シーダ・バーンのブログへようこそ。
これから家を建てようと思う人に伝えたい建築家の日々の仕事ぶりを綴っています。
学生さん、社会人の方々にも参考になれば幸いです。
なお、当ブログでは、人物、場所、日時等が特定できるような表現を控えています。



現場速報-10Y邸番外


登場人物
  • オム:大工さん、若い青年。
  • タオ:左官屋さん。


1ヶ月ぶりの現場ということで、不安と期待交じり向かう。日中の移動ということもあって、今回は時間優先、乗り換え苦にせず駅到着。納屋組バトに送迎お願いする。普段はできるだけ現場の邪魔にならぬようバス利用になるが、時間がない。

足場シートに隠れているが北側から見る瓦屋根など建物印象は変わらない。

ただ北側の外壁は列柱の感じに、雨戸建具の横枠が2間にわたり入ってひとつのアクセント。柱だけが並んでいるならどこにでも見かけるわけだから。

玄関ポーチ兼用テラスからみるダイニング越のアイランドキッチン。ダイニングテーブルも低めにセットすれば、親しみのある土間、床連続空間となるのではないか。また内部も基本的には大きく変化はなく一安心。細部にわたって手が加えられて完成間近の印象で、これで納品したての建具がとりついて落ち着くであろう。

初めて見かける大工さんが黙々と作業中。常連参加の大工さん(オム)はキッチン引き出し取り付け中。軽く会釈を交わす。かつては家具屋さんが工場でつくっていたあったキッチン製作が造作工事に組み込まれ、今回はじめて現場でつくっている。10年かけた歴史的なエポックかもしれない。窓廻りの雰囲気などもチェック。北東の食品庫の地窓も風が通り抜けそう。キッチンから、リビング奥からみる南側の開口部も十分にある。ポーチに外壁漆喰の色見本が5種類置いてある。左官屋(タオ)さんに、下地ラスモルタルかかる最初にサンプルで作ってもらっている。1週間程度下地作業かかるので、その間に色仕様決めれば段取りがよい。タオの所持する色粉、パーフェクチンというもの、年季の入った箱入り。

付近にあった瓦と並べてみたり、近隣の家の壁色と比べてみたり。バトに聞くと最初に作ったのが黄色みのコテ押さえ、10yさんの要望の校庭の土色に近いという。南仏プロバンス風でこれがいいのではと感じた。ポーチの立ち上がりの打ち放しコンの仕上げ、玄関内だけレンガ張ることにする。

バトからトイレ収納について相談あり。トイレ収納は必須なので、適当な場所がない場合苦労するが、今回はピアノスペースの棚との表裏セットで考えよう。また10yさんから多数来ている変更要望に対処するためのレクチャー、一通り理解。明日にでもご返事することに。そうこうしているうち時間が迫ってきてバト運転古アルトで帰路へ。途中コーナンへ寄ってキッチン引き出しのステン巻きパイプ購入。駅に5時、既にいつものフェリーは無理かも、チアに調べてもらうと今回は大阪発別便でいくことになった。