先生は設計をする時、京都という特有の土地であったり伝統木造建築ならではの施工方法空間造りなどあると思いますが、例えば施主さんが素人ならではの構造上ムリな提案だったり、京都でそれは合わないんじゃないかというデザインなどをどう、施主さんに分かるように理解させるのですか?
▲理解させる必要のある施主は、そもそも私のところに来ません。私も訪ねません。どんな客にも対応しようとすると無理が生じるのでは?
4 僕は別に設備で快適に暮らすのは良いと感じました。本物の素材や木造住宅はやはり費用がかかると思うし、お金がある人はそっちを選ぶと思うし、予算的に難しい人は出来るだけ安く建てたいと思いますし、お施主さんの要求に何でも対応できる能力が今の時代には必要だと思いました。
▲今の時代、いろいろな芸者がいてかまいません。客の要求に応じて何でも踊る芸者だけが必要とは限りません。この踊りだけは一流という芸者もいるでしょう。
3 今回までのスライドでは見る機会があまりない基礎の部分を見せていただき非常に面白かった。これから家が建てられていくところをみれるのが楽しみになってきました。
▲基礎工事は一般の人にはわかりにくいので、いつも注意を払っています。
2 今回の講義で、施工の基礎の部分である捨てコンの作業を見てとても細かく正確に作業しているなと感じました。施工費の中で削れる所は削って、かならず必要な作業に関してはお金をかけて施工する。こういった土木屋さんを人任せにせず自分の目で確認することが仕事をしていく過程で大切だと思いました。
▲ホントにそうですね。長い人生いい人を見抜く力が必要です。求めても見つかるものではないから、見過ごしたりしないように。
1 たしかに技術や知識がまだない大学生に普段現場の方が面白く講義をするのは難しいかもしれない。僕は大学卒業後、現場の仕事に就職するので今のうちに重機の資格を取ろうと思い、ユンボ、玉掛け、小型クレーン、高所作業の資格を取ったのですが、今回の講義でもユンボなどが出てきたので、ユンボやブルドーザーの内容がわかったので、作業手順の写真を見た時、とてもわかりやすく勉強になりました。
▲どちらかというと工事屋さんになろうとしてますが、施工の勉強も必要ですね。
芒硝さんとのダイアログ
9 スケッチをデッサン感覚で的確に表現しようとするくせがついてしまい、ラフ画での表現ができなくなっています。特に静物などのはっきりしたものはパース等と適当にすることができません。アバウトに描けるようにつとめていますが、中々できません。
▲スケッチがほんの補足手段になればいいわけです。アイデアを重視してその説明のためのちょっとした挿絵といったような。
8 設計と恋愛はいい例えです。良し悪しがはっきりしているし、常に1対1での思考の繰り返しだと思います。
▲そうですね。
7 信用と金で、全てが決まるのは大変です。もっと深く知っていきたいと思いました。
▲大変です。
6 アフターケアをしないとは、建築は建てるとそこで終わりでしょうか。
▲はっきり言えばそうですね。
5 完成間近の家のお餅やお金をまくと思うのですが、あれは今も続いているのでしょうか。
▲場所によってはあるのでしょうが、私は経験ありません。
4 下の人間を育てるコツを教えてください。
▲ 育てるの下手です。見て盗んでもらうしかないです。
3 設計をずっとやってきた上で、何年も図面を引いていると、図面がパターン化してきたりしませんか。
▲まず最近は図面引きません。スケッチです。また標準図といってパターン化したものを多く抱えています。パターン化、マンネリ化歓迎です。
2 費用を7万円等の金額を引くことができたとして、一応では契約内であるため、報告をしないとしても本当に大丈夫なのでしょうか?
▲質問の意味正確にわからないですが、注文時点で施主には確認取ります。
1 施工に関し、この4年間で培ったものを更にスキルアップしていきたい。楽しくという感覚は未だにもつことができませんでしたが、これから考え方を変え、ひとつの方向に向かうのでなく、色々な方法でみつけたい。施工以外でのほかの仕事を見てみたいです。内部の話だとか。
▲わかりました。とりあえずこちらのペースにあわせてください。
細辛さんとのダイアログ
9 住宅の話が楽しかったです!住みやすいデザインが住宅にとってはもっとも大切だと思うのですが、世界の有名な住宅は住みやすさよりカッコイイかだけ見ている気がします。
▲そうですね。ミースのグラスハウスなどは訴訟物件ですから。
8 今日もありがとうございました。他地方の施工とかやったらそこの気候がわからなくて困ったこととかは無いですか?
▲出雲のほうに行ったら、黄砂が激しいと聞いて気密性心配しました。
6 盗まれたものがYAHOOに出るって面白いですね。建築の世界はやはりきびしい世界ですか?
▲他の世界知らないので何とも。医者の世界もきびしいらしいですが、儲かりますから。
5 今日もありがとうございます。今日は小中大設計の話がおもしろかったです。設計者と施工者の意見が合わなくて困ることがよく起こったりするって聞いたんですけれど、あのようなことってありましたか?
