シーダ・バーンのブログへようこそ。
これから家を建てようと思う人に伝えたい建築家の日々の仕事ぶりを綴っています。
学生さん、社会人の方々にも参考になれば幸いです。
なお、当ブログでは、人物、場所、日時等が特定できるような表現を控えています。



昨今草
さっこんそう
2015年7月8日(水)曇り
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川喜多二郎、2009年7月8日、 1920年生の89歳。死因は敗血症。今西錦司の弟子。その昔、大学に入った頃あまりに無為な日々をすごしたので、クラブ活動しようと「アイデア研究会」なる所に入った。そこでKj法を知った。1967年初版の本を1969年に読んだのだからタイムリーだったのかもしれない。カードにメモ書きしたものを整理していくだけ、徹底して見落とさない聞き漏らさないことから始まる。実験もしないし論理も組み立てないで発想する方法と思ってよいこの方法、めんどうくさくて用いたことはない。ところが、長い年月同じ想いで住宅設計を追い続けているうちに身についてきた。全体と部分の把握には時間をかけるのも一つの手だが、現代人は急ぎすぎる。彼の一文があった。「あまりにも多くの空論が、現場を離れたところで回転している。そして現場を離れたところで物事を決める権力が、生き生きとした現場を去勢し解体してゆくのである。」