シーダ・バーンのブログへようこそ。
これから家を建てようと思う人に伝えたい建築家の日々の仕事ぶりを綴っています。
学生さん、社会人の方々にも参考になれば幸いです。
なお、当ブログでは、人物、場所、日時等が特定できるような表現を控えています。



現場速報-10Y邸3日目午後、基礎工事


型枠設置が終わり、ベースの鉄筋を並べて組んでいく。型枠からの逃げをとるが、これを被り厚さの確保ととらえてチェックする。40×50×60ミリという小さなブロックを適当に並べて鉄筋全体を捨てコン面から浮かす。これも被り厚さのため。基礎底面は60ミリをたてて浮かすところ、勘違いか50ミリで立てている。急ぎ是正お願いする。基礎中央を通る長い13ミリ鉄筋を主筋といい、並行して両側に側筋が走りこれは10ミリ直径。鉄筋の交差するところを番線でしばって固定していく。近年はこれを合理化して予め溶接してくるユニット鉄筋の場合もあるが、選択は今のところ業者次第としている。また、今回は主筋のフックを現場で加工していくようだ。親方が担当。短い基礎部分は逃げがきかないところで、どうも両端が長すぎて型枠との距離が取れていない。やり直しだ。長いところは2本となって継ぎ手仕様だから、片側だけフックにしてあとは継ぎ手50dで調整できる。この曲げ機械だが、中央の●部直径が39ミリあったから、13ミリ鉄筋用のもの。(3+2倍の)曲げ5d確保できる。10ミリ鉄筋も同じもの使い、こちらは(4+2倍の)曲げ6dです。いずれにしろ、設置は現場作業には違いないから、いがみや狂いのないように随時見届けていく。普通は工務店の監督さんがしているのだが、この程度のチェック設計者が直接できないわけではないこと、分かって頂けるだろうか。



一段落したところで、来週から担当は事務所Tさんと交代予定。確認作業はベースコン打ち、立ち上がり型枠での被り厚さと対角寸法のチェック、立ち上がりコン打ち、締め固め、など。レベラー(天端を精密に一定にする)、型枠外し、浴室土間コン、束石設置などその後の確認作業となる。今日は土曜日、作業中お先にということで、少し早めだが16時40分退場し、近くの陶器市へ向かうことに。
(つづく)