▲よくあります。作り直し、やり直しなんかの場合、設計では色がよくないからやり直したい、施工からは工程上時間がない・・いわゆるせめぎ合い状況です。
4 今日もありがとうございます。
▲はいこちらこそ。
3 音楽好きな建築家はかっこいいですね。Old popって味があって私も好きなんです!施工はお金にもっとかかわってくるでしょう。
▲ありがとう。音楽と建築は大いに関連性ありそうです。Old popという呼び方あるんですね。私にとってはforeverpopなんですが。
2 毎日写真で記録しておいて、それだけ見ても仕事がどう進むのかわかってきます。実際住宅がどう建てていくか目で見て分かるようになって楽しいでした。
▲ 写真は本当にたくさん撮っているんです。
1 現場の話が聞けてすごく楽しかったです。現場の仕事って女性は難しい仕事に感じますが、建築を目指す女性にはどんな仕事を目指すことをおすすめしますか?先生も女性は現場のことは無理だと思ってますか?積算や施工など教科書で学ぼうとしたら分からない言葉だらけでおもしろくないですが、何か先生の授業ではおもしろい話を聞けると思います。楽しみにします!
▲楽しんでください。現場の女性・・そうですね。以前は女性を現場担当にしていた時代がありましたが長続きしませんでした。職人さんが気を使いすぎてしまうのですね。今は事務所や在宅で遠隔コントロールの仕事をして、たまに現場を訪れる方式にしています。これだと結婚、出産子育て後の復帰も可能です。
牡丹さんとのダイアログ
9 先生の話を毎回聞いていると、かなりマニアックな事が好きなのがわかります。だから仕事もマニアックなことをつづけられたのだなと思います。
▲またまた、鋭く見破られました。
8 今日は、数字の話、ちょっと難しかったです。やっぱり、あのいつもかかる、おしゃれBGMがほしくなってしまいました。
▲すいません。
7 そりゃたまには、施工法変えたくなりますよね?先生は、まわりの信頼関係から施工法を変えないようにしているのかなと少し感じました。
▲そうです。まさに。よく気が付きました。
6 施工のプロとして働いている先生の訴えられた話を聞いて、なんだかほんとに社会の怖さを知りました。そんなお客さんばかりではないと思いますが、これからもがんばってください。
▲がんばります。
5 最後に、文章に第1回講義を文字にまとめてくれてととてもありがたいです。HPを見ればいいということですよね?聞いていても抜けている部分があるのでありがたいです。
▲熱心に見てくれるのですね。こちらこそありがとう。
4 今日は、お金についての話でしたが、料金表がかなり小さかったので、視力1.2の僕でも見えませんでした。先生が現場の人をあだ名で呼んでいましたが、なんか仲良くやっていかなあかんのやろなというリアルさを感じました。
▲料金表ではなく試算表です。前のほうに座ってもだめなら・・限界あります。あだ名は秘かに付けてるだけです。呼びかけるときは本名、わからない人は、あのう・・です。仲良くというより仕事上のつきあい感覚。
3 最初に音楽の話をしていましたが、僕の考えでデザインは、どんなデザインも全てひとつの道につながるという言葉があるので、こうゆう全然関係がなさそうなことと、建築との話をされるととても面白かったです。次回も期待しています。
▲ありがとう。すべてのものは繋がっています。
2 質問コーナーの時に35年間、住宅を設計し続けたと言っていました。設計だけということを考えたら、なぜ続けられたのでしょうか。そこに面白さがあったのだから続けられたのだと思います。1回の課題でしんどいと思っているので。
▲初期はしんどいですが、自分にはこれしかないという不器用さで続きました。5年、10年やって何とか面白さ楽しみがわかってきた感じです。
1 ユンボ、ユンボと先生が言っていたので、高校の部活のときにグラウンドを地ならししていたやつもユンボと呼ばれていたことを思い出しました。新しい家がたつとき、白い紙が飾られている理由も分かりました。
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工事でもトンボを使うことがあります
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▲地ならしのやつはトンボとでも呼ぶものではないでしょうか?
■(チア)あ、そういえば算数にもそういうのありましたね。分数の分子の上にのってるやつ、じゃなくて分子の下か、
▲それはブンボです。私のいうのはユンボです。
紫根さんとのダイアログ
9 今日の授業に工事のカレンダーについての説明がありました。建築を建てるときにいろいろな工事があるので、それぞれの作業の時間は日程を守らないと、次の作業に進めない可能性もあります。従って、工事をする前にきちんとカレンダーと作って、このカレンダーの時間を守ることは大切だと思います。
▲おっしゃる通りです。
8 授業で計算についてのお話がありました。数字は建築設計ですごく重要な一部分ですが、かなり難しそうです。寸法の計算は少しのミスがあると、全体の設計に大きな影響を与えます。
▲そうですね。軒先が敷地からはみ出していたり・・。
7 授業の最後に様々な建築材料のカタログや雑誌などを紹介していただいて、すごくありがたいです。デザイナーは様々な本、雑誌を読むことは大切だと思います。また、先生が授業のはじめにいろいろな分野の文章、音楽を教えていただいて、建築積算施工のことだけではなくて、またほかのことも勉強になりました。
▲どうも。よく言っていただいて恐縮です。
5 今日の授業に設計と施工の分類について紹介していただきました。設計と施工の分類は工事の大きさによっても違っています。分類する方式がたくさんあるので、建築の設計、施工の分担することはすごく細かいと思います。
▲工事の大きさによって質がかわりますから、今回は住宅規模の講義に限定しています。
3 今日授業のはじまりに音楽を紹介していただきました。音楽というのはすごく魅力があるものだと思います。音楽は建築にも関係があります。この授業で施工の問題、お金のこと、音楽など、いろいろなことを教えていただいて、とてもおもしろいです。
▲色々なことを考えながら施工についても覚えていってください。
1 今日の授業で施工管理の現場写真や工事の流れを説明していただいて、施工管理はどういう工事であるかもっと了解になってきました。敷地の平安と工事の安全を祈るため、基礎工事の始まり前に地鎮祭を行っています。台湾もこういうような儀式があります。日本と台湾のやり方が違っているが、儀式の目的は一緒です。2つの国ですが、文化は結構似ていることはすごくおもしろいです。建物の安全は工事の次第ですので、設計者だけではなく、施工管理者や工事する人はすごく偉い方々と思います。
▲安全面も大事な課題です。
木通さんとのダイアログ
8 数字は本当にダメでわかりません。
▲そうですか。私の妻も同じですから頼ってきます。
7 先生は、屋根に使う材料で何が一番好きですか?
