シーダ・バーンのブログへようこそ。
これから家を建てようと思う人に伝えたい建築家の日々の仕事ぶりを綴っています。
学生さん、社会人の方々にも参考になれば幸いです。
なお、当ブログでは、人物、場所、日時等が特定できるような表現を控えています。



昨今草
   さっこんそう

201498日(月)晴れ。


「寸法のお話・2」
どんな場合でも設計にとって数値は大事。建築にとっては寸法になるが、そこに尺貫法の名残りがあるようだ。メートル法が1ミリ単位から始まるのに対して、尺貫法は3ミリが単位となる。スケールとかで見ると明らかなように、3ミリ単位というのは見やすい、作りやすい、そして聴きやすいのである。例えば1寸は30ミリ。5分(ごぶ)、15ミリのこと。1寸5分は寸5(すんご)といえばよい。45ミリのことだが。大工同士では、こういう会話している、ということが現場に長く詰めるようになってわかった。つまり、メートル法のみで流通するとみせかけて、実はバイリンガルによって尺貫法も生き延びている。世の中はしたたかだ。(つづく)