例えば3週間前のトップ10と今週では過半の6曲が入れ替わっている。今からすると夢のような時代としか言いようがない。ラジオという機器がどんなに重要な役割をしていたかということも含めて。「カモン・レッツ・ゴー」は全米21位の中ヒットだったが、何と今週の№1に登りつめた。今聞いても単純なロックンロールの魅力は褪せていない。急上昇の3曲。「サマー・イン・ザ・シティ」は、66年を象徴する名曲名演奏。いきなりのイントロ、効果音を入れたり、歌なしフェイドアウトの演奏などポップス・アイデアの宝箱である。「イエロー・サブマリン」も効果音入りの佳曲だったが。「ブルー・アイズ」はShadowsの器楽曲で、この頃はVenturesの「二人の銀座」などと、エレキブームがしぶとく残っていた。フレンチやイタリアンに加えて和製ポップスの台頭など繚乱の時代であった。4Seasonsの「Opus17」というのは、あの「ラヴァース・コンチェルト」の編曲者の作曲ものだが、コード進行を一緒にしてメロディー、歌詞を変えたもの。1回でいいから両曲を同時演奏したところを聴いてみたい気がしている。