▲いぶし和瓦と窯変S字瓦です。
4 先生が今の仕事で一番の楽しみは何ですか?
▲新しいお客さんが遠くからでも訪ねて来てくれて、1,2時間でもお話できることは楽しみです。お金も仕事も何もないフリーな関係ですね。楽しみが複雑な気持ちになるのは設計契約のかなった日です。それ以降下り坂です。なにやら恋愛と同じですか。
3 分刻みで動くのがすごい。
▲動いているのを分刻みで記録したまでです。
2 完成する直前、鉄筋が入ってないと写真を見せられて金がもらえないと言っていましたが、なぜ途中でお客さんは言ってくれないのでしょうか。
▲タイミングを計られるというやつです。
5 仕事を分けてやらない方が良い、というお話でしたが、私は分けてした方が効率がいいと思います。先生も若い人を雇ってらっしゃると思いますが、それは仕事を分けてするという事にはならないのでしょうか。
▲自分だけでは間に合わないので作業分担します。先生を所員がサポートする個人事務所とはそういうものです。効率がよいだけではないです。長い眼で見ると、鈍くさいほうがいい場合が多いです。
木香さんとのダイアログ
7 かわらの種類・色はその地域で合わせてえらんだりするのですか?
▲そうではなく、京都への憧れかいぶし和瓦が多いです。
4 電気を全部消されるとさすがに眠くなります。
▲いつもじゃないですが。
3 柱とかの図面をみて、設計の仕事の細かさが見れた気がしました。
▲柱の角の面取りでしょうか。ここら辺まで好き嫌いが生じればプロだと思います。
2 設計をして、自ら現場で作業を見るところまで関わる姿勢はデザイナーとしてとても重要なことだと講義を受けて感じました。
▲最後まで責任を持つことは大切ですね。 勇気付けられます。ありがとう。
1 施工のこととか現場に出てみないと実感がわかないことだと思う。地鎮祭のことやバカ棒など、自分が経験したことあることはなるほどーと思って聞けた。いろんな経験をしておきたいなと改めて思った。
▲教えてもらうだけでは不十分ですね。頭の片隅に置いて、現場に出てから、あのときの話ようやく納得・・ということになるでしょう。
桃仁さんとのダイアログ
9 瓦の重さで軸がしまる、というのは垂直に正しい方向で建てたらたしかに納得、でも少しでもゆがむとただのオモリにしかならないのかな、と思った。そう思うと瓦ってあぶなっかしい気がする。
▲瓦は貫構造と不可分では。動いて締まるのは貫と柱の接点です。ひどい場合は立ち見と締め直しが必要です。
8 ネットの発達は会社を探すだけではなく、情報を知るにも役に立つんだな、と思った。
▲ネットはすごいですね。社会が、仕事がかわりました。自動車以来の変革です。
7 先生の塗装工事に使うものが柿渋かベンガラのみ、というようなこだわりを通せるのは、この人に建ててもらいたい、という施主と、これしか使わないけど、それがいいと言ってくれる人としか仕事しない、という設計士の思いとが合った時にしか実現できないすごいことなんだろうな、と感じました。
▲それが年に数度あるわけです。
6 さなぎと仕事をするよりも、蝶と仕事をしたい、というのがとても納得したのですが、話を聞いて、現場に来ないデザイナーはワガママで美味しいとこ取りみたいだな、と感じた。訴えられた話、クレーマーだったわけではないようですが、家など、その製品も金額も一生に一度あるかないかの買い物なので、とても慎重になるのだろうから、仕方ないとは思うけど、怖いですね。
▲怖いです。
5 大設計、中設計、小設計という考えがおもしろかったです。
▲これは私の持論で、オリジナルです。世の中のほとんどの人はこのような考えはありませんので、念のため。
4 費用の話のとき、費用が足りなくなったときに庭をなくされた、ということが、住宅を作っているのだからそれが大優先とはわかっていてもランドスケープを学んでいる身としては残念でした。お願いなのですが、そろそろ冷房はやめていただきたいです。どうか暖房に。
▲庭の設計・施工を地元の人に任せたという意味です。冷房操作は私の範囲ではないですが、このような密閉型の建築は全面的に機械だよりになってしまい、中間期はついていけないでしょう。
3 自分で設計を考えても、施工店に頼むと20%も報酬を取られてしまうことに驚いた。今、大学では特に設計の事を学んでいるけど、施工のことも自身で出来るようになっておかないと自分の首を絞めるのだな、と思った。
▲勢いのある工務店やゼネコンはビルが建ちます。施工関連の講義は多くない中、少しでも理解を深めてください。
1 実際の現場を見ることはあまりないから、写真が見れてよかったです。設計の勉強などは多くやりますが、それが作られていく工程などの話は聞くことがないので新鮮でした。話を聞いて、大昔では、設計士よりも実際に現場で作っている大工たちのほうが一目置かれていた、という話を思い出しました。
▲設計も結局は現場のためにあるのですね。大工たちの話ですが、価値観が多様になったというか混乱している時代ですから、昔と違った現場をイメージしたいものです。
益智さんとのダイアログ
9 先生は仁侠映画はお好きですか?講義を聞いていて、任侠につながるような男らしさを感じており、非常に先生という人間に対し、好意と興味を持っております。
▲嬉恥ずかしです。任侠映画は見ません。気の弱い人間です。
8 工務店と別れた後も、仕事を続けようとする熱いパッションが素敵だと思いました。
▲やむを得ずでした。ありがとう。
7 先生が、業界内で今の立ち位置でやっていこうと決めた年齢などもっと詳しく知りたいと思いました。最後のお話は、分かりやすくて興味をそそられる物でした。
▲年齢は49歳からです。独立が39歳、46の時の大震災が影響してその3年後自邸を立ててそれと同じものを普及に努めています。
6 今日の授業も楽しかったです。本も出されているとは知らなかったので驚きました。
▲ありがとう。雑誌ですが。
5 段々と、スライドの家が出来上がってきて毎回授業で見るのが楽しみです。最近、自転車でバイト先に通う道で、住宅施工が行われているのですが、やはりそれも完成が楽しみでス。
▲楽しんでください。
4 先生が、施工現場の写真を撮る理由は、大工さんたちに手を抜かずに働いてもらいたいという考えもあるのですか?
▲そうですね。でもあまりないです。むしろ迷惑だと。後で不都合あったときの検証用でもあります。それから、スタッフにみてもらうことも意識します。縮小してでも大量に送るとよく見て指摘があります。
2 最後の質疑応答で本社が現場であるとおっしゃっていましたが、そのようなスタンスになった経緯を知りたいと思いました。また、施工とは人間関係がキーになるということを今日の講義で改めて理解したのですが、先生が参考にされたビジネス書などあれば教えていただきたいです。
▲スタッフを現場に送り込むと、本社に伝わる情報が限られますから。参考のビジネス書ありません。失敗や無知から起ち上がりました。
山査さんとのダイアログ
9 庇や床の仕上げのお話がとても印象強く、住む人の五感に素直に寄り添う、住宅の役割について考え直させられました。ほとんどの人が今はパソコンで図面を書いているのですが、私自身、手で描くことが好きなので良さを信じて練習したいと思います。
▲お願いします。
8 数字には私自身とても惹かれるものがあるので、今まで詳しく学ばなかったのですが、インド式計算術というものについて本を読みたくなりました。基本設計から完成までを人生に例えるお話が印象的でした。
▲読んでください。ただし私はインド式覚えられません。人生と設計施工は同じですね。
7 瓦の職人さんの技術の細かさに圧倒させられました。予め形を決めて作っていても、いざ現場で合わせてみると手作業による細かな修正を行う様子を見て、図面上の設計との違いを感じずにはいられませんでした。
▲そうですね。図面上では語られることがあまりに少ないですね。
6 コンクリート造と伝統的な木造の工事の違いを昆虫などの完全変態と不完全変態で例えられていて、とても面白かったです。仕事には責任がつきものですが、時にわりきってしまう大切さを感じました。
▲ありがとう。ずっと思っていたことですが、今回が初めて公表した話でした。
5 小設計から中設計、大設計まで言葉がわかりやすく理解できました。今まで作品を雑誌などで見かけても、設計者と施工者が異なることを思い出しました。先生がされている伝統的な木造家屋をつくるところがどんどん少なくなってきていますが、それについてどうお思いでしょうか?
▲少なくても多くてもかまいません。自分はいいと思ってやっているので。
4 現場の写真で、柱がどんどん組みあがっていく様子がとても面白かったです。予想していたよりも大工さんの人数が少なく意外でした。RC造になるとまた人数が変わってくるのでしょうか?
▲そうですか。人数少ないですか。いつもこれくらいですよ。
3 予算のうちで、工務店が受け取る金額が予想以上に多くショックでした。工務店が占める金額は妥当なのでしょうか?現場監督も結局は設計者がしているわけですし、疑問に思いました。
▲妥当かどうか、古い体質の残っている業界であることは間違いないです。
2 地業という作業について初めて知ることがたくさんあり、勉強になりました。必要人数が想像していた数より少なく、また更にポンプなどの機械を使わずに行う写真からはまさに職人という言葉を感じました。また依頼者とのやり取りも面白く、とても新鮮でした。
▲新鮮という言葉が多々でてきますが、それだけ古い講義が多いのでしょう。
1 机で建築を考える私たちは、実際の現場を知りません。私たちが簡単に図面で引いてしまう柱1本でも職人の技術がなければ現実にはなりません。しかし、今回のお話で地鎮祭などの昔から地域に根付いていた風習を思い出すことができました。家をつくる、という意味を改めて考えさせられました。
▲地鎮祭もまだまだ残っています。
山豆さんとのダイアログ
9 原寸図についての話が私に危機感を与えました。確かに原寸図じゃないといろいろわかりにくいところが多いです。今、1/50や1/25の図面をかいてるけど、それを原寸図に拡大すると、いろんな問題がでてくるでしょう。だから、これからの1/25の図面にも原寸図の意識を持ちながら書こうと考えました。
▲なかなか大変ですよ。
8 今日の授業で先生は、建築施工のカレンダーと人生のカレンダーと一緒に説明するところがすごくおもしろくて、わかりやすかったです。
▲ありがとう。
5 授業のはじまり、先生が「ことば」について語って、ことばだけじゃ伝わらないのが施工だと言われたことがすごく印象にありました。昔、西岡常一という大工さんの本に先生と同じことが語られていました。西岡さんは日本の伝統木造建築が専門で、時代と共に伝統木造建築がだんだんなくなるから、この専門を学ぶ人も少なくなりました。こういう本でしか身につかない知識がなくなるのがかなしいです。
▲伝統木造は身の回りのすぐそこにあるよ・・というのが私の作り方です。
4 毎回写真で施工現場を見られ、普段みれない風景を知りました。たまに通った道で施工している建築現場をこそこそのぞいています。こうゆう風に少しずつ勉強していこうと思います。この授業には試験がありますが、それはいつですか。具体的な時間を教えてください。
▲大学から、試験期間は2月の初旬と聞いていますが、まだはっきりと決まっていないようです。決まりましたら、授業中にきちんとアナウンスします。
3 今日、見せてもらった図面がものすごく細かいところも丁寧に描かれていて、それが勉強になりました。最後の質問に、お金の問題の話になりました。先生の言うとおり、自分のデザインを実現するためにお客さんの問題が多く大きく関係します。厳しさを知りました。
▲お客さんがいて仕事が成り立つのです。厳しい対応をしないと続かないと思います。
2 授業で工事費用のことまで教えてくれました。今までにないリアルな感覚です。今、描いている図面は将来職人たちに自分の考えを唯一伝えるもので、それをきちんと描かないといけない。図面を丁寧に描くのは人に対しての以心伝心ということが今日の授業で学んでことです。
▲丁寧さというのも一つの能力です。
1 建築施工現場の写真は最初の施工から見るのは新鮮でした。写真を見てからテキストを読むのは非常にわかりやすく良かったと思います。建築のデザインをしていて、現場の施工の過程が知りたかったです。この授業を通して建築施工を見るのが楽しみです。今日は現場施工をゼロから見れましたが、できれば、全部の工事ができ、普通の人が現場に入れる安全な段階になったときに、学生たちが現場で見学できたらうれしいです。
▲そうですね。現場がすきなんですね。
羅漢さんとのダイアログ
9 私も音楽が好きで70年代の邦楽洋楽だ大好きです。今まで建築の勉強の上でそれらの好きな音楽をからめることはなかったのですが、今回の先生の話で目が覚めたような気分です。これからは、自分の好きなものに対する感性を大切にして、色々なことにからめていこうと思いました。
▲これはなんと60年代の音楽なんですね。
8 インド式計算術のお話の結論は、「数字に対する当たりをつける感覚」のお話ですか?
▲インド式ではなく私の感想です。正確さは電卓でいいですが、手持ちなかったり素早さが必要な場合、カンであたりをつけた数が大事です。
7 単純な質問です。一文字瓦は見栄意外に、性能などで利点はありますか?
▲ないと思います。
6 伝統構法は高い技術を必要とする中で、海外などから様々な構法が入ってきて、現在では、いくつかの構法が存在しますが、今後、伝統構法は残っていくと思いますか。
▲残ります。若い皆さん、がんばってください。
5 今回の授業のサビの部分での質問ですが、大設計・中設計・小設計という言葉の”大中小”の分け方は、何故なのでしょうか?
▲設計が施工と一体化している度合いが大中小という分け方です。
4 先生は、若いスタッフと共に仕事をされているそうですが、先生が新しくスタッフを採用するときにどのような点に目をつけていますか。
▲どこまで追い込まれて来ているかを見ます。天秤にかけてくる新人は撃退します。
3 先生は40年間にわたり、設計と施工に関わってこられたとおっしゃっておられましたが、先生が関わった40年で住宅の業界はどのように変化した感じますか?そして、個人住宅の設計の需要はどうなると思いますか?
▲いい質問です。少なくとも40年間以上、建築家は住宅の業界に無力だった。ゆえに変化なかったと見ます。全般的に設計需要は低迷すると思うが、私の場合は一定の需要で続きます。
2 私のイメージなのですが、設計者はあまり現場にいる印象がありません。先生のように現場での空気を感じ取るために常に現場に立つ設計者は多いのでしょうか?
▲素朴な疑問ですね。少なくとも私はそのような考えの人をほとんど聞いたことありません。仲間のいない孤独な設計者です。本来孤独だとすればかまいません。
1 普段は聞けないような、施工の細かい話まで知ることができました。一つ一つの工程を順序を追って画像を見せながら説明してもらったので、自分も現場にいるように授業を受けることができました。質問は、現場で工事を行っている人と共に、市居先生は設計者として同じく現場についておられると言っておられましたが、現場で設計者の主な仕事は何ですか?
▲よく聞いているからこんな質問ができるのでしょう。設計者は現場に来て初めて最終判断が下せるともいえます。それが所長なら理想的ですね。パソコン、携帯、デジカメで他の計画のスケッチや会話をしていることも多々あります。現場仕事だけなら事務所つぶれます。
蘭草さんとのダイアログ
9 いろいろ知らないことが多いので自分から積極的に知っていかないとダメだなと思いました。
▲そうですね。
8 課題を考えるのに施工のことがわからないのであまり考えずに課題をしてきましたが、そろそろ施工のことも考え課題をすすめていかないといけないと思いました。もっと勉強しなきゃと思いました。
▲仕事するのが手っ取り早いです。
7 瓦の種類いっぱいあって瓦職人もいることを初めて知りました。こんどいろんな家のやねを見て回ろうと思いました。
▲お願いします。
6 私も虫が大嫌いなので一緒に仕事するのは嫌だと思いました。
▲そっちのほうですか。
4 私は建物の構造の知識がまだまだ全然ありません。私は今まで実際に建物が一から最後まで見たことがありません。建物ができるまでを一度一から見てみたいと思いました。
▲そうですか。途中つまらないところまありますが、がんばって最後までがんばります。
2 実際の現地に行って一度家が一からできるところを見てみたいと思いました。
▲そうなればいいですね。
1 私は施工は事務所などから依頼されて工事をするのだと思ってました。けど今日聞くと施工は段取り、どの会社になんぼで依頼するかを決めたり工事の日程などを決めたりするということを初めて知りました。
▲早く知ってよかったですね。
竜眼さんとのダイアログ
7 建築家の中にも短期的な人と伝統などを重視した長期的な人に分けられると思います。ただ宣伝の為にやっているのかもしれないですが、長期間もたない様なやり方で住宅等の建築を手がける人が今は多いと思います。もしかすれば建築家というカテゴリにも明確な住み分けが必要なのでは?と思いました。
▲出世中は住宅やって、他の仕事入ってくると止めてしまう例ありました。
6 工事中の保険は自動車保険等の様に何件か会社があるのでしょうか?
▲保険の代理店がたくさんあります。建築工事賠償保険です。
5 分かりましたとはつまりは分解してそのもの自体の全てを知ったという意味ではないでしょうか?と私は思いました。あとやはり音楽は要りません。でも先生の好意にはとても感謝しています。
▲分解した段階でそのもの全体が死んでしまうのですね。音楽は適宜判断しています。ごめんね。
4 音楽は眠くなるのでやめてください。若い男性?がクライアントの場合の総計の平均が2500万と先生はおっしゃっていましたが、どれくらいの規模でそうなるのか?またハウスメーカーの商品の価格との比較したものがあったほうがうれしかったです。
▲眠くならない人もいますので・・。小屋裏の考え方があるので規模伝達が不十分ですが単純に言って35坪60万円坪単価です。ハウスメーカーの資料が手に入りませんが、互角ではないかと踏んでいます。
3 レベラーというものがとても気になりました。どういった素材?であるかを知りたいと思いました。
▲特殊なセメント材でしょうか。水に溶いて流し込むと自然に水平になります。強度も出ます。
2 設計者が施工にも関わることはとてもいいことだと私は思いました。ただ、この話とは別のことですいませんが、レーザーという測定器の誤差が3ミリしか出ないと絶賛してましたが、実際3ミリの誤差は大きいのでは?と思いました。
▲長さによります。建築的誤差は通常1:300ですが、私は倍の1:600位としています。それで3ミリは1.8メートルでの誤差範囲となります。今回の現場は短辺で3.8メートルですから1:600以上の正確さです。
1 出来ればプロジェクターで流していただける「現場」に建つ予定の住宅の図面をぜひ次回の講義で見せていただけるとうれしいです。普段は図面と模型ばかり作っていたので、この機会にそういった図面か模型がどう実物につながるかも見てみたいのでお願いします。
▲おいおい説明していきます。
霊芝さんとのダイアログ
9 The Byrdsの曲、私も聞こうと思いました。私もスケッチが上手ではないので、頑張りたいです。
▲頑張ってください。
8 地盤調査という職業があるのを初めて知りました。土木系の人が地盤調査なども、まとめてやるものだと思っていました。
▲住宅は半分義務化のような感じです。
7 先生でも苦手なことがあるのですね。私ももっと勉強しようと思いました。
▲あります。
6 授業中の他の場所でのおしゃべりに先生からの注意があり、気を付けようと思いました。
▲はい。
5 設計、施工分離、Construction Management、設計施工一体など、3種類もあるなんて知りませんでした。
▲私も最近まで知りませんでした。
4 先生が、10年20年経っても一人前ではない。と言ってらして、建築をするのは、なかなか長い道のりだなと思いました。
▲小さな住宅でも、特に木造住宅は深いんですね。
3 こちら側がデザインしても、よくわからない施工会社が何かしょーもない事をしてミスしたら、施工会社だけの責任でなく、建築家やデザインをした人にも責任があると聞いて、施工会社の信頼を強めておかないとダメだと思いました。
▲信頼の強められる施工会社になるほど費用が高いのです。
2 先生が、現場で職人さんとほとんど話すことはない、と言っていてびっくりしました。正直、現場に持っていく持ち物としては、図面と鉛筆くらいかと思っていましたが、たくさんのものを持っていると聞いて、もう少し現場のことを知っていかないと。と思いました。
▲私もまさか、びっくりです。最近順調に行っている場合が多いので。
1 地鎮祭の存在は知っていましたが、まさか地鎮祭から、基礎工事が始まるなんて思ってもいませんでした。正直、地鎮祭はその家を建てたいと言っている人が関係している(単独で行っている?)何か宗教的なものだと思っていたので、今はやらないところが多いとしても、まさか昔からの基本的な行事だとは思いもしませんでした。
▲まさか、まさか・・。デザインの世界と実際の世界がかなり違うんですね。
連銭さんとのダイアログ
9 伝統構法でつくる日本家屋は、構造体が軸でつくられてるため、地震に対してフレキシブルに対応していると聞いたことがあります。先生は今の日本の過度とも思える(個人的にですが)免震、耐震についてどう思いますか?
▲関心ありません。
7 今回の話とは少しずれるかもしれませんが、瓦にはよく守り神や魔除けとして「鍾馗」や鬼瓦などが使われていますが、先生はそのような類のものも使われますか?
▲あまりというか、ほとんど使いません。
4 毎回、リアルなお金の動きを見ることが出来て大変おもしろいなあと思っています。
▲どんなところ面白かったですか。
3 金が命とは気持いいくらいにはっきりしていて良いと思います。お金論読んでみたいと思います。
▲「お金はいいよ・・」って言うより、しっかりもらっちゃったほうがいいですね。以上でも以下でもないお金を。
2 言葉の要らない関係性、それは施工に限らず良い事ですね。
▲そう思います。
橘皮さんとのダイアログ
7 営業の話が特に面白かった。チルチンびとみたいな雑誌を、正直に言うとバカにしていた部分が僕のなかであったが、今回の話を聞いてそういう雑誌もありだなと思った。今回の講義が、いままでのなかで僕は一番面白かった。
▲ありがとう。今後も面白い工夫してみます。
4 最近設計がうまく進みません。先生もそんな時がありますか?また、あるのならば解決方等教えて下さい。
▲あります。時間が解決するしかないでしょう。
3 人気の住宅作家の所にオープンデスクで行った事がある。その時に、「建築儲けられないよ。なんかうまい仕事ないかな?」と冗談半分で訊かれたことがあるが、今日の設計10%、工務店20%の話を聞いてあの人の言ってることは本当だったのかと半ば信じてしまった。
▲でしょう?設計業務は簡単には儲けられる職業ではありません。工務とか不動産とか絡めない限り。もとおもうまい仕事ではないですけれど。
2 依頼人から訴訟されるかもしれないから、きっちり現場を見ておく、という話は少し悲しくなる話であった。質問、現場が事務所(本社)のようなもので、現場でほとんど仕事をすると先生は言っていましたが、所員さんとの面と向かったコミュニケーションはとれているんでしょうか。
▲設計の人はそういった恐れから施工に手を出しません。人間は悲しい存在です。面と向かったコミュニケーション・・忙しい或いは大規模な建築事務所は滅多にないですよ。それに比べればありすぎじゃないでしょうか。
1 私は幼いとき新興住宅地で過ごしていたこともあり、周りは住宅の工事ばかりでした。夜々、職人の人が帰った後現場に入り、出来上がった基礎などを見て「ここがリビングになるのかな」と思いをめぐらせていました。今日の授業でそれを思い出しました。
▲幼少体験大切にしてください。
車前さんとのダイアログ
9 菊竹先生はパースから図面にもどす手法をしていた事はとても驚きました。市居先生のパースやイラストが今日のスライドで出ていて、すごくコミカルで面白く、印象的なものだったなと思うのですが、何か参考にされたイラストや建築家のパースなどはありますか?
▲あります。パースはヘルムート・ヤコビイです。クスノキの葉っぱ1枚1枚描くあれです。あと菊竹事務所に出入りしていたコスピオの内越さんという方から太サインペンで描く即興パースからも盗み描きしました。
8 計算というものは、自分は苦手ですが、やはり、積算施工においては、かなり大切なもののひとつなんだなと思いました。
▲そうですね。
5 先生のお話を聞いている上で、1つ疑問に思ったのですが、先生は固定の業者、信頼しているひいきの業者などはないのでしょうか。また、ちがうのであれば、業者をかえる理由を教えてください。
▲私の地元ではあります。仕事は地元だけではないので、遠方では業者を変えて、その場所の地元の業者にします。工事は実際ですから現場から近いところが有利。材料は運搬だけなので回数を減らして遠方でも構いません。
4 講義中に出てきた積算表に書いてあった「拾い」についてもう少し詳しく教えてください。
▲「拾い」についてはもう説明時間ないと思いますが、例えばたくさんある木材の寸法や本数などを一つ一つ拾うように集めて、分類して、表にする行為といったところです。
3 今日の講義では、レーザーの計測器が便利だということがわかってきました。今まで、巻尺で測っていたことが馬鹿馬鹿しくなるような機能です。もし、計測上不備があった場合、基礎工事の場合、取り返しはつくのでしょうか?また、否は業者なのか、管理者にあるのか教えてください。
▲取り返しがつかないので終始見張っています。否は管理者にあります。工事業者には支払能力ないので責任をとれない場合があるので。
2 基礎の工事のスライドを見せていただいて、すごく新鮮でした。サイコロと呼ばれるものが、基礎の下に敷いてあったと思うのですが、あれはいったいどういう理由で置いてある部材なのか、教えていただきたいです。
▲サイコロ・・小さなコンクリートの直方体。地面から鉄筋を浮かしてコンクリートの中に十分埋まるようにするもの。
1 今日の講義で、基礎の積算のお話をされましたが、業者さんも、それぞれの社によってあれだけ値段が違うものなのかと驚きました。自社で事前に費用をしっかり計算しておかないと、140万が高いと思ったり、78万が安いと思ったりできないんだなと思いました。そこで、今回安かった「カイさん」の会社に頼んで、先生は予算を安く組むことができたと思うのですが、今まで失敗した経験などありますか?
▲失敗例はあまりないです。一括請負の工務店に頼んでいたのが失敗というべきかも。
枳実さんとのダイアログ
9 The Byrds良いですね。どこから聞いたことがある気がします。ミスター・タンブリンマンはBob Dylanから来てるのですね。私はボブディランの風に吹かれてだけ良く聞きます。タンブリンマンとか口ずさみたくなるなーと思いました。
▲若いのに詳しいですね。
4 自然素材だったり、昔ながらの家ってすごく良いですよね。本来の物って感じがしてとても好きです。お金のやりくりは大変だけど重要な所だなと思った。
▲「本来の物」という表現いいですね。
3 音楽はすごく良いなあと思いました。フォークソングはやわらかくてとてもいいと思います。
▲絵画とか彫刻より音楽は好きです。フォークもいいです。
2 知らない用語がたくさん出て来て新鮮でした。基礎工事がずれるとその後の工程が全部くるうのでとても重要な部分ですよね。基礎の後の棟上げ、仕上げの工程も見たいです。
▲基礎づくりの間は現場に身を置くことで、今後の段取りなど考えることにしています。楽しみにしてください。
1 私は現場監督の方に進んでいきたいと考えています。先日、設計から施工まで行う工務店にインターンシップで10日間ほど行ってきました。その工務店は国産の無垢材を使って提携している大工さんが刻み、軸組みで建てて行くという昔ながらの家づくりをしているところです。とても勉強になったし、この道に進みたいとも思いました。なのでこの授業はとても興味深いです。先生はずーっと設計してきてどうして現場監理まで行う経緯にいたったのですか?工務店を通さない理由がありますか?最後に少しおっしゃっていたかもしれないですが、詳しく聞いてみたいです。
▲設計から施工まで行うところ、まずほとんどは、施工が主体で設計もするというところでしょう。私は施工管理まで手がけますが、出自は設計です。設計のために施工管理しているのです。はじめから現場監督をするのではなく、1年でも2年でもあこがれの建築家ででも修行してください。工務店と設計事務所の業務はダブルところが多く、施主の不利益になると思っています。
檳榔さんとのダイアログ
8 インド式計算術では、3倍することが多かったのですが、3倍ってそんなに簡単に暗算できるものなのですね。私は恥ずかしながら暗算自体が苦手ですので、楽に早く出来ると言われても難しかったです、精進しようと思いました。
▲お願いします。
7 阪神淡路大震災で、瓦が重くて家の下敷きになって亡くなった人が居るのが事実にも関わらずあえて重たい瓦を使用されるのは何故ですか?
▲阪神間の木造住宅は軸組が弱かったことが隠ぺいされています。柱梁の接合部や筋違の取付けにも安普請があって瓦礫になったのです。伝統工法の軸組は揺れて締まる粘りある構造ですが戦後は少なかったのです。
6 アフターケアのお話の部分で、そういう保障が広がったことで自己責任の取れない人が増えてきたのかもしれないと思いました。モンスターペアレンツとか・・・。
▲そういう見方もできますね。
5 施工に保険が関わっていることを初めて知りました。一件で何種類ぐらいの保険に入るものなのでしょうか。
▲最低でも火災保険です。次に対人対物の工事賠償保険。通常この2つです。
4 仕事で楽しいと感じる部分は、祭の準備期間が楽しいということと同じようなものかなと思いました。機械を使わず自然のままという暮らしは私も好きです。どうしても防犯の面で引っかかると思いますが、その部分は何か行われていらっしゃるのでしょうか?
▲そうですね。「祭りの準備」なので続けてこられるのかもしれません。防犯・・雨戸は有効だと思います。格子や他の仕掛けも色々考えはあります。
3 以前ある先生から施工の話をするといかに施工費をどうするか、という金儲けの話になると言われました。今日の先生の「お金を持っているお客様が大事」という言葉にやはりお金が大事なのだと再認識しました。
▲そんな先生がいるんですね。施工は金儲けの話にはなっていかないですが。設計も施工も何でも、お客様はたとえ少なくともお金を持っているので大事なんです。
2 司令塔無しに過不足無しというのは、各々役割が決まっているか、全員が周囲を見ているかのどちらかなのだろうと思いました。
▲アリとかハチの世界の人間版でしょうか。
1 水盛りが水を張っていたことに由来するのでしたら遣り方にも由来は存在するのですか?
▲遣り方は由来というほどのものはないのでは。遣るは捨てる意味があって、寸法を決める捨て板という意味なのでしょう。
匿名
8 質疑応答をまとめたものはできれば名前を出してほしくないです。よろしくお願いします。 ▲はい、配慮